Book Review!


作者:ジャン=リュック・ゴダール

レビュー: ゴダール・映画史 1 (単行本)

ゴダールによる「映画史」講演の記録です。
自作1本と、それと何らかの繋がりがある古典1本の計2本の映画を
見比べながら、彼自身による映画史が語られていきます。
しかし所謂”映画の歴史”ではなく、あくまでも彼自身の映画史に
なっているところがミソか。
最初に読んだときは、最初から最後までサッパリ判らなかった。気落ちせずすぐ頭から読み直したら、2度目には全てが理解できた。
(ような気がした)
その「判らなさ」は決して用語の難解さ故ではなく、考えの道筋や
話の「飛び」方のユニークさの為でありますので、言葉を普通とは
ちょっと異なった意味に”ずらして”みたり、シャレと比喩を縦横に
駆使する”ゴダール語”に慣れてしまえば、あれよあれよ、急に??!
?ての講義が腑に落ちてくるから不思議。
”内容”は、数々の裏話や彼らしい視点に満ちていて刺激的。


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