英語教育2.0 〜my home, anfieldroad〜 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

*英語教師による、英語教師のためのブログ。
*授業で使えるアクティビティの紹介、ハンドアウトのダウンロードも。
*ライフハックス、文具、デジタルガジェットなどについても徒然と。

2016-09-28

[][] 生徒の「話す力・書く力』を支える新しい英語指導研究会

 講演会の情報です。

 「意味順®」のご本家・京都大学の田地野彰先生が、来月に東京・市ヶ谷でご講演されます。関東で田地野先生のお話を直接伺える貴重な機会ですので、ご案内しておきます。

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 10月15日(土)14:30-17:00で、市ヶ谷です。ベネッセグループの?ラーンズさんの主催ですね。詳細・お申込みは、こちらに。

 「意味順」は、これまでの先生のご著書から、学習者向けの意味順「学習法」としての広がりが先行していたように思いますが、今回は教師向けの意味順「指導法」としてのお話です。というか、この指導法としての「意味順」こそ、もっと広まって欲しいなぁ。中学校で定着を目指す「文法」なんて、「意味順」くらいでいいじゃん、と思っている私ですので。そういう意味で、多くの先生方に、聞いてもらいたい講演会です。

 「気になる!」「予習したい!」という方は、田地野先生の意味順関連本としては、

〈意味順〉英作文のすすめ (岩波ジュニア新書)

〈意味順〉英作文のすすめ (岩波ジュニア新書)

意味準英語学習法

意味準英語学習法

あたりを読んでおくといいですかね。教材関係では、

「意味順」ですっきりわかる高校基礎英語 (シグマベスト)

「意味順」ですっきりわかる高校基礎英語 (シグマベスト)

あたりでしょうか。

 私もたぶん顔を出せると思います。久しぶりの田地野節が今から楽しみです。

2016-09-26

[][] 2016年9月例会のご報告

 7月・8月はお休みでしたので、先日の日曜日は久しぶりの例会でした。今月も10人を超える方々にお集まりいただき、盛会となりました。しかも、今回はなんと北海道から来てくださった参加者も! これまでは大阪から来てくださった方が一番遠かったんですけど、ついに記録を塗り替えました! 今後も、地元(埼玉県埼葛地区)の方も、遠方の方も、いろんな人が気軽に参加してくださるサークルでありたいです。

 今月のテーマは「1時間を楽しく乗り切るアイディア」でした。急な授業変更で教科書持っていない生徒たちに授業をしなければならなくなった! 体育祭練習直後でクラスのテンションも変だから今日は特別レッスンにしよう! テスト翌日で返却はできないけど、新しい単元に入るのもちょっと…という1時間! 学期末1クラスだけ1時間多くなってしまったけど何をしよう? 

 誰にでも、1年間の中で何度かは訪れる、そんな1時間を、教師も生徒も楽しく、そして意味のある英語学習になる、授業ネタを交換してみました。

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 多読や歌の活用といった、それぞれの鉄板ネタの他に、紙が1枚あればできる活動アイディアをいくつかご紹介しました。

「Pictionary」

「答えを言えないWho am I?」

「セロテープでWho am I?」

「グルグル単語テスト」

「紙上ディベート」

などです。実際にみなさんで体験しながら、活動の面白さや難しさを考えてもらいました。たった1枚の白い紙でも、使いようによっていろんな活用法があると感じていただけたかと思います。みなさまなりのアイディアも聞いてみたいです。

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 今月も充実した会になりました。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました! 来月はビデオで授業研究会、かも!?

2016-09-10

[][] 2016年9月例会のご案内

 朝晩は少し涼しく感じられる日も増えてきました。秋の気配ですね。

 勤務校は来週末が体育祭なので、練習に励む生徒たちの声が、朝からグラウンドに響いています。授業は疲れてダラっとしてしまうかと思いきや、普段はおとなしめのクラスの声もいつもより大きく感じられるくらい、活気が注入されている感じです。

 さて、そんな忙しい2学期の例会は、ちょっと変わった企画で、「困ったときの、授業ネタ」特集にしたいと思います。

 急な授業変更で教科書持っていない生徒たちに授業をしなければならなくなった! 体育祭練習直後でクラスのテンションも変だから今日は特別レッスンにしよう! テスト翌日で返却はできないけど、新しい単元に入るのもちょっと…という1時間! 学期末1クラスだけ1時間多くなってしまったけど何をしよう? 

 誰にでも、1年間の中で何度かは訪れる、そんな1時間を、教師も生徒も楽しく、そして意味のある英語学習になる、授業ネタを交換しませんか? 

