ーOOO- 並びはじめる

an_dan_go2007-03-31


(昨日からの続き)
 ぼーっと座っていると、行列している感じが薄くて不安になる。
 「ここに並んでいればいいんですか?」
 と警備員さんに尋ねたら、エントランス前に移動させられた。
 ここで、別なお客さんが合流。
 行列は二名に。
「あー、ワタシ、夜七時位に来て店員さんに尋ねたら、早すぎるって言われたんでウロウロして時間を潰していたんですよね…」
 申し訳ない気持ちになるが、先頭は譲らない。
 別な警備員さんに「シャッターが閉まるので移動してください」と言われて移動してみたり、様子をうかがいに舞いもどったりするワレワレ。
「インタビューとかされたらどうしましょう?なんか『逝ってよし!』とか言わないとアレですかね?」
「いや、『先頭のキモオタが云々』とかって祭りになったらヤじゃないですか?」
「あとキチンと買いに来てるのに『先頭に並んでた社員乙!』『社員必死だな…』とか書かれてもヤですよね…」
 並びながら鬱になるワレワレ。
 夜風が身にしみる時間となってまいりましたです…。
続く

ーOOO-んで、今は

 ちょっと時間を巻き戻して、「そわそわ」の後、発売前のセレモニーの話から。
 先頭に並んでいると、セレモニー自体は見られなかったりする。報道陣がいっぱい来ている気配だけはスゴくする。
 行列に並んでいるワレワレもカメラに撮られたりしている。報道のヒトに撮られるのはわかるが、ケータイで撮っちゃうってーのは何なのか。
 ココでいったん先頭のワタシだけ店内に通されて、先に会計を済ませることになる。商品の引き渡しは某社会長及び某社社長自らということらしく。
「お買い上げありがとうございます」
とガッチリ握手され、恐縮。なんだか舞い上がる。
 行列に戻ってみれば、セレモニーの前は20人ほどだった列が、気がつけばみっしりとした行列になりつつある。


 んで、セレモニーを撮った報道のヒトが店内に移動した後に、ワタシがいよいよ店内に入る。
 商品の受け渡し。
 周囲にはカメラ、カメラ、カメラ。
「こっちお願いしまーす」
「こちらもお願いしまーす」
 顔がガチンガチンにこわばる。
「商品を取り出したところで、もう一度」
「もうすこし上を向いてくださーい」
「コンパニオンの方、もっと近づいて」
「もう一度こっちお願いしまーす」
 頭、真っ白。


 ソレが終わったところで、ぐるっとカメラに囲まれてインタビュー。
「なぜ行列をしてまでこの商品を買ったんですか?」
 さあ。そこだ。
 頭、真っ白。
 スゴく欲しかったから、じゃあダメなんだろうなー…。
「えっと…」
 マイクがぐい、と近づいてくる。
 なんかチャンとしたこと言わなきゃ。スゴく良いものだって事をみんなに言わなくちゃ。大きな会社の大きなサービスのスタートの、記念すべき最初の1ページ目に残るような、何か、なにか…
「えっと…」
 ますます頭真っ白。


 …なんか、ダメダメだったなー。
 と言う気分が、さっきの記事の「あーあ」という一言に集約されているのですが。


 やっとカメラに解放されて。
 ふと気がつけば、お店の中はスゴいお客さんがたくさんいて。行列はスゴいことになっていました。うわー、エラいイベントの先頭になっちゃったんだなーと今さら思う。
 買い終わったら真っ白な灰になってしまって、
「せっかくのアキバなんだから、メモリとか何か買い出ししたいねぇ」
みたいな気分は吹っ飛んで、フラフラと駅へ。真っ直ぐ家へ。
 電車の中ではぐったりしてしまって眠ったのだけど、地元の駅についたときに
「あっ、お昼のニュースが始まって、オイラのマヌケ面がテレビに大写しになったら、恥ずかしくて街を歩けないぞー」
と思って、一目散に家へ。
 真っ先にem-oneに電源を入れて動かしてみようと思ったけれど、ふきっさらしのエントランスに一晩中立っていたからか、あるいは徹夜の疲れなのか。眠さと寒さが一度に襲ってきてしまい。とりあえず寝るしかないワタシでした。
 んで、寝ながらお昼のニュースをこわごわ見たら、どうやらインタビューは流れてなかったっぽい。あんまりにも話がたどたどしかったからかなー。でもそれはそれで良かったな。全チャンネルを確認するのは怖かったので、ソレで良しと言うことにして、気絶するように寝る。
 目が覚めて、リアル友人知人方面から電話とかがなかったので、「もしもテレビに映っていたとしても、ほとんど判別出来なかったに違いない」と判断。近所で顔を隠して歩くような真似はしなくて良さそうだ。ひとまず安心。


 初めての徹夜行列体験が、いきなりの先頭で、取材を受けまくっちゃったりなんかして、恥ずかしかったけど良い体験をしました。いや、良い経験って言うか今は「恥ずかしい!」でいっぱいで、良かったとは言いにくいんですけど、でもまあ後になれば笑い話になるたぐいの良い経験だったなぁと思えます。
 行列が伸びていく感じはお祭り感があって良かったんですけど、でも先頭に並ぶ緊張感と責任感はちょっとスゴくてスゴい。
 深夜一晩並ぶキツさは身をもって知ったので、今後こういうことはしないようにしよう。
 と思いつつも、その決意を覆すような、欲しくて欲しくてたまらない素敵な製品がいつかあらわれることも期待したりしています。


 ブツはこれからポチポチといじるですよ。
 やっぱ、コレはなかなか良いものですよ♪

ーOOO- 近況報告

「終電前に、もう何人か並ぶんじゃないですかねえ?」
というワレワレの読みは外れ、未だなお行列は総勢二名。
 もう一人のかたは何かと親切で、敷物を貸してくれたり、吉牛を買い出しに行ってきてくださったりします。ありがとうございます。
 ハフハフ言いながら豚丼を食べるワレワレを、向こうにいる警備員さんが「いいなぁ… うまそうだなぁ…」みたいな目で見ています。
続く

ーOOO- 異常なし

 異常なし。
 以上。


 知らない者同士でとりとめのない話をしたり、かわりばんこで買い出しをしたりしております。
 一人だったらだったで何とかなっただろうけど、こういう感じも悪くないです。
続く

ーOOO- 寒い

 寒いっスねぇ。
 足先からじんわりと冷えてきてます。
 身体がこわばってきました。ストレッチとかしたいですが、人通りが多くなってきたので恥ずかしい気がしますです。


 と、ここにきて並ぶ位置を移動させられました。が、
「先頭」
 と大きく書かれた札の後ろにポツンと並ぶのは、やはり気恥ずかしいですな。
続く

ーOOO- あと一時間くらい

 並んでるヒトより、イベント関連のスタッフのほうが多い状況。
 最初の一人目であるワタクシは、なんか取材でカメラに撮られたりするらしく。
 さすがにヒゲくらいは剃るべきか? と思ってコンビニに走り、電池式シェーバーを調達。
 戻ってきたら行列が四人に伸びていました。やほーい♪
続く