「ガガガ文庫は衰退しました」の原因を考える

ガガガ文庫の既刊は半分くらい読んだ。「ハヤテ」と「人類は衰退しました」は売れているという話だけど、これってマンガ・アニメ・エロゲのラノベ外勢力が影響してるから、個人的には期待しているけど、少なくとも前評判ほどの勢いはないと思う。

現時点での全体的なガガガの感想を言うと、どの本も文章・構成は悪くないし発想・設定は面白いけど、キャラが弱いのではないかと感じる。ライトノベルはキャラクター小説の面があるから、キャラは重要だろう。

売れているラノベってキャラで売れていて、その分かりやすいメルクマールは、題名にキャラの名前が入った作品群だろう。「涼宮ハルヒの憂鬱」「灼眼のシャナ」「キノの旅」「ブギーポップは笑わない」「魔術師オーフェン」…。

ガガガ文庫の既刊のタイトルを見ただけでも、あんまりキャラ指向ではないみたいだと分かる。「ハヤテ」は原作付きだから少し別だけど、それが売れている。だから、キャラを立てて、「○○は俺の嫁」と言わせるのが、売れる道だろうなとは思う。ただもし、それを意図的に避けているのなら、その志は尊重したいとも思う。