『イナズマイレブンGO』第47話「これが雷門サッカー部だ!」の感想 【第1期最終回!】

 恒例のアニメ感想文。今回は最終回『イナズマイレブンGO』第47話「これが雷門サッカー部だ!」を観ての感想を書く。前回に引き続き、これまでの物語の総集編的内容。まさかの2回連続ブロガー殺しの総集編という展開に、当方本当に書くことが無くて困る。再度尋ねるが、他の感想ブログの人たちはどうやってこの問題を処理しているのだろう? 今回で泣いても笑っても最終回の本作。2期情報はテレビではほとんど語られていない訳だが、どういう形で2期に続いて行くのかが不安であり、楽しみでもある。


 当ブログは、『イナズマイレブンGO』を視聴しての感想を、自分なりに面白いと思えるよう、コミカルにそしてシニカルに描く事をモットーにしています。その事に不快を感じる方はご覧にならないよう、お願いします。


 前回のアニメ『イナズマイレブンGO』の感想は、
『イナズマイレブンGO』第46話「TV局が来た!」の感想 【ブロガー殺しの総集編】
 をご覧ください。


 それ以外の『イナズマイレブンGO』の記事は、ここをクリック。


 で、一覧表示されます。


 なお、『イナズマイレブンGO』をよく知らない方のために登場人物紹介のページを設けました。順次更新していきますので、目を通していただくとキャラクターのことが分かり易くなります。さらっとウソ情報が散りばめられていますので、あまり信用しないで、軽い感じで読んで下さい。

 前回に引き続き、テレビ局の取材が続く雷門中学。今回は監督として雷門を率い、ホーリーロードを制覇した円堂守(CV:竹内順子)にインタビューするという形式で収録される。

 日頃めったなことでは動揺しない円堂も、テレビの取材にはガチガチに緊張してしまう。いつもと勝手の違う監督を笑って見つめる松風天馬(CV:寺崎裕香)、西園信助(CV:戸松遥)、狩屋マサキ(CV:泰勇気)、影山輝(CV:藤村歩)そしてマネージャーの空野葵(CV:北原沙弥香)。剣城京介(CV:大原崇)を除いた5人の1年生は、撮影の見学を許可されたらしい。

 狩屋の持っている色紙に気づいた輝は、それが何かを問う。慌てて隠しながら、狩屋はそれが美人アナウンサーにサインしてもらうための色紙であることを否定する。聞かれてもいないのに用途まで否定するのは、つまりその目的で用意したと自白したに等しい。



 人間不信に見せて、実は結構ミーハーな一面も持つ狩屋。ただ日頃はからかう対象の輝には知られたくない個人情報だろう。このあともダダ漏れだったけどな。


 インタビューが始まろうとしていた。緊張する円堂の傍(かたわ)らには、一度は休眠状態にあった雷門サッカー部を共に立て直した当時のマネージャーとして、木野秋(CV:折笠富美子)の姿があった。なぜか犬のサスケ(CV:佐藤健輔)も一緒だ。



 緊張する円堂(中)と、それを気遣う秋(右)。大人になっても、この2人の関係はあまり変わっていない印象。


 アナウンサーから紹介され自らを「雷門中学キャプテン」と称する円堂。10年前のフレーズが出てしまうほど緊張の極地に達している。秋に指摘され、言い間違いに気づく姿は、あのフィールドで絶対の自信に満ち溢れるいつもの姿からは想像がつかない。アナウンサーからもやや失笑を買ってしまう。

 ただ天馬くんにとってはどんな醜態を晒そうと、円堂は尊敬する憧れの存在だ。円堂がどんな話をするのか、目を輝かせワクワクしてその時を待っていた。



  オープニング



 アナウンサーが語り出すと、狩屋の顔が輝き始める。「ジュンジュン」と彼女を愛称で呼び、自チーム監督の円堂は眼中にない様子。狩屋もすっかりサッカーバカ(褒め言葉)たちになじんでしまった印象だ。


 アナウンサーの質問は10年前、円堂が現役だった頃の話になる。廃部寸前だったサッカー部を立て直した立役者が円堂、秋の2人だった。休眠状態だったサッカー部の最初の復帰部員が円堂で、秋と二人三脚で部の存続に奔走(ほんそう)した姿が語られる。

 部室を掃除した時に見つけたサッカー部の看板、それが今も旧サッカー部室に飾られている大事な看板だった。看板こそ部の精神的象徴だったのだ。ガラクタで埋もれた部室の中でそれを見つけた時の、円堂と秋の笑顔がそれを物語っていた。

 掃除が終わり、看板をかけ、部の体裁は整った。そしてそこから雷門中学サッカー部の栄光の歴史が再動する!


