「上を向いて歌おう 昭和歌謡の自分史」(永六輔 聞き手=矢崎泰久)を読んだ

amamu2017-12-06

 「上を向いて歌おう 昭和歌謡の自分史」を読んだ。
 作詞家の永六輔による昭和歌謡の名曲の数々を話し合う。聞き手は矢崎泰久氏。
 水原弘の「黒い花びら」(1959年)、「黄昏のビギン」(1959年)。
 坂本スミ子の「夢であいましょう」(1961年)。
 坂本九の「上を向いて歩こう」(1961年)、「見上げてごらん、夜の星を」(1963年)、「ともだち」(1965年)。
 ジェリー藤尾の「遠くへ行きたい」(1962年)。
 デュークエイセスの「おさななじみ」(1963年)、「続おさななじみ」(1963年)、「おさななじみ〜その後」(1963年)。
 北島三郎の「帰ろかな」(1965年)。

 作曲家・中村八大・いずみたくのエピソードについてなど、軽い気持ちで、楽しく読めた。

 いくつか驚いたことは、梓みちよの「こんにちは赤ちゃん」(1963年)のオリジナルは、親父の唄の設定であったこと。
 「にほんのうた」シリーズで、「沖縄」を歌ったデューク・エイセスの「ここはどこだ」(1966年)という唄。
https://www.youtube.com/watch?v=iqp4HAShWy0
 小沢昭一さんの「アレ野たれ死に」(1972年)*1永六輔の作詞であったこと。
 三波春夫のエピソード。中年御三家のエピソード等々。
 「生きるものの歌」を聞くと、いま愛はあるのか、夢はあるのか、幸せな別れはあるのか。
 この地球に生きるささやかな幸せを、いま愛しく思う社会なのか、考えさせられる。

*1:「アレ野たれ死に」は、高校2年のとき、神田共立講堂でおこなわれた浅川マキとのジョイントコンサートで聴いたことがある。