2010-03-06
■[アニメ]デュラララ!! #09
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『依依恋恋』 脚本:吉永亜矢 演出:山本天志 絵コンテ:寺東克己 作画監督:ふくだのりゆき セルティ(沢城みゆき)の首に直接関わる姉弟、波江(小林沙苗)と誠二(堀江一眞)。2人の歪んだ愛情が、多くの人々を巻き込んでいく。 今回繰り返し描かれるのは、波江から誠二、誠二から首に傷の女(伊瀬茉莉也)そして美香から誠二へという、一歩通行の愛情。 波江は人形遊びの延長で、誠二とセルティの首を引き合わせた。しかし誠二は、波江より遥に人形への思い入れが深かったようだ。 彼女から見ればただの人形である、傷のある女。自分の方がはるかに誠二を愛しているはずなのに。誠二の愛は波江には向いていかなかった。 波江は自身の失敗を認めたくないからか、誠二と傷の女の関係を含めて、彼を支えようとする。 相手を否定せず、ただひたすら求めるものを与える。姉弟の愛情の形はとてもよく似ている。 だが誠二は愛情を寄せることはあっても、人から愛されることには慣れていなかった。彼は自分をストーキングしていた美香を手にかけてしまったのだ。 彼らの中にある感情は、本当に愛なのか。ただ自分の欲求を満たす対象として、相手を“所有”したいだけではないのか。 人形を人形として愛でるのではなく、ひとつの人格を有した存在を、誠二は人形のように捉えている。相手と適度に距離を置くことができず、ただ溺愛するのみ。 こんな誠二や波江たちと対照的に描かれるのが、新羅(福山潤)とセルティの2人だ。 セルティの首はすでに別の人格・存在になっている。それでも今日までセルティがしてきたことは無駄ではない。 同時に新羅がこの件に関し、かなり深くまで関わっていることがうかがえる。この事件の裏側には、もっと深い闇がある。その真実からセルティを遠ざけているのかもしれない。 ここまで来てひとつ描かれていないのは、首に傷の女の心理だ。一応彼女は、誠二を悪く思ってはいないらしい。 それは不器用すぎるとはいえ、誠二の愛情を理解しているからなのか、あるいはかつての美香としての感情が、身体のどこかに残っているからなのか。 物語が核心に近付き、登場人物の関連性も深くなってきて、物語にドライブがかかってきた。 臨也(神谷浩史)のように「俺は人間が好きだ」と言いたくなる面白さだが、この言葉はまるで彼が人間ではないかのようにも感じる。 すべてを俯瞰から見下ろす臨也が、求めているものとは。 |

