andalusiaの日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2012-06-15 経済の基本的な理論? このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

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だそうで。

いやいやいや、確かに池田信夫氏はあれな時も多いですが、主張は「構造改革論」としてぶれてないですよ。需要不足論(デマンドサイド)の話と、構造改革論(サプライサイド)の話は根本的に異なるということは踏まえるべきです。

  | 今の日本で最大の問題は、物価水準ではなく成長率の低下である。

病気の原因は不健康なことだ、とかいうのと同じで、なんの意味もない話ですな。よくもまあ恥ずかしげもなくこんなことを言えるものだ(苦笑)。成長率を上げるのにどうすればいいか?という話をみんなでしてるのに、成長率が低いことこそが問題だ、と得意げに言ってなんの足しになるのだろう。

通貨供給量を減らす目的は、物価が上がりすぎるのを防ぐ以外考えられない。

というあたりから、この人が「構造改革論」の主張を全く読み取れていないことが明らかです。構造改革論では、「成長率」=「TFPの上昇率」≒「イノベーション」であって、そのためにはゾンビ企業に退出してもらって、新しい産業に資源(カネも人材も)を割り当てる必要があるというのが主張だからです*1。つまり、通貨供給量を減らす(金融引き締めをする)目的は、ゾンビ企業の退出もそのひとつであり、逆に過剰な資金供給はゾンビ企業を生き延びさせ、構造改革の妨げとなる、というのが「構造改革派」の主張です。

賛同する・しないは別として、相手の主張を理解していないのでは議論がかみ合うはずもなく・・・ http://homepage3.nifty.com/ronten/macro-QBS.pdf あたりにまとまった資料があるので、最低限それを踏まえた上で議論をしないと独り相撲になってしまいますよ、ということで。

*1:私はあまり構造改革論に与しないのですが、それでも JTB が就職人気ランキング1位と聞くと、うーん、とは思ってしまいますね。

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