 その看板効果は早速現れた。入部希望者が2人やって来たのだ。一人はどうみてもヤクザだったが、入部希望者に舞い上がる円堂と秋にはそんなことは瑣末(さまつ)な問題でしかなかった。



 入部希望者来訪に物理的にキラキラ光って喜びを表現する円堂と秋。前も使用したがこのシーンは私、大好き。秋なんか目の中まで光ってる(このフレーズも前に使ったが)。


 あまりの歓迎ぶりにヒキ気味の入部希望者のピンクヤクザと超普通の人。それが入部第2号と第3号の、染岡竜吾(CV:加瀬康之)と半田真一(CV:下野紘)の両名だった。現在染岡はイタリアでマフィアの傍ら、サッカー選手として活躍中。そして半田は前回登場の稲妻KFCの監督としてサッカーに関わり続けている。

 ただ入部者はわずかにそれだけで、部として一端(いっぱし)の形になるのは、さらに1年を待たなければならなかった。翌年入部して来た新入生4人を加え、7人で雷門サッカー部の2年目はスタートする。サッカーはイレブンというぐらいで11人が最低の人数な訳で、7人でも実は人数不足なのだが……。


 それなのにサッカー部の存在を疎(うと)ましく思う学園の支配者・雷門夏未(CV:小林沙苗)の差し金で、当時中学サッカー界最強のチーム・帝国学園との練習試合を組まれてしまう。負けると部は廃部にされるという異常なまでの強権だ。



 学園の支配者・雷門夏未。雷門中と同じ名前からも分かる通り、理事長の娘。その特権を利用し、サッカー部と円堂に嫌がらせの限りを尽くす。これが後に円堂と結婚することになるとは、本人すら思っても見なかった展開だろうなぁ。


 そこで不足する4人を急遽(きゅうきょ)集め、なんとか11人にして試合に臨む円堂。だが帝国学園という最強のチームを相手に、そんな付け焼刃では通用するはずもなかった。後に円堂の親友となる鬼道有人(CV:吉野裕行)が率いる帝国学園は圧倒的な強さを見せつけ、円堂たちをいたぶる。

 妹のことでサッカーを捨て、円堂の勧誘にも拒否を貫いていた豪炎寺修也(CV:野島裕史)は、ボロボロになっても戦う円堂の姿に心を打たれ、背番号10のユニフォームを着てグラウンドに姿を現す。

 豪炎寺の意気にこちらも心を打たれた円堂は、これまでなすがままだった帝国のシュートを必殺技「ゴッドハンド」で止める。そして円堂から送られたボールを、豪炎寺は逃さない。彼の代名詞の必殺技「ファイアトルネード」で豪快に帝国ゴールをこじ開ける。それが以後、幾度となく繰り返される、雷門の最強のゴールキーパーと最強のストライカーとの最初の連携だった。


 感慨深く昔話に花を咲かせる円堂。今回のテレビクルーの中で、その時の円堂たちと同じく雷門の生徒で、その試合のさまを放送部員として実況した角馬圭太(CV:古島清孝)は、その話を涙を流して聞き入る。今回は多分ディレクターとして参加している感じ。親父の角馬王将(CV:稲田徹)のようにアナウンサーにはならなかったのかな?


 そして再び10年前の話へ。帝国学園の試合放棄でなんとか廃部を免(まぬが)れた雷門サッカー部。その後も有力な仲間が加わり続け、その地位をだんだんと確立して行く。



 秋が紹介する旧メンバー。その中にあっても、一之瀬一哉(CV:梶裕貴)を紹介するときの秋の声には、やや艶(つや)っぽい贔屓(ひいき)がかった印象を感じたのは気のせいだろうか?


 そして地域予選を勝ち抜いた雷門は、決勝戦であの帝国学園と再戦することとなる。かつては全く歯が立たなかった相手と戦うのだが、帝国側にも変化が見られた。帝国の総帥・影山零治(CV:佐々木誠二)の理不尽な采配のくびきから離れた鬼道は、雷門と正々堂々、真正面から戦ったのだ。

 その後、本戦で世宇子(ぜうす)中学に完敗した鬼道は、自分の背中を円堂に託してみたいという思いを抱き、雷門に転入する。雷門の司令塔としての鬼道のキャリアのスタートだった。


