天野 翔のうた日記

2012-02-22

江ノ島の磯にて

 コウノトリ目サギ科の鳥の総称。世界に約60種。日本には18種が棲息する。雪客(せつかく)ともいう。巣を木の枝の上に作るものとヨシ原に作るものとがある。種類によっては、集団繁殖する。アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、ゴイサギ、ササゴイ、ヨシゴイなど。


  池神の力士舞かも白鷺の桙啄(ほこく)ひ持ちて飛びわたるらむ

                 万葉集・長忌寸意吉麿

  田の面より山もとさして行く鷺の近しとみれば遙かにぞとぶ

                   玉葉集・伏見院

  鷺のゐるあたりの草はうら枯れて野沢の水も秋ぞさびしき

                   風雅集・藤原為基

  いづみ川あさせもしるく立つ鷺のみのげみだるる風のさむけさ

                 夫木和歌抄・衣笠内大臣

  夕立の雲間の日影見え初めてやまのこなたをわたる白鷺

                 夫木和歌抄・藤原定家

  青空を斜め下りくる白鷺の光かなしもこの森の上に

                       古泉千樫

  氷りたる泥地(ひぢち)にたてる鷺いち羽(は)まなこつむれど

  見てゐるらしも              福田栄一


  大橋のたもとの灯よりやや近く五位鷺鳴きぬ夜の十二時

                       田中悌六

  飛び去りし白さぎの跡ひとすぢの体温あらむ秋深きそら

                       高野公彦

  のどかなる春の岸辺にフィルムの日付のごとく鷺は動かず

                       倉益 敬