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萌え理論Magazine

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「萌え理論Magazine」はイラスト・小説・記事など幅広い共同執筆型ブログです

2007-11-01

[][]メイドさんプロジェクト

「メイドさん欲しいなあちくしょう。本当どっかに転がってないかメイドさん」

黄色く染まりつつある美しい銀杏並木の下を歩きながらオレは秋にふさわしい哲学をしていた。

「…あー、野暮なこというけど、メイドさんなんて手に入れてどうするのよ」

ささやかな愚痴に呆れながらもちゃんと突っ込みを入れてくれるこの隣を歩いている南河は超がつくほどいいヤツだ。

「そうだ! みなヤンがメイドになりませんか」

「だれの?」

「オレの」

「貴様が死んでこの世から消えたことが確認されたら考えてあげよう」

「あはは。再考してくるっス」

明るく笑って誤魔化すオレでしたが目がマジだったのを見逃すことはできませんでした。

「しかしメイドと冥土たぁまたレトロなご冗談をば。そかそか。みなヤンメイド化計画が潰えたとなると、ここはひとつ考えを改めなければいけないよね。そっかぁ、メイドさんプロジェクト。みなヤン、だれか心当たりはありませんか?」

「なんで敬語になってるの…。メイドさんね。ああ、2−Bの橋ノ下さんなんてメイドさん向きな人じゃないかな」

その時、オレに衝撃が走った。

いきなり《橋ノ下》。

いきなりその名前を出してくるとは。

説明しよう。

橋ノ下とは、2−Bの女王と名高い、橋ノ下清子のことであり、この学年の中では学力においてもスポーツにおいても頭一つ飛びぬけたエリート的な存在のクラスである2−Bにおいて、さらにそのなかでも橋ノ下清子は元締めであり女王様であり、この学校の2年生という我らが世代を完膚なきまでに支配している化け物じみたモンスター・オブ・モンスターなのである。ギャルゲーのヒロインどころの話ではない。

「いやいや、橋ノ下さんって普通の子だって…」

南河が何か言っているが耳に入らない。それにしてもさすがのオレでもあのモンスター・オブ・モンスターをメイドさんにしようという発想は無かったわ。その《メイド橋ノ下》というこの世にあってはならない可能性がオレの脳内にインプットされてしまったことで、イグノーベル賞級の科学者でも解明できないような化学反応が発生していた。言われてみると、たしかにそれは、面白い。ありかもしれない。いや、断然ありだ。オモシロイゾ。「おーいきいてるー?」という声が聞こえた気がしたがきっと幻聴だろう。

しかし、あの怪物的な女王様である橋ノ下清子にフリフリで扇情的な服を着せて、衆人環視の前に晒して萌え〜とか言われながら頬を染めさせ「止めてくださいご主人さまぁ」と涙ぐまなければならない(義務)メイドさんに仕立て上げてしまおうとは。

南河は大物だ。

2007-09-11

[][]さよなら、冷凍抱きメイドさん

冷凍抱きメイドさんとの別れは戦地の死亡フラグにも等しい。

全自動冷凍抱きメイドさんとは、「今年列島を襲来した地獄のような猛暑」と「パトスとリビドーを吸い上げて花開いた萌えブーム」というふたつの偶然によって生み出された奇跡の産物である。

しかし、僕たちもいよいよその奇跡的な出会いに別れを告げなければいけない季節がやってきた。

秋の到来である。

ふっちゃけ涼しくなったので、萌え仕様の抱きクーラーとでも賞すべき無駄なハイテクは、日常に必要なくなったのだ。

秋。涼しくなったにもかかわらずなぜか冷凍メイドさんたちを抱きしめ街を闊歩する姿をそこかしこに見つけることができた。それらは寒風の中で進んで水をかぶるような愚行に等しいのだが、ユーザーたちは冷凍抱きメイドさんとの別れを拒絶して、ありえないはずの日常を謳歌する道を選び取っていた。

愛情が生理的選択を超えた瞬間である。

猛者の存在は男性にとどまらず執事型やホスト型などを抱きしめる女性の姿も容易に見つけることができ、数年後には男女の需要が逆転するとまでいわれる勢いである。

この予想外の全自動冷凍抱きメイドさんによる無駄に高い稼働率は、日本の電力消費におけるエネルギー政策に悪影響を及ぼしかねないとの声明が環境省から通達されるにいたり、冷凍抱きメイドさんたちはいまや環境問題の重要な一角を占める存在として問題視されはじめていた。そして、そう、あの憎むべきメイドさん禁止法案が自民・民主両党から提出されようとしていた。

2007-09-09

[][]冷凍抱きメイドさん

遂に念願の全自動冷凍抱きメイドさんをゲットしたぞ!!

暑い日の心の恋人、疲れたからだをひんやりと冷やしてくれる癒し系グッズ。一人に一台、過酷な大都会をサバイバルするあなたに心強いパートナー。

最近は抱きメイドさんを抱えながら通勤するメイドさん通勤なるものも流行っている。マイブームだと思っていたのだが人間考えることは皆同じようだ。おかげで乗車率がメイドさんの分だけ大幅アップするという逸話がまことしやかに囁かれ、“JR殺し”の二つ名を持つに至る彼女たち全自動冷凍抱きメイドさん。先日はとうとうメイドさんをめぐって彼女に刺し殺されたという笑うに笑えない悲劇まで新聞をにぎわせて、「ニートが増えているのはメイドさんのせいだ!」との声明が経団連の会長から発表されるほど猛暑のメイドさんはぼくたち人類の魂を支配していた。

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