フィンランド&インドの時刻表

 この夏私はどこにも行けてないのですが、周りの旅好きの人たちは遅めの夏休みを取ってここのところ出国ラッシュです。というわけでそういう方々からミヤゲにもらった時刻表をご紹介。

フィンランドVR)の時刻表

 フィンランドの鉄道といえばロシアと同じ1524mmゲージというので有名ですが、実際のところ車両や路線について何か知っているか?といえば、イタリア以外の国で初めて「ペンドリーノ」を導入したとかスイスのRe460と同型の電機があったっけ…というくらいの知識しかありません。そういえばフィンランドの車両の模型というのも見たことがありません。どちらかというと「鉄」にはスルーされやすい国なのかもしれませんが、ロシアとの直通列車もあったりとなかなか面白そうです。
 この時刻表はヘルシンキ中央駅発の主要路線別の小型版をあるだけかっさらってきてもらったもの。9路線分あります。日本にある同種の時刻表のように折りたたみ式で、列車本数に応じて3つ折りと4つ折りがあり、折りたたんだときの大きさは115mm×75mm。すべてフィンランド語とスウェーデン語の2言語で書かれていて(公用語がこの2言語なので)、たとえば「ヘルシンキ」も"Helsinki"(フィンランド語)"Helsingfors"(スウェーデン語)と2言語併記です。色はVRのコーポレートカラーの白と赤が基調で、本文は白、黒、薄緑の網掛けの3色刷です。1つだけ表紙の上部にも赤い線が入っているのは、「サンタクロース村」で有名なロヴァニエミ(Rovaniemi)方面への路線。このルートは一部にバス代行区間があるので、そのせいでしょうか?あるいは、ほかの時刻表が12月13日までのダイヤなのに対し、この時刻表だけは9月28日までとなっているので、そのためかも知れません。
 人口の少なさを反映してか列車本数はそれほど多くないようで、日本で言えば東海道線的な存在と思われるヘルシンキタンペレ間(187km)で普通列車も含め1日38往復です。最速の列車はやっぱり「ペンドリーノ」で、同区間を1時間26分で走破するので表定速度は約130km/h。高速新線でないことを考えればなかなかの速度でしょう。ちなみに「ペンドリーノ」はこの線を含め、ここに写っている時刻表9路線全てで運転されています。ペンドリーノ好き*1としてはフィンランドにも行かなくてはいけないなあ。

・インドの時刻表

 昨年通販で購入した"Trains at a grance"の最新刊です。インド行きの計画用にと07年版を貸した職場の先輩に現地で買ってきてもらいました。06年、07年版は表紙がはっきりとしたカラー写真でしたが、今回のはイラストっぽいというかモノクロ写真を彩色したような感じ。これはこれでなかなか味があります。
 ページ数は広告を含め295ページで昨年と同じ。本文の体裁もほとんど同じです。どこが変わったのかは細かく見ていけばダイヤの変わった区間がいろいろとあるんでしょうが、さすがに全ページ比較はできません…。この時刻表は年刊ですが、インドも大規模ダイヤ改正とかがあるんでしょうか(改正して意味があるほど定時運行されているのかという問題もあるが)。末尾に掲載されている切符の買い方やら駅、車内設備の案内なんかは見ているとなかなか面白いです。実際に行くときにも役立つでしょう。
 
 しかし、時刻表を見ているだけでもその国のお国柄や鉄道の特徴がちょっとは窺い知れますね。国内でも私鉄はもちろん、「道内時刻表」とかJR各支社管内の時刻表なんかは見つけるとついつい買ってしまいます。

*1:イタリアの列車が好きなので…ちなみにポルトガルを走る同タイプの車両、Alfa Pendular 4000形の試乗記はこちら