ふと、もうやめちゃおっか、色々。と思った。思ったとたんに、足が止まった。いままで、どう思おうとも、そう思ったことはなかったのに。それを思ったとたん、すごくそれが甘美な誘惑に思えてしまった。
いや、ダメだから。やめるに早過ぎるも遅すぎるもきっと無いと思うけど、まだやめるには早いよ。がんばれ、自分。いや、がんばらなくても良いから、やめるのは待ったほうが。

でも、がんばらないと僕はぐだぐだになってしまうのです。僕は自分がそうなることを許せないのです。だから、がんばらなくちゃ。

何も、やめる訳にはいかない、そう思って、足を進めたのでした。