聴覚障害・貧しい人々の組織化

ルーマニアに来て、電車に乗るまたはレストランにいくと時々見かける光景。
それは、


いきなり荷物を抱えた人がやってきてボールペンとか無言で置く行為


日本にはこういう習慣が無いので、びっくりする人も多いはず。そして、注意をしている日本人であれば、


「やばい、押し売りだ!」


と思うことでしょう。


でも、違います。そして、押し売りらしい言葉をかけるわけでもなく、ほんと無言でその場を去っていきます。その後、数分して戻ってきて置いていった物を回収していきます。


うわさに聞いただけだからわからないけれど。。。こういうものをいきなり置いていく人たちは組織化されて働いているのです。そして、得てして障害者であると思います。物を置いていく際に言葉はまったく喋らないし、ルー人がたまにおいていった物を買うんだけど、売買の際に言葉は一切聞かれません。


障害者の人たちも一生懸命生きています。こういう働く姿はいいなぁと思います。ただ、実際の彼らの境遇は僕には確かにはわからないのだけど、すごく大変なんじゃないかなと思ってます。また、見ていて感じるのは、こういう組織化が政府や上からの命令でなく自然に生起していること自体がすごいなぁと感じました。ルーマニアの逞しくやさしい一面です。


こういうものを置いていく人たちしかり、地下鉄で音楽を奏でる人や新聞を売る人。それぞれ、つらい境遇だけど、逞しく生きています。こういう人々を受け入れているルーマニア人も心が広くやさしいなと感じる一面です。また、ルーマニア人は、路上生活をしている人々へお金を小額だけどあげる機会が日本人より多いように感じます。