SETC&ASTEK 2016年9月例会

日時:2016年9月24日(土)

15:00〜18:00 

会場:春日部市中央公民館

   東武野田線「八木崎」駅下車1分

   2F 多機能学習室

テーマ:「1時間を楽しく乗り切るアイディア」

会費:100円

(ただし、最近の授業で使ったプリントを15部コピーしてお持ちいただいた先生は無料!)

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今月のテーマと関係なくてもOKです

※会の終了後、お時間のある方はよかったら近くでお食事にいきましょう! 会では話せなかった悩み相談、雑談もできて楽しいですよ。

出欠席のご連絡は下記登録フォームからお願いします。

登録フォーム http://bit.ly/ohUVez

2016-09-07

[][] 落語家トレーニングで「読む」から「話す」へ

 1年生の教科書は、友人Aと友人Bを引き合わせて、お互いを紹介する会話文です。ここって、3人めが登場するからペアでやるのも難しいし、1人でやるのはもっと難しいし、いつも悩みます。

 でも、Aくんの方を向いて「Aくん、こちらがBくんだよ」みたいに手で指しながら話すことができたら、「読んでる」というより「話してる」って感じが実感できる場面でもあるので、ぜひそういう感覚を味あわせたい。

 そこで、まずは1人で顔の向きを変えながら話す練習。

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 これは、実際に落語家さんがおこなっているトレーニングらしいのですが、鉛筆を両手に持って、机の両サイドあたりに立てるように持ち、それぞれをHiroくんとSeemaさんに見立てます。その状況で、どちらかの鉛筆のほうに首をちょっとかしげて、語りかけるわけです。これは長野県のK先生が、その昔公開授業で披露してくださっていて、以来1年生でいつも取り入れています。

 落語家さんって、ちょっとした首の動きだけで、まるで2人の人が話しているように感じさせちゃうワザがありますが、実はその基本はとってもシンプルですね。でも慣れないとなかなか自然にはできません。でも、これができるようになるために、と何度も何度も教科書の文を音読してくれるので、そんな仕掛けとしても効果的です。

 そのあとは、小さなカードに名前と関係と出身地と好きなものが書いてあるメモを配布して、ペアや3人組で練習。ペアの場合は、「隣の人」と「自分の筆箱」を紹介する、という力技。配られたメモは筆箱くんのプリフィールということにします。

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 この場合は、片方は架空の与えられた情報で、もう片方は隣の人のリアル情報になるため、少し自分で考えながら話す必要が生まれますが、すべてリアルでやる前のパタプラみたいなものとして、一段階入れてみました。

 ちなみにこの前段階では、4人組になって両サイドの人を、その人が持っているメモの通りに紹介する、という練習もやりました。この場合は両方とも架空の情報なので、完全にパタプラですね。ちなみに対角にいる人は一回休憩です。)

 最終的には、リアルな友人をリアルな友人に紹介する、という自由度の高いタスクに移行するのですが、中1の場合は、このくらい丁寧に(そしてその流れの中で何度も同じような英文を)練習する仕掛けがあったほうがいいかなと思います。

 いずれにしても、顔の向きを考えながら、誰に語るのかを考える練習です。「読む」から「話す」になるためには、まずはこの「聞き手」の存在が一番大きいでしょうから、自然にその人のほうを向けるような動きが身についてくれてるといいなぁ、と思います。

2016-09-05

[] Siri先生とグルグル(アクティブ・ラーニング風味)

 授業の記録も少しずつ。

 2年生の2学期は「天気」のページから。今回のミッションは気象予報士になり、世界各地の天気を伝えること、としました。

 最初に天気に関する形容詞を4人組の小グループで確認。3分間で、読み方と意味を確認して、練習させました。グループ内の誰が当てられても答えられるように、ということで。

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 やっぱりwarmとhumidが正しく読めない人が多いですね。活動中に、"How do you read this?"と確認する生徒もたくさんいました。英語を使って問題解決してるので、基本的には教えてあげます。

 3分後にランダムに当てながら音と意味を確認→ペアでIt'sをつけて文を言う練習をした後、メインの活動に移ります。4人組のそれぞれがManila、Madrid、Nairobi、New Yorkを担当して、それぞれの天気を調べて、班員にレポートする、というタスクです。

 ジグソー法を活用し、各班のMadrid担当はここ、Nairobi担当はここ、と教室の四つ角に集合場所を指定し、移動させます。集まったら、それぞれのグループで、なんて言えば現地の今日と明日の天気を聞けるか、疑問文を考えさせます。How'sの文は前半で練習していますが、tomorrowのほうはwill beが入ってくるので、ちょっと考えないといけないですね。1学期の復習です。

 英文ができたグループから教師のチェックを受け、音読練習をします。そして、スラスラ言えるようになったら、再び教師のところに行き、教師の持っているiPhoneのSiri先生に英語で質問する、というわけです。

