晴れのち曇り一時雨(書きかけ)

amanehento2006-04-29

【8時前】 自宅を出る。玄関からポーチに一箱店(要するにダンボール箱だ)を搭載したカートを出したとたんにバランスを崩して横転。不吉、というべきだろう。気を取り直して写真を一枚。その後も道々引いているカート&一箱店(くどいけど、ダンボール箱だ)をかかとで蹴り上げる。新品のダンボール箱はあっという間にボロ箱への転落の道をたどりはじめた。現地に着くまで保ってくれ。

9時半過ぎ 往来堂書店前に着く。笈入さんに挨拶。家内にスポットまでのルートを確認させて、こちらは荷物番と参加者受付。

定時に出欠を取る。集まった人は家内に引率させてスポットへ先行。
遅れた人を待ってからスポットへ。設営しながらミーティング。


【午前】 スポットの風景
 写真奥の帽子が私、かも知れません。
 http://hyszem.exblog.jp/1979428


【開会直後】イロイロ巡回
 オドロイたのは、箱の体を成していない“箱”も少なくなかったこと。運搬中は箱状だったんだろうけど、店にする段になるとこう、セブントレーラー(TV版のワイルド7、知らない?)かリカちゃんハウスのようにバッと展開するのだ。
この時点ではGoodでナイスなアイデアに思えた。
しかし、天候が欠点をハッキリさせた。
 展開型の箱は広げたが最期、持ち主以外は畳むことも移勤させることもママならないのである。晴天時であればイザ知らず、雨が降ってきたときに誰かに片付けてもらうことや不在時にレイアウトが絵が発生することを全然考えていない。
レギュレーションを厳格にすれば済むことではないので、これは結構難しい問題。

個人的にはもっと“箱”にこだわったほうがいいんじゃないかと思う。いっそのこと同一規格のダンボール箱を当日の朝供給という形式にしてしまうのも選択肢だ。

【午後】知人来る。
「ほい、差し入れ」
わぉ♪でも、この状態ではちっと食えないなぁ。
「なに、おめぇ立ちっぱなしなの?椅子とかはないの?」
ない。
「へー!このイベント、出店料金はいくら?」
1000円。やすいと思うよ。
「荷物の置き場は?」
ない。だから、背負ってる
「トイレは?」
ここなら、はるかかなたの不忍ふれあい館、かなあ。
「洩るぞ。イマドキはフリマだって出店者をここまでギャクタイしないよ」
ギャクタイ!そおなの?ワシ、フリマ、出たことないから。
 知人は頭を振りながら去ってゆきました。
 スポット(大家さん)によっては状況は多少違いますが、総じて店主にはキツイ環境です。店主は基本的に廻り持ちでレジ係をすればいいのですが、専従スタッフは前半後半の二部交代。レギュラーワークとしてのスランプラリーのスタンプ押しやらナンやらかんやらの他に問い合わせ対応やら苦情処理やら非定型業務も引き受けて動くことになろうとは。二部交代なんて予定はあっという間に吹っ飛んでしまいました。
 正直キツかった。その過酷な持ち場に文字通り立ち続けた旅猫さんとうちの家内は賞賛されるべきでしょう。誰も褒めないなら私が褒める。
 後で伺ったら旅猫さんは風邪っぴきでフラフラだったとか。ちなみに、家内は風邪薬が効きすぎて終日ラリラリ。本人曰く「接客中はアドレナリンのお陰でシャンとしてるけど、ちっと気を抜くとボヘーとなる」。ギャラリーKINGYO前はこんなコンビで終日支えていたのですぞ。



【午後】 降り始めて混乱と困難が始まる
 しかし、ギャラリーKINGYOには屋根がある!ワハハハハハハハハハのハ。来年もKINGYOじゃないと出店しないぞ。
 しかし屋根があるということは、別の問題もはらんでいたのだった。
 雨が続くと雨宿りの有象無象がギャラリーKINGYOに滞留しはじめた。
 本を買う人の邪魔だから、雨宿りだけならどっかいって欲しい。はたきで追い払いたい気分。
 友達と話すのは楽しいだろうが他人の箱前を占拠するのはハッキリ言って無神経だ。無言でそれでもそっと押しのける。
 弁えがないというか周囲が見えてないというか。
 スポットの前まで来てあまりに込んでいるので、あきらめて素通りする人たちがいた。スイマセン。なんかスイマセン。ゲスト・コントロールできていないのは専従の責任です。多分。
 暫くして青空洋品店前の出店者三箱分が避難してきた。ドヒャー。あまりのことに呆然としてしまう。この時点で、既に屋根下は満員状態。でも来ちまったモンは仕方がない。ナントカ収容。

