周回遅れな鰹レース

2016-08-17 先週末見た映画の話

えーと、立川のシネマシティでアンコール上映があるってことで、先週の土曜日に塚本晋也監督の『野火』観てきました。

もともと去年話題になってたので気にはなってたんだけどそのときは特に観に行くことはなく、今回爆音上映でおなじみのシネマシティaスタジオで上映するって事でいい機会だと思って観に行くこと訳です。つまりは初見。

で、観た感想はというと、ほんと凄まじかった。もちろん楽しいエンタメ映画などとはこれっぽっちも思ってなかったのだけど、そこで描かれていたものは想像以上のエグさ残酷さで思わず目を背けたくなる光景でした。人間がその人間性を失っていく様が容赦なく描かれていて戦争ってものの恐ろしさをまざまざと見せつけられたという感じ。そこにはヒロイックな格好良さも爽快感も一切ない。それでいて実際のリアルな戦争はこの程度ではないのだと想像させてしまう恐ろしさ。

にもかかわらず、カメラワークというか編集というか演出の方は観客の快楽を誘うような感じでとにかく観ていて気持ちいいといってもいいくらいなのですよ。ぶっちゃけ自分は映像作家でも批評家でもないのでこの辺を上手く言語化できなくてもどかしいのだけど、映画で描かれている内容の苛烈さに対してその描き方というか映像の取り方はとにかく綺麗で、そのアンビバレンツな感覚がよりその苛烈さを強調している感じでした。

あと、シネマシティaスタジオにおいて特筆すべきは、別に極爆上映ではないにも関わらずどうも一部の爆撃シーン等の音響は爆音よりに調整してたっぽくてとにかく音が凄かった。凄かったんだけどマッドマックスガルパンで体感したようなヒャッハーってな高揚感は一切なくてとにかく怖かった。いつもは楽しく浴びているaスタの爆音が牙をむく感覚、ほんと恐ろしいしaスタジオの底力を体感したよ。

そんな訳で、『野火』、ほんと圧倒されて打ちのめされて終わった後しばらく席を立つことができませんでした(まあ上映後に監督のトークショーがあったから席を立つ必要もなかったんだけどね!)。終戦記念日も近い夏の日にこの映画を観られた事はほんとによかった。

『野火』は来年も立川でやるような事をトークショーでシネマシティの人と約束があったので、その際は是非みんな観に行くといいよ!噂では口約束は約束のうちに入らないとかは言ってはいけないよ。


で、『野火』を観る前に時間があったからというかどうしても観たくなったから『劇場版アイカツスターズ!』も観てきたりもしたんだけどこれがもう個人的に大傑作でな!もうほんと凄いのなんのって。

元々『大スター宮いちごまつり』のテレビ放送観てて、久しぶりにいちごちゃんやあかりちゃんが見たいってなって『アイカツ!』の方目当てで観に行ったしそちらもオールスター勢揃いの超お祭り映画って感じで非常に面白かったんだけど(特にあれだけの大人数を上手いこと登場させたのはすごい)、アイスタの方がとんでもなくてな。

もう、ほんとゆめとローラが尊くて尊くて。

お互いの事を想い合ってるからこそ喧嘩が起こってそれから仲直りするという、あらすじだけ取り出すとなんてことない話かもしれないけどそこに至る描写が神懸かっていて「あ、今俺やばいものを見てる」という感じで圧倒されて打ちのめされてました。これを「友情」やあるいは「百合」という言葉で囲っていいものか、もっと別の何かじゃないかとか。

ほんとに気持ちの整理がつかないくらいゆめローラだし割と今でもゆめローラという感じ。

観終わったあとあまりに頭の中がゆめローラな状態になってしまってでこんな気持ちで『野火』観れんの観ていいのって半ば本気で自問しましたもん(実際は冒頭で書いたように気持ちは割とすんなり切り替えられた)。

というわけで日に二度も映画見て圧倒されて打ちのめされるという体験をしたという話でした。圧倒されるベクトルがほぼ真逆だけども。

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2016-08-02 シン・ゴジラみてきた(ネタバレ)

