スポーツは人民の希望を砕くか

今年の暮れも正月明けもスポーツだらけで往生だ。最近のスポーツ界では10代の驚異的な活躍が話題になっているようだ。しかし若いアスリートたちをマスコミが称賛するほど見ている当方は絶望的になる。もはや今のスポーツは夢に向かって努力する全ての人の希望にはなっていない。今の若手アスリートなんざぁ大抵は意識の高い両親のもとに生まれ小さいときから並外れた才能をもち幼児期から○○式の英才教育なんかを受けたりしている。こうなりゃスポーツも囲碁や将棋と同じ優秀な人間が出世していく単なるエリートな過程に過ぎない。しかし日本に昔から根強く残るスポーツへの神聖視のせいでホントは昔のソビエトのスポーツエリートと似たような面々に日本人は今なお限りなく優しく温かい眼差しを注いでいる。その眼差しが富裕な家にでも生まれ学業優秀で東大ストレート合格なんていう同じようなエリートに注がれてるかは甚だ疑わしい。どう見てもアスリートもエリートだろう。今のところ万人に開かれているユーチューバーの道だって何年後かにはエリートに侵食されそうだ。下手すると芸人の世界までがエリートに脅かされるかも。
ときにエンタの世界には両親ともにゲーノー人という別の意味で怖いエリートもいるから叩き上げには余計に厳しい状況。