 そして帝国を倒した世宇子中との死闘を制し、雷門はフットボールフロンティア全国大会を制覇する。廃部寸前だったチームをここまで導いたのは円堂の頑張りと、その円堂の心意気に惚れて協力してきた選手たちの頑張りだった。


 そしてそれがあったからこそ、雷門サッカー部は今もある。天馬はそのことを改めて思い返し、円堂たち偉大な先輩たちに心から感謝する。


 そしてインタビューは場所を旧サッカー部室前に移して続けられる。そこで雷門サッカー部の強さを問われた円堂。緊張も解けたのか、即答で「みんなです!」と答える。

 歴代のサッカー部員のことを言っているとアナウンサーは解釈するが、実はそうではない。円堂の言いたい「みんな」とは、雷門のみならず、敵として戦った選手たちも含めての「みんな」なのだった。

 サッカーを媒体として日本中の学校を攻撃してきたエイリア学園の選手たちとの戦いでは、円堂たちも日本中の優秀な選手をスカウトして対抗した。



 対エイリア作戦の中核・イナズマキャラバンをまとめる監督に就任したのが、後に雷門に狩屋を託すことになる、「お日さま園」の吉良瞳子(CV:北西純子)。メガネをかけて落ち着いた雰囲気を持つより以前の、勝気な姐(あね)さん風味だった若き頃。


 その過程で出会った財前塔子(CV:高垣彩陽)、吹雪士郎(CV:宮野真守 )、木暮夕弥(CV:宮原永海)、浦部リカ(CV:瀧本富士子)、立向居勇気(CV:立花慎之介)、綱海条介(CV:阪口周平)、亜風炉照美アフロディ CV:三瓶由布子)、そしてエイリア学園サイドのレーゼ(緑川リュウジ CV:小平有希)、デザーム(砂木沼治 CV:疋田高志)、グラン(基山ヒロト CV:水島大宙)の名を挙げ、彼らとの出会いや戦いが雷門を強くしたと語る。


 そしてその後、日本代表として世界のサッカーと戦うイナズマジャパンの監督に就任した久遠道也(CV:東地宏樹)、そして選手として加わる宇都宮虎丸(CV:釘宮理恵)、飛鷹征矢(CV:峯暢也)、不動明王(CV:梶裕貴)、土方雷電(CV:桜塚やっくん)、佐久間次郎(CV:田野めぐみ)、そしてエイリア学園の緑川とヒロトの2人。

 それら心強い仲間と、かつてない高みで世界を相手に戦うイナズマジャパン。イギリス代表「ナイツオブクィーン」のエドガー・バルチナス(CV:杉田智和)、アルゼンチン代表「ジ・エンパイア」のテレス・トルーエ(CV:間島淳司)、アメリカ代表「ユニコーン」のマーク・クルーガー(CV:中村悠一)とディラン・キース(CV:鈴木千尋)、ブラジル代表「ザ・キングダム」のマック・ロニージョ(CV:阪口周平)、イタリア代表「オルフェウス」のフィディオ・アルデナ(CV:下野紘)といった好敵手たちとの思い出を語り、そして決勝でまみえた最強のライバル、コトアール代表「リトルギガント」のロココ・ウルパ(CV:甲斐田ゆき)に話は至る。



 円堂最強のライバル、ロココ。チームとして最大の強敵であったのみならず、同じポジション、同じ師匠、そして時にシュートを放つストライカーという意味でも円堂の敵であり続けた。可愛い顔して、意外と背は高い


 そしてその「リトルギガント」を率いる監督は、円堂の祖父、大介(CV:藤本譲)であった。



 最大の敵の監督が身内だった。円堂の成長の過程の最後の壁として立ちはだかった大介。この演出は素晴らしかった。その後の情勢は不明だったが、映画『劇場版イナズマイレブンGO 究極の絆 グリフォン』の中で死亡が確認された。おそらく最後の最後までサッカー指導者として生き、そして死んでいったのだろう。


 自分のサッカーの師匠と、その一番弟子が率いるチームとの戦いは、本当の意味での死闘だった。二転三点する展開の末、最後に勝利の美酒に酔い、トロフィーを掲げる資格を得たのは、円堂たちイナズマジャパンだった。


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 サッカーはひとりでは出来ない。サッカーを通じて仲間や対戦相手と切磋琢磨(せっさたくま)し合ったからこそサッカーがあり、自分たちを支えてくれた様々な人たちのおかげでサッカーになると円堂は結論づける。誰よりも素晴らしい経験をして来た円堂だからこそ言えるセリフであり、また説得力もある。

