トッツィー

【解説】(allcinema ONLINEより)
実力はあるも演技への執着から役に恵まれない俳優ドーシーは、女装してドロシーに変身、昼メロ『病院物語』の婦長役でデビューを飾るが……。変に男女差別を考えさせるような造りにせず、女装コメデイの面白さを全面に打ち出して純然たるエンタテインメントに徹底した所が良い。ホフマンの芸達者ぶりがあってこそ成し得た作品。ドロシーの共演者であり、ドーシーの憧れの女に扮したJ・ラングはアカデミー助演女優賞を受賞しているが、脇役陣の中ではドーシーのエージェント役のS・ポラック監督が良い味を出している。デイヴ・グルーシンの軽妙な音楽が実に良く合う。

■英語音声を小松政夫の日本語吹き替えに脳内変換。本来はストレートなコメディ映画なんだろうけど、女装という手段でしか役者としての、そして恋する男としてのアイデンティティを確立できないD.ホフマンの姿は”おもろうて、やがて哀しき”の切ない味わい。そんな哀愁に小松氏による吹き替え(16年前の「ゴールデン洋画劇場」)は非常にマッチしていて、今でもそれをよく覚えている。
クライマックス、生放送のカメラの前での一世一代のカミングアウトは2回見て2回とも泣いてしまった。

Mr.&Mrs. スミス

【解説】(allcinema ONLINEより)
ハリウッドを代表するスーパースター、ブラッド・ピットアンジェリーナ・ジョリーが初共演を果たしたアクション・コメディ。凄腕の殺し屋2人が恋に落ち結婚、しかしほどなく互いの素性がバレてしまい、甘い結婚生活が一転、壮絶な殺し合いへと発展していく。監督は「ボーン・アイデンティティー」のダグ・リーマン
運命的な出会いの末、電撃的に結婚したスミス夫妻。しかし、この2人には互いに相手に知られたくない秘密があった。実は、Mr.スミスは直感を頼りに修羅場をくぐり抜けてきた一流の殺し屋、一方のMrs.スミスも最新鋭のテクノロジーを駆使してミッションを遂行する暗殺エージェントのエースだったのだ。しかも2人は対立する組織に属していた。互いに正体を隠し結婚生活を送っていた2人だったが、ある時ついに、ミッション遂行中の現場でバッタリ出くわしてしまう。正体を知られてしまった以上、たとえ愛する人でも抹殺するのがこの世界の掟。さっそく2人は相手を始末すべく、壮絶な戦闘を開始するのだが…。

■英語台詞は判らなくても充分内容がわかる、脚本に何のヒネリもない凡作。『ボーン・アイデンティティ』のクールさはどうしたリーマン。ただし、ジョリ姉は例によって激マブ。何をやっても絵になり、またそれがギャグとして一応成立している。

MAN OF THE HOUSE

【解説】(allcinema ONLINEより)
殺人事件を目撃したチアガールたちを犯人から守るため共同生活をするハメになり、ジェネレーション・ギャップに頭を悩ませるカタブツ警官を描いたアクション・コメディ。
堅物なテキサス・レンジャーのシャープはある日、組織犯罪の重要証人を何者かに殺されてしまう。そして、その殺人現場をチアガール5人組が目撃していた。そこでシャープは、彼女たちを守るため女子寮で共同生活をすることに。しかし、この厳格な中年男は、自由奔放な女子大生たちに戸惑い、反発され、翻弄されるばかり。それでも、両者の間には次第に信頼感が芽生えていく。だがそんな中、彼女たちをつけ狙う殺人犯の魔の手が徐々に忍びよっていた…。

■殺人事件を目撃したチアガールズを護衛する羽目になったトミーリー爺の堅物警部、という世代ギャップコメディ。笑いのシーンも手堅く、チアガールの女優さんたちも可愛いのでちゃんと劇場で見たいのだけど日本では恐らくビデオスルー。