ーOOO-さよなら横浜開国博Y150 

 
 そういったわけで、とうとう横浜開国博Y150が閉幕なのである。
 開幕前のプレビューイベントの時点で先行きを危ぶんだワタクシなのですが、その最終日はどうなっているのか? この目でしっかり確かめてみたい! っていうか、オレが書かなきゃ誰が書く!? っていうか、他に誰が見にいくのさ?
 とか思いながら、強い使命感と物見遊山な気持ちで見に行ったワタクシなのですが、あら、まあ、すごい人出ですよ!
 
 
 中のコンビニがスゴい行列になっていて、ワタシがビールを買ったときは全部のレジがフル回転しているのに、レジ行列で10分くらい待たされましたね。
 お土産品がいくつか値下げになっていたんだけど、手に取る余裕がありませんでした。ちなみに例のたねまるくん豪華1万円ぬいぐるみは6千円くらいに値下げしてました。
 
 場内では超絶技巧の大道芸人の方がパフォーマンスを。
 
 それからファイナルを飾ったバブルガム・ブラザーズ。曲も良かったんですが、場内のお客さんをノセるノセる。彼らのステージ目当てではないはずのお客さんも、つい足を止めて見入ってしまう。
 あとね、屋外で飲食可だから、飲みながら聴けるのが良かったね。ビール片手にほろ酔い気分で聴いてましたよ。楽しかったなぁ。
 
 ステージ終了直後には、花火が上がりました。
 
 赤レンガ倉庫の向こう側、横浜ベイブリッジはこの日が開通20周年の記念日です。だから、そのお祝いの意味があったのかもしれません。

ラ・マシン ファイナルステージ

 
 この日のラ・マシンは最終日だと言うこともあって、通常の公演のあとにもう一回、ファイナルステージが行われました。
 
 奥の方では生バンドがスタンバイ。
 
 
 ぶしゃーっ!
 
 
 
 場内はワタシがかつて見たこと無いくらい満員のお客さん。
 でも、場内の移動量を減らしてコンパクトに動きながら、それでいてダイナミックに見えるように演技を行っている。
 コレだ。コレが最初からできていれば、ゴールデンウィークにお客さんを悲しませることはなかったんではないか。(※ゴールデンウイークには「場内が混雑しているから」という理由でラ・マシンの演技が中止になったことがあったそうです)
 
 
 
 
 いつもとちがって、泡の演出が加わっている。
 ぶわわわーっと舞い飛ぶ泡、泡、泡。
 
 ラマシンの動きが止まる…。
 いよいよお別れです。
 
 この日はラ・マシンパイロットが勢揃いです。
 
 全員で、一礼!
 
 会場からは拍手が。
 パイロットの皆さん、お疲れ様でした。
 
 と、そこからなにやらゾロゾロと…
 
 ワーッと人が集まってきて…
 
 開国博の閉会式が行われました。
 っつーか、マスコミのカメラが囲みすぎ…。


 副会長とか言う方から
「マスコミのみなさんが『入場者数が少ない』とかそういったニュースばかり書くのが良くない。しかし実際に700万人のみなさんがいらっしゃったのだから、そういう経済効果はあった」
とかいった発言があったような。そのほかにも愉快な発言が盛りだくさんで、会場内のお客さんの間からは苦笑が漏れてました。
 「お客さんが来ない」っていうソコばっかりニュースにしなくてもいいのに…、という気持ちはわからんでは無いのですが。
 でもまあ目標を下回ったのは事実なんだし、つまり大幅に赤字だと言うことで。そこらへん、税金を投入して開催した以上、責任をとる必要はあると思うのですよ。


 でもさ、出展パビリオンは各企業の協賛でまかなっているわけだし、プレハブみたいな建物を建てて、あの程度の出し物で、どうして巨額の赤字が出るのか…というか、そんなに予算を突っ込んだようには見えないんですけど。なんでそんなに赤字になってるんですか?
 それから、ほっといても観光客がじゃんじゃかやってくるはずの赤レンガ倉庫付近でイベントを開催して、あの程度の集客力って言うのはどういうこと? 何も知らずにフラッと赤レンガ倉庫を見に来たお客さんを呼び込むような魅力がなかったってことですよね?
 ま、いいけど。


 あと今回の開国博に関しては、プレビューイベントにプレス枠で参加した関係上、言わせていただくなら、やっぱ出し物がセコかったですよ。
 あれじゃぁ友達に「見に行くといいよ!」って、言えないもん。そこいらへんは昔書いたので、ここではこれ以上書かないですけど。
 BATONは見ない、スーパーハイビジョンシアターも見ない、ただラ・マシンがワシワシ動いてるのを見るだけで満足…という覚悟で見るオレ的には、けっこう楽しいイベントでしたけど。


 
 ラ・マシンに話を戻すと、終了後はみんな写真撮りまくりで盛り上がってましたよ。大人気だな!
 
 それから、パイロットのヒトには追っかけがいるらしく、ウチワを持って応援する人がいたりなんかして。大人気なのですぞ!

さよなら僕の大好きな横浜開国博Y150

 
 開国博のマスコット、たねまるくんがあちこちでみんなと写真を撮っています。
 
 ちびっ子たちにも、そしてあんがい大人にも大人気です。
 
 でも、もうこの日が最後です。


 場内にはほたるの光が流れ始めました。
「153日間、ありがとうございました!」
 大きな声がします。
 
 見れば、開国博の案内所の係員さんたちが、クローズする前の挨拶をしていたのでした。
 出し物はショボい部分もあったけれど、係員のみんなは頑張ってたぜ! みなさんお疲れ様でした。
 頑張ったけど、駄目だったなぁ。悪気があって言うわけじゃなくてさ。なんかもっと開国博を応援したかったんだけど、でもおすすめする部分が少なくってなぁ。ごめんよ、ごめんよ。スタッフの皆さん、お疲れ様でした。
 
「153日間、ありがとうございました!」
 お見送りの挨拶の声が響きます。
 
 すべてのお客様が会場から出た後に、たねまるくんがお辞儀をします。
 
 さようなら、たねまるくん。もう今日で最後です。
 
 なごりおしそうに、バイバイしています。
 
 
 ゲートが閉じ、とうとう開国博Y150は終了しました。
 
 そして最後に、たねまるくんは深々とお辞儀をしました。
 
 さようなら、たねまるくん。
 さようなら、僕の大好きな横浜開国博Y150
 駄目な部分もてんこ盛りだったけれど、それさえもとても楽しい思い出になったよ。
 
「自分がこんなふうに横浜に来る用事は、しばらく無いだろうなぁ」
 そう思うと、横浜の夜景は何もかもがキレイに見えた。
 秋の夜のひんやりした海風が身にしみた。