シン・ゴジラみてきたけど、一番よかった所が超ネタバレ案件だったので久しぶりにはてなダイアリー更新するです。


というわけで以下ネタバレ。



今回のシン・ゴジラ、各所に3.11を思わせる要素がちりばめられてるし実際東日本大震災及び原発事故後の日本でゴジラを新しく作る時、それらは決して避けて通れない要素で、おそらく多くの人が震災後にゴジラを作る意味というものを期待していたと思うのですよ。で、その期待に見事に答えたというか真面目に正面から作ってるというのはスクリーンの至る所から感じられました。それでいてきちんとエンターテイメントに昇華していてある種の教条主義的説教臭さも殆ど感じられないというとんでもない映画だったのよねシン・ゴジラは。

しかし、しかしですねただそれだけならシン・ゴジラ、普通に超面白い映画で終わってた所なんですが、やっぱあれですよ、あれ。

無人在来線爆弾、これですよこれ。

無人在来線爆弾、正直この字幕見た時笑いながら感動しましたもん。だって、在来線ですよプロデューサーさん!直前に無人新幹線爆弾があったからその対比としての在来線なんだろうけど、ここで在来線という言葉選びの妙が凄すぎてほんと鳥肌もんです。もちろん列車に爆薬積んでゴジラにぶつけるというアイデアそのものにも度肝を抜かれたんだけど。

そして名前に無人って入ってるから運転士さんは犠牲になっていないというのがこれ以上にないくらい明白というのもポイント高いです。余計な説明しなくていいからテンポがいいし観客的にも余計な心配しなくていいから安心できるし。

とにかくね、この無人在来線爆弾のおかげでシン・ゴジラが単なる超面白い映画でなくボンクラ映画に究極進化してるのがほんと嬉しいんですよ僕は。正直「勝ったな」って碇総司令の台詞が頭に浮かびましたもん。いや、何に勝ったのかはよくわからないけど。

とにかく無人在来線爆弾、最高でした!ありがとう庵野監督!

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2011-04-07 久しぶりに書いてみた

[][]週刊少年チャンピオン19号の感想

聖闘士星矢THE LOST CANVAS冥王神話がついに最終回を迎えました。

ラストは童虎とシオンを中心としたエピローグで未来へと繋がっていく感じにしんみりとした。しかし、この大戦で生き残った聖闘士は童虎とシオンのみ、という前提からだったら聖闘士じゃなければ生き残ってても問題ないよねという結論にもっていったのには一本とられたよ。いや、まあ嬉しかったしにやにやもできたけど。

最初に企画を知ったときには、何だよこれ車田正美が全部描くんじゃねーのかよとか思ってしまった手代木星矢だけど、始まってからは面白くて毎週楽しみな漫画の一つになった。そんな手代木星矢とも今週でお別れ・・・・・・かと思ったら外伝・・・だと!?黄金メインの話ってことはエピソードGですねわかります。確かに黄金聖闘士は人気だったしそいつら主役に添えてってのもありだよね。本編もほとんど黄金主役だったような気もしないでもないけど。

その他かんそー

弱虫ペダル

ついに二日目決着。御堂筋は負けてしまったかー。ここで負けるってことはラスボス的な立ち位置にはならないってことな訳で、復活するのかそのまま終わるのか楽しみだ。個人的にはこれまでのスタイルをあまり捨てずに復活してほしいところ。精神攻撃はやり過ぎにしてもなりふり構わず勝利を目指すってことは否定されるべきものでもないだろうし。

みつどもえ

魔法少女やってるひとはがやたらかわいい。いや、ひとはは普段からかわいいが。

侵略!イカ娘

早苗はもはやバキの域に達していなイカ?

キガタガキタ

あれ、恐怖新聞がかわいいぞ!?おかしいな・・・・・・。

他にもいろいろ面白かったけど、今週はこんな感じで。

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2011-04-04

[]紙の本と電子書籍についての思ったこと

最近、この前の震災をきっかけにして紙の本と電子書籍のメリットとデメリットって表裏一体なんだなあと強く思うようになった。

紙の本のメリットは、本そのものさえあれば他に何も必要としないってところで、例えば電気が通ってなかろうが不足していようがそのあたりのことを気にせずに読むことができる。逆にデメリットも本そのものが必要となることで、新しく本を入手しようと思えば、製造から物流に至る影響を受けてしまう。ことにそれは紙不足で生産できなかったり、製造、物流ラインが物理的に機能していない場合入手できない。

