塗籠日記その弐

とりふねです。ときどき歌います。https://www.youtube.com/user/torifuneameno 堀江敏幸・宮城谷昌光が好きです。

ノーベル文学賞

村上春樹ではなかったのですね。Jean-Marie Gustave Le Clezioだそうです。知らない…。

http://www.lemonde.fr/livres/article/2008/10/09/le-nobel-de-litterature-decerne-au-francais-jean-marie-le-clezio_1105151_3260.html

はじまりの時〈上〉

はじまりの時〈上〉

ル・クレジオ 地上の夢―現代詩手帖特集版

ル・クレジオ 地上の夢―現代詩手帖特集版

アフリカのひと ―父の肖像

アフリカのひと ―父の肖像

歌の祭り

歌の祭り

ダンス・ダンス・ダンス

このあいだから無理ながら仏語版を買って辞書をひきながら読んでいたが、なにせかなり時間がかかるので、英語版も買ってきて今そちらを読んでいる。こちらは私程度のものでも、わからない単語があってもまあまあ辞書なしで読み進めることができる。ハルキはけっこう読んだけれど、過去に「ダンス・ダンス・ダンス」を読んだかどうかは記憶がない。風の歌や羊は確かに読んだのだけれど…。なにせふたむかしも前だ。英語版を読んで驚いたこと。第一章の後半がずぼっと省略されているのだ。仏語版の半分の長さ。近くにいるハルキマニアの英国の人(彼は今「ねじまき鳥クロニクル」を日本語で読んでいる。)に訊いたら、多くの村上作品英語版ではそういう省略があるのだという。(ウィキペディアにも書いてあった。)英語版においては翻訳者は編集者でもあるのだそうだ。長すぎると売れないんだそうだ。手元にある「クロニクル」の英語版と日本の文庫本を比べてみせてくれた。オリジナルの第15章は、英語版では落ちていて、英語版の第15章はほとんどオリジナルの第16章になっているそうだ。すこし15章の内容が入っているということだった。いやはやびっくりしました。