★ WHO『安全でない中絶』(2011発行)の翻訳版のご案内

★ WHO『安全でない中絶』(2011発行)の翻訳版のご案内

 WHO世界保健機関発行『安全でない中絶(全世界と各地域の安全でない中絶と死亡の推計・2008年現在)』(2011発行)の翻訳版が完成しました。
 本書では、中絶に対する法規制をはじめとする安全な中絶へのアクセスへの障壁や、避妊の実行率との関係、安全でない中絶の生命や健康への悪影響について、まとめられています。
 世界の安全でない中絶の状況を理解する上で、日本の中絶に対する規制を考える上で、また日本のリプロダクティブヘルス分野の国際協力のあり方を考える上で、参考にしていただければと思って、すぺーすアライズで翻訳をしました。

〜本文より抜粋〜
 安全でない中絶による死亡は依然として、全妊産婦死亡の13%を占めています。しかし妊産婦死亡数が1990年の54万6,000件から2008年の35万8,000件へと減少するのにつれて、安全でない中絶に関連する死亡は1990年の6万9,000件、2003年の5万6,000件から2008年の4万7,000件へと減少しています。安全でない中絶は防ぐことができますが、安全でない中絶は依然として、女性の健康や生命を不当にも脅かしています。
 2008年には世界中で推定2,160万件の安全でない中絶が行われ、そのほとんど全てが発展途上国で行われています。15〜44歳の女性1,000人中の安全でない中絶の割合は14人と変化はありませんが、安全でない中絶の数は2003年の1,970万件と比して増加しています(図1)。安全でない中絶の割合が変化していないにもかかわらず、安全でない中絶の件数が増加している主な理由としては、生殖年齢の女性の増加が挙げられます。
 安全な中絶と避妊へのアクセス、女性のエンパワメントの支援(子どもを持つかどうか、いつ産むかを決定する自由も含む。)が実施され、さらに強化されない限り、安全でない中絶の数は増え続けるでしょう。
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