春の七草

枕草子の注釈に、
七草粥とほぼ同じような行事があったらしい、と。
それとは別に、正月最初の子の日に
若菜を摘んで贈る行事があったとか。

君がため春の野にいでて若菜つむ我が衣手に雪は降りつつ

百人一首の注釈にはとくに書いてなかったけど
古今集の注釈に、当時は今のように
物を贈る際に謙遜するということをしなかったらしい。
努力して手に入れました、とか
いいものなのできっと気に入ると思います、とか
そういうことを言って渡したものだそうだ。
多分、上の歌はその子の日の行事だろう、
贈る菜に添えて、
雪が降って寒いけどがんばって摘んできた、と。
今なら、うーん、
人気店の限定ものでー、めっちゃ並んだんだけどさー、
みたいな感じ?