[日朝首脳会談]「国交正常化を焦ってはならぬ」(読売新聞23日付社説)


拉致問題の「全面解決」というのは,逃げ水である.
X人帰ってくれば,あとY人はどうなった,次にY人帰ってくれば,あとZ人はどうなった,この繰り返しで,いつまでも「解決」することはない.拉致問題の「解決」は北朝鮮政府は話の通じる政府だという評価になる以上,「解決」などあってはならないことである.「話し合いのできない独裁国家」,したがって話し合い以外の方法を使ってもよい相手でいてもらうためには,日本政府にとっても,また読売新聞にとっても「解決」してもらったら困る.

この社説における「日朝が突出することのないよう、米国や韓国との連携を一層強めることも大事だ」というフレーズの意味するところは「独自外交をするな,アメリカに従った外交をしろ」ということである(韓国はおまけでつけたにすぎない).だから,逆に言えば,アメリカと北朝鮮が国交を正常化すれば,その時点で拉致問題がどのような状態にあろうとも,ワシントンからの圧力によって日本政府は国交を正常化するだろう.そしてそれは同時に拉致問題が「解決済み」になる時でもある.
前例を思い出せばよい.98年テポドン発射時に日本政府は軽水炉建設のための分担金拠出を一時拒否したが,結局ワシントンからの圧力で数週間後に同意している.
近い将来にアメリカと北朝鮮が国交を開くことはありえそうもないけれど,そうなった時,そしてそれに追随する形で日本政府が国交を正常化する時,読売新聞はなんと書くのだろうか.「アメリカからの圧力をはね返せ,拉致問題は未解決だ.国交を正常化するな」と書くのだろうか.たぶん書かないだろう.なにしろ「日朝が突出すること」(この場合には日朝間だけに国交がないこと)はまずいのだから.

 Mo'Some Tonebender@渋谷クラブクアトロ(5月21日)


タワーレコード主催のイベントモーサム以外は知らないバンドばかりだったので,なんかいいバンドはないかなと思い,最初から聴きに行く.物販のところでタワレコ限定販売とかいう(めんどうなことせずに普通に売ればいいのに)モーサムのシングルを買ったら,サイン色紙つきだった.色紙とかもらっても,どうしようかという感じで,捨てるのももったいないし.
最初のバンドはHigh Voltageで,かっこよかった.もうちょっと速い曲ばっかりだったら,もっとよかったのに.次がNANANINEでシャカシャカカッティングしてるギターがかっこよかったけれど,しゃべりがあかん.ヘナヘナと気が抜ける.なにもしゃべらないほうがいい.次がPlaneで,ダメです.こういう,なんというか歌を聴かせるタイプのバンドは受け付けません.で,モーサム.予想はしていたけれど時間が短すぎた.8月のリキッドに期待したい.
この前のアルバムがあまり気に入らなかったわたしとしては,このシングルはとってもよかった.この路線でいってほしい.なにしろ2曲目はストレートなパンクとしかいいようのない曲だ.
最後のバンドは聴かずに帰った.出口のところで輸入盤禁止反対の署名を集めていた人がいたので,署名した.ごくろうさま.

 健康診断


もちろん,「健康診断」などという名前のおやつを食べたわけではない.ふだんから甘いものを食べまくっている(ここに書くのはごく一部)わたしとしては心配なのだが,体重には変化がなくて,ひと安心.初めて体脂肪率なるものを測ったが14%もあった.血液とかの結果はまだ出てないけれど,たぶん大丈夫でしょう.