Hatena::ブログ(Diary)

萌え理論Magazine

ブックマーク追加 アンテナ登録 RSS配信
「萌え理論Magazine」はイラスト・小説・記事など幅広い共同執筆型ブログです

2007-08-29 「ベクシル」

[]感想サイトが流行らない理由

文章力より営業力

今月から書評を始めた。一日一冊ペースでラノベを紹介したが、記事を書く手間も意外と大きく、結構時間が掛かる。だがアフィ的には、紹介した書籍は全然売れてない。売れたのは、本家ブログに一言も紹介なくただ広告然として貼った、「らき☆すた」のDVDと「ハルヒ」のフィギュアだった。そりゃそうだよなあ…。また、アクセスも全然増えてない。今月は萌理賞の告知が不発だったので、一番多いのは昨日のガガガ文庫の記事。はてブがついて通常の三倍アクセスが集まった。

感想サイトを流行らせたいと思ったときに、文章力より営業力というか、実は記事の良さ・面白さはあんまり関係なくて、読者の需要の大きさが重要なのかもしれない。1万部と100万部の作品では、既知の読者の分母数が違い過ぎる。それと、潜在的な読者が多いだけではなくて、ニュースサイトなどで実際の読者を連れて来てくれるか、というのは更に重要になる。なるべく隠れた佳作を紹介したいと思うんだけど、来月からは書評のスタイルを微妙に変える予定。

そんなこんなで、このブログの立て直しは順調に難航しているわけだけど、ただ、はてなスターが意外とモチベーションになった。はてブよりはてスタは気軽に付けられる。直接アクセスには関係ないけど、反応が貰えるのと無反応では全然違う。というわけで、感想サイトは流行らなくても、はてスタやWeb拍手を付けると続くかも、という話。

[][]ラノベ『ベクシル~my winding road~』

21世紀後半のロサンゼルス。19歳の少女ベクシルは米国特殊部隊SWORDの訓練生。その卓越した任務遂行能力と、鼻っ柱の強さで、「教官殺し」の異名を持つ。そんなベクシルの前に現れたのは、組織に奉ずることに最上の価値を認める若き教官、レオン。この“水と油”の二人が追う事件の先に、ハイテク鎖国を実施し、国際社会から完全に孤立した、謎のロボット産業大国・日本の影が立ちはだかる

http://www.gagaga-lululu.jp/gagaga/lineup/200707.html#04

今夏公開映画『ベクシル2077 日本鎖国』の、ノベライズ版オリジナルストーリー。イラストは緒方剛志で、緊張感のある世界観に合っているだろう*1

この作品の最大の焦点は、一人称の主人公に感情移入できるかどうかだろう。表紙を見ただけでは、主人公のベクシルは『攻殻機動隊』の草薙素子のようなクールで無機質な女性だと、誰もが思うだろう。ところが実は、ツンデレなのである。アクションシーンを中心にしながらも、教官のレオンに対してつっかかるツンデレベクシル、というシチュを受け入れられるかどうかが、楽しめるかどうかの境界線だ。アニメのような映像メディアを移植するときに、小説という媒体の固有性として、人称や視点の問題が現れる。個人的には、ハードボイルドでよくそうしているように、三人称にしただけで、主人公を客観視できて、読みやすくなるのではないかと思った。他の部分は、ストレートでスピード感があって読みやすい。

関連

ベクシル コンプリート・ガイド

ベクシル コンプリート・ガイド

*1:ちなみに、著者の谷崎央佳は冲方丁の弟子筋の人らしい

萌え理論Store