 これを前例には絶対にしないで欲しい。ギャラリーKINGYO前の合理的な収容限界は12箱です。

 しかも、レジは2系統を維持しなければならない。「あんたのこの本はコッチのレジで精算、この本はあっちのレジで精算」てなぐあいに、レジ前の処理が混乱し始めた。

 青空洋品店組へKINGYOへの退避がどういういきさつで行われたかは知らない。指示だったのか自主避難だったのか。ただ、指示を出すなら、受け入れ先に2分前に受け入れ準備の指示が欲しかった。2分あればレジ位置考えたレイアウトができたと思う。

 レジ処理が滞るので舌打ちして本を箱に戻す人がいた。スイマセン。なんかスイマセン。レジ処理スムースに行っていないのは専従の責任です。多分。
 もはや、ギャラリーへのアクセスもままならない。あろうことがギャラリー側に入り込んで、声高に古本世間話をして、平然としているのまでいる。流石に注意した。ギャラリー関係者の顔がこわばっている。スイマセン、なんかスイマセン。
 来年、ギャラリーKINGYOが軒下貸してくれなくなったら、何が原因か、だな。


【2時半頃】 中止連絡来る
 銀輪部隊の加福さんが伝令に来る。「3時で中止が決まりました」。
 この時点で私は正直、早いトコ終わりにしてもらいたい気分になっておりました。お客なんてドウでもいいから早く私を楽にしてェ。


【3時】 終了を宣言。キレイに〆れらた。片付け開始。
 と思ったら加福さん来る。「続けられるところは続けてください」
は?なんですそりゃ?でもまあいいか。会社員的には朝令暮改の方針転換ってのはいい悪いは別にして、混乱の元ですけどね。

状況想定はやるか/やらないかとか中止か続行かという二者択一だったのだろうか?来年は「様子見のために縮小実施」という選択肢があればいいのじゃないかと思う。

 再開続行と聞いて、嬉しそうにする店主&お客さんを見るとブツクサいう気にはなれぬ。


【3時半頃?】 今度こそ終了
 もうこの時点で草臥れたので正確な時間が判らぬ。片付け。店番セットなど備品を往来堂に返却。

中止になったことが来場者にはっきりとは伝わっていなかったようだ。その時点では確かに曇天だったから、遅れてきたお客さんには何でやっていないのかわからなかったろうと思う。来年に向けた検討事項。

5時半からの店主向け一箱古本市?に参加するのをあきらめて、箱を発送。家内と谷中カフェでお茶。



【6時前】店主向け一箱古本市
 ふれあい館の階段を果てしなく下りて会場へ。古書会館の古書市みたいな濃い目の雰囲気。へのさん堂さんで「ゴルフ夜明け前」買う。たったの200円。


【19時】 不忍ふれあい館でイベント
 詳細はほかの人に譲る。助っ人の皆さんと壇上に上げていただき、ご指名で一言御礼を申し上げる機会をいただけました。ありがとうございます。ああ、なんか報われた気分。
 高名な路上ペンギン写真家の高野ひろしさんに、これまた有名なペンギン銀の輔くんと写真を撮っていただきました。うれしいなぁ。かつて「将来の選挙ポスター用に」と考えて撮ってもらったドナルドダックとの握手写真以来の感激でした。家内も別に撮っていただいたようなんですが、写真に写るのが得意ではない家内がよく被写体になったモンです。さすがはプロ。

 この時点ではもう苦労もむかっ腹もイやな思いも「何もかも皆懐かしい」状態。私は怒りを維持できない性質らしい。


【21時】打ち上げ
 河上さんの隣、笈入さんの斜め前という背筋の伸びる席で呑む。しかも対面とその左右美人!うれしい!右、家内。とってもうれしい。でも、オレの呑みを制限しようとする。カナシイ。イロイロ面白いはなしをイロイロ伺う。家内にこのブログの存在がバレる。アルコールも手伝ってだんだん気分が高揚してくる。でも、家が遠いので中座欠礼。
 帰りしな、内澤さんに「ほんとありがとうございました」と声を掛けられて
「それを言うなら来年もよろしくね、ですよ」
とつい叫んでしまった。ああ、あたしってお調子者。でも後悔はしていない。皆さん、来年も、また。