 それは雷門サッカー部も同じと言いながら象徴の看板を愛おしそうに撫でる円堂の姿に、天馬は感極まってしまう。円堂に魅了されてしまった天馬くん、収録中にも関わらず、一歩ずつ円堂の元に近寄ってしまう。慌てて狩屋が止めようと後を追うが、間に合わなかった……。


 カメラに映っているのにも気がつかないまま、天馬は自分も一緒に雷門サッカー部を守っていきたいと訴える。円堂も、収録などに構わず、この後事を託すに足るサッカーバカ(褒め言葉)に期待感を込めて、頷(うなづ)き返す。

 収録を気にするアナウンサーが制しようとするが、それをまた制する角馬。情に弱く涙もろい彼は、またも目の幅涙を流しながらこの感動的なハプニングをむしろ歓迎する。



 そして円堂は、よき後継者を得た喜びを胸に、例の決めゼリフを言う。


 「天馬、これからも一緒にサッカーやろうぜ!!」


 円堂の魅力にメロメロの天馬にその言葉を断る道理がない。「ハイ!」と力強く応じ、円堂とハイタッチして己の気持ちを表出する。



 雷門の歴史は、この瞬間確実に次代に受け継がれた!



 ……かに見えた。それらの様子を球体のモニターで窺(うかが)う謎の一団の姿。



 円堂たちの姿を「イントラプト」と表現し、一団の長(おさ)と思(おぼ)しき老人が、その腕を伸ばして語る。


 「修正を開始せよ!」


 老人の手を中心に、空間が歪(ゆが)み始める。一体彼らは何者で、何をしようとしているのだろうか?


 すべての謎は、新しい物語に引き継がれる。



 終わり



  エンディング



 謎めいた終わり方。「次回から始まる新展開の第2期では雷門サッカー部の無い世界に歴史が変えられているらしい。『イナズマイレブンGOクロノストーン』という新タイトルで始まる新展開。今回の最後に出てきた一団の仕業でサッカーが失われるということなのだろう。老人の語った「イントラプト」とは「インタラプト」のことかな? 意味としては「割り込み」。今の流れを断ち切って別のものに変えるという意味合い。つまりサッカー部の無い世界を再構築するという意味なのだろう。ただ天馬だけはサッカー部があったことを覚えているような印象だったので、その辺の整合性なども気になるところ。

 サッカー部が無いとそもそも南沢篤志(CV:梶裕貴)は転校しないだろうし、逆に狩屋は転校してこないということになる。フィフスセクターも存在意義が無いことになるし、雷門とは関わらないということかな?

 まぁ新展開を観てみないとなんとも言えないんだけど、コロコロコミックなどではもう情報は出回ってるんだろうね。私は今回はその辺の情報収集はしていないので、ネタバレ無しの状態で楽しみにできるのだけど。……その100倍ぐらい不安だけどな。


 あと、言及しておきたいのはまさかの2回連続総集編ということ。しかも今回は円堂の頃の雷門の話で、下手したら3回目の再利用という厳しい内容だった。感想文ブロガー泣かせの展開と言わざるを得ない。

 おかげで前回、今回とリンクだらけになってしまった。リンクの方がいつもの感想より簡単に見えるかもしれないけど、それは大間違い。実はリンクを探して貼り付ける作業の方が時間がかかるのだ。自分で文章を推敲(すいこう)するのも時間がかかる時があるけど、リンク探しの方がやはり面倒で大変な作業なのだ。つまり楽している訳ではないと言いたい訳です。お察しください。

 ただ回想とはいえ無印『イナズマイレブン』も相当興奮する。最後の方しか観れなかったのが、今となっては残念だ。細切(こまぎ)れだったけど、本当に面白かった。レンタルDVDで観て感想書きたくなってくる。


 総集編の仕切り役として出ていた女子アナウンサー。その名前は「とみながじゅん」さん。だけどエンディングで名前が出て来ないので、漢字も声優さんも分からないという……。おそらく誰か使い回し声優さんなんだろう。


 あ、そうそう、完全に余談なんだけど、当ブログでオッサン扱いし過ぎたせいか、Twitterでずっと私をフォローしてくれなかった兵頭司が最終回の恩赦なのか、ついにフォローしてくれたことを報告しておく(笑)。



 次回からの新番組『イナズマイレブンGOクロノストーン』も、感想を書いていこうと思っている。ぜひ見に来てくださることをお願いしたい。ここまで『イナGO』に関わったからには、出来る限り続けていきたいと思うから。また、物語の行く先が気になるというのもあるし。



 次回「サッカーが消えた!?」に続く。



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