Book Review!


作者:フランチェスカ・リア ブロック


レビュー: 薔薇と野獣 (単行本)

うん、わかるよ。ときどきあたしもこんなふうに、自分のためだけに生きていたくなる。
ママやパパやあかんぼう、みーんな関係なくね。
登場人物風に言えば、こんな感じか。
誰でも知ってるおとぎ話を下敷きに、
フランチェスカ・リア・ブロックが書いた新しい物語たちだ。

少女たちはみな知っている。
世の中は自分の思い通りにならないし、かといってあきらめるほど悪くないってことを。
スノウは、一人の男の愛よりも、七人の愛を選んだ。
ガラスの靴を落とした少女は、二人の姉に仕えることを喜びとしていた。
美女は父親から自由になったつもりでいたのに、
彼が死んだとたんに野獣との生活がつまらなくなった。

おとぎ話を頭の片隅に置きながらも、きわめて現??!
?的な話の内容に引き込まれる。
自分のことしか考えていなくても許された、十代の頃を思い出す。
スーザ・スカラナのかわいらしい表紙が、またこの本を引き立てる。
彼女へのクリスマスのプレゼントに、アクセサリーと一緒に贈ると効果的かも。
ただし、この本の毒と傷が、わかる彼女にしてね。


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