見て読んで聴いて書く

映像、書物、音楽などについての感想

気になる諸事

脳「若返り」ホルモンで可能? ヒヨコ、成長後も親認識
http://digital.asahi.com/articles/TKY201210220097.html

チェコ大統領選、日系人オカムラ氏が出馬表明
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2201E_S2A021C1EB1000/?dg=1&n_cid=DSGGL001

福岡発「カワイイ」急成長、アクセス4割は海外
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20121022-OYT1T00865.htm?from=rss&ref=rssad
→海外については中国語圏が7割、韓国語圏が1割。

暴走族の掟:破った仲間殴り、少年ら4人傷害容疑で逮捕
http://mainichi.jp/select/news/20121022k0000e040165000c.html?inb=ra
→足立区での話です。

黒子のバスケ』作者にまた脅迫文 4件目、白い粉末が同封
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121021/crm12102119210007-n1.htm


「小池容疑者と知らなかった」岡山で同居の女性
http://digital.asahi.com/articles/OSK201210210167.html

性同一性障害に配慮、表に性別記載しない保険証 町田
http://digital.asahi.com/articles/TKY201210210452.html

発祥の地からも… 浅草の3映画館が老朽化で閉館
http://digital.asahi.com/articles/TKY201210210248.html

野田内閣の支持率、最低の18% 朝日新聞世論調査
http://digital.asahi.com/articles/TKY201210210336.html

サル:「ムコドノ」逃走7日間 捕獲作戦に成功 名古屋
http://mainichi.jp/select/news/20121022k0000m040101000c.html?inb=ra

貿易赤字3兆2190億円 4〜9月、半期で過去最大
http://www.nikkei.com/article/DGXNNSE2IFK01_Y2A011C1000000/?dg=1&n_cid=DSGGL001

伊坂幸太郎「魔王」

魔王

魔王

伊坂幸太郎はデビュー作「オーデュボンの祈り」「ゴールデンスランバー」は読んでいる。
正直、自分の中での“読みたい順位”では高い位置にいる作家ではない。
だが、嫌いというわけでもなく、ちょっと惹かれるところもある作家だ。

図書館の返却棚にあるのを見て、久しぶりに読んでみることにした。
2005年10月に発行されたもので、雑誌に発表された中編「魔王」「呼吸」の2話構成だった。

子供のときに交通事故で家族を失った兄弟2人が主人公。「魔王」は兄、「呼吸」は弟が主人公である。
兄は論理的で弟は感覚的。タイプは違うが2人は深い絆で結ばれている。2人とも草食系という印象。

小説のバックグラウンドとしてはこんな時代設定。
経済、政治さまざまなものが低迷する趨勢のなか、“力”を志向することで“大衆”を魅了しつつある若手政治家が脚光を浴びてきている。

兄は、その政治家の台頭に不穏なもの“ファシズム”を予感する。
奇妙な使命感に駆られた兄は、自分が身に着けたある特殊な能力を使い、政治家の演説を妨害しようとするが、なぜか演説現場で倒れて死亡する。
これが「魔王」

「呼吸」はその弟の話。
猛禽類のテリトリー観察を職業としている弟は、自分が兄の死後、ある能力を得たことに気づく。弟は、兄と違うその能力を使うことで、“兄の遺志”を遂げることを決意、じっくりと計画を進めていく。
こんな感じだろうか。

不穏な雰囲気、“ファシズム”の立ち上がる序章めいたものを描き、思わせぶりに物語は進むが、あいまいなまま物語は終わる。

“魔王”という大仰なタイトルに反して、読み終わった後に釈然としない思いの残る、なんとも中途半端な小説だった。

雰囲気はそれなりにあったと思う。
ただ踏み込んでいないので、そこが良くも悪くも読んでいてもどかしい。

商品としては中途半端と思えるこのような作品を発表できているということは、この作家はかなりの支持を得ているのだろう。
ブログの数も多い。
しかもこの小説、漫画化もされている。

文庫版のあとがきを読むと、2008年に出た「モダンタイムス」という長編がこの作品の続編的な内容らしい。
すごく読んでみたいというわけではない。
だが、このままではあまりに中途半端なので、読んでみることにする。
そちらを読んでから、またこの小説について考えてみることにする。
正直、ほかに読むべき(読みたい)ものも多くあるので、あまり気乗りはしないのだが、読み始めると最後まで読みきらないと納得できない性分なので……

モダンタイムス (Morning NOVELS)

モダンタイムス (Morning NOVELS)

「モダンタイムス」読みました。
↓感想メモ。
http://d.hatena.ne.jp/allenda48/20121109/1352458838