対して電子書籍のメリットは、電気とネットワークと端末さえあれば他の物理的な制約を一切受けずに本を入手できるっていうことで、物流は滞っているが通信は生きている場合に他を圧迫することなく娯楽を届けられるという利点がある。デメリットは電気とネットワークが生きていなければかなりの制約を受けてしまう。特に電気がない場合、まともに本を読むことすら困難となる。

という風に紙の本と電子書籍、両方とも状況によってその特徴がメリットにもデメリットにもなるわけだけど、紙不足ってのはかなり深刻だよなあ。なのでそろそろ電子書籍用の端末を買おうかしらとか思ったり。携帯で本を読むのはしんどいしね。

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2010-08-16

[]あーにーそーん

先週の土曜日にNHKBSで放送されてたゼロ年代珠玉のアニメソングスペシャルを観た。さすがゼロ年代と銘打っているだけあって他のアニソン特番では滅多に流れなさそうな曲も多くNHKの本気を感じた。まあ、ゼロ年代とか言いながらプラチナとか銀河旋風ブライガーとかトップをねらえ!fly highとか流れたのはどうよって気もしないでもないけど個人的には丹下桜アフレコとか日高のり子佐久間レイによる台詞つきの歌唱とか非常に楽しめたのでまあ良しとする(どうでもいいことだけど銀河旋風ブライガーの歌詞のふりがなは「ぎんがせんぷう」ではなくて「ぎんがせんぷー」とすべきだったと思う)。そしてアニソン特集なのにランクインしてご丁寧にバックにゲームの映像まで流れた第三次スパロボαの主題歌GONGも何でだろうと変な疑問符が浮かんでしまったけどこちらもまあいいか。

んで、ここからが本題。

そのアニソン特番を観ていて思ったことなんだけど、深夜アニメの曲が非常に多いなあと。

いわゆる2000〜2009年のゼロ年代って、深夜アニメが爆発的に増えた時代で、作品的にもネギまハルヒらき☆すたけいおん!、そしてマクロスFといった楽曲がムーブメントを起こした作品も深夜ものが多かったりするのでそれは必然ではあるし、この番組自体一般層ではなくその手の作品が好きなオタ層を最初から明らかにターゲットにしていた(だからこそ面白かった)。反面、ゼロ年代のアニソンって代表的な曲ですら曲を聴いたこともないどころかそんなアニメが放送されてたことすら知らなかったって人が多かったりして、たまたまNHKのアニメソング特集だからと家族で観て妙な空気が流れてしまった家庭もあったんじゃないかと思う。

いや、プリキュアを除けば見事に一般的にメジャータイトルなアニメの曲がなかったもんなあ。

何でだろうと考えてみると、一つは前述した通りこの番組がオタターゲットだったって事もあるのだけど、もう一つの理由としてゼロ年代のメジャーなアニメ作品(NHKでやってたメジャーも含む)の主題歌ってメジャーアーティストのタイアップ曲である事が多いって事もあるのかなと思った。ゼロ年代で比較的一般層に受けたアニメといえばNARUTOだったりハガレンだったりガンダムSEEDだったりするのだけど、その主題歌はどれもタイアップ曲だ。で、そのタイアップ曲って基本的にアニメと切り離しても成立してしまう上に1クールないし2クールほどで変わってしまうためにそのアニメの代表曲として上げにくい(なんでタイアップ色の薄いSEEDの暁の車は紹介されてた)。NARUTOなんて放送時間が長い分より顕著じゃないだろうか。もちろんタイアップ曲だっていい曲はたくさんあるし、声優やいわゆるアニソンアーティストが歌う主題歌だってそのアニメと切り離しても成立するような曲もある。それでもこういうアニソン番組の場合、普通のタイアップ曲が流れてもアニソンならではの部分に欠ける分あまり面白味がなかったりするんじゃなかろうか。そういう意味では萌えソングってキャラ名義で歌っていたりしてアニメと切っても切り離せないが為に、ゼロ年代におけるアニソンの代表になるのも当然の帰結と言えるのかも。なんでこの番組で萌える!泣ける!燃える!と萌えをフィーチャーしたのは非常に正しかった訳なのである。

まあ何が言いたいのかというと、タイアップ曲ももちろんいいんだけどやっぱりアニソンならではの部分を持ってる曲はやっぱり最高だよなあと言うことかな。番組中でも似たような事を誰かが言ってたけど。

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