 実際には、Siri前の英文づくりで結構時間がかかってしまったグループも多く、この時間はここまで。次の時間にSiriに語りかけるところからリスタート。他の活動と組み合わせて、実質2時間扱いになりました。

 さて、そのSiriに挑戦が、結構難しい。

 なんといっても地名ですね。英文は、Siri先生も前後のつながりからある程度推測できるようですけど、地名は文脈関係ないので発音やストレスを正確に読み上げないと認識してもらえない。特にManilaが難しいようで、何度もムキになって語りかけてましたね。weatherも難しかったようで、こんなやりとりが多かったかな(笑)

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 iPhoneの前に行列が出来て、次々と挑戦していく姿は、さながらグルグルのよう。今回は私とALTの2台のiPhoneでやりましたが、本当はiPadが各班にあれば、もっと濃い練習ができるんですけどね。

 さて、制限時間(10分)内にSiriから情報を聞き出せなかった人は、手ぶらでは帰れませんので、私やALTに英語で質問して情報を得ます。同じ地区を担当している人に英語で質問させるのもよかったかも知れませんね。

 そして、元の4人組に戻ります。Hello, I'm Madrid now. It's sunny here today and it will be cloudy tomorrow.という感じに、それぞれの天気を報告しあっておしまい、という流れです。(時間があれば、世界地図をプリントしたワークシートに各情報を書き込む、というところまで)

 ジグソー使ったり、アクティブ・ラーニング風ではありますが、メインはグルグル風だったり、結構トレーニング要素も濃い、不思議な授業。ポイントは「天気を仲間に伝える」という大きなミッションがあることで、なんとしてもSiriから情報を聞き出さなければならない、と生徒が主体的にグルグルに参加してくれたことですね。そういう、動機付けにつながるような大きなミッションみたいなものを、これまで以上にしっかり授業に設定しながら、アクティブ・ラーニングの体裁を取りながらも教師の指導を生徒が自然に求める(必要とする)ような授業デザインができたらいいなぁ、と最近考えています。

 今回は割りと思いつきでやってみましたが、今後の授業づくりのいいヒントが見つかったような気がします。またいろいろ試してみようっと。

 しかし、アレですね、Madridって、こんな暑いんだぁ((((;゚Д゚)))

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2016-09-03

[][] AIE 教育に広告を

 昔から、広告が好きでした。

 CMのドラマちっくな展開が、チラシのデザインが、たった1行で胸に刺さるキャッチコピーが、昔から気になる性分でした。総合芸術と言えそうだけど、あくまでビジネスの手段、という不思議な立ち位置も好みでした。中でも、ことばで人を動かすコピーライターとかCMプランナーとかに憧れてました。当時は『広告批評』なんかを愛読してましたね。

 だから大学4年生になると、広告代理店の説明会を回りました。当時は就活の時期が4年生になってからでしたから、就活のピークがちょうど教育実習の時期と重なり、泣く泣く電通の1次試験をすっぽかしました。ということで、ぼくの中では、「電通を蹴った男」ということになっていますw

 なぜか英語教師になってしまった今でも、何かを書いたり、表現したり、考えたりするのが好きです。よく考えてみたら、英語に興味のない生徒を振り向かせ、覚えておいてもらえるフレーズを考え、捨てられないプリントを作り、最終的にこちらの活動に巻き込んでしまう、っていうのは、そのまま「広告」業界のお仕事ですね。代理店社員として、「英語」という商品を売り込んでいるわけですから。

 さて、そんなわけで結果として広告業界に進まなかった自分にとって、(『広告批評』が廃刊になった今実質的に唯一の)広告系出版社が主催する「宣伝会議賞」は、自分が広告に関われる貴重な機会になっています。

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宣伝会議賞

 これは、プロ・アマ問わず誰でも参加できる、コピーやCM企画の公募広告賞です。実は何年か前から応募してたりします。いつも一次選考で敗退してますけどw 「中の人」をやっている友人から今年の案内をもらって見ていたら、久しぶりに応募してみたくなりました。

 さて、この賞には今年から「中高生部門」というのも開設されたそうです。これ、面白そうですよね。よくわからない作文や標語の募集は学校にたくさんくるけど、実在する企業や商品に関わる作品を創るほうが、ずっとワクワクするんじゃないかな、と思います。さっそく来週生徒たちに紹介してみよう。ぼくなんかより、アタマが柔らかいので面白い企画を考えそうですよね。

 というか、本当なら授業の中で広告が扱えたら楽しいだろうなぁ、と昔から考えていました。チャンスは、その昔存在した「選択授業」でしたね。「選択国語(表現)」なんて授業が担当できたら、きっと生徒たちとコピーやCM企画を考えて、応募してただろうなぁ。

 「選択授業」のない今でも、例えば「総合的な学習の時間」に、広告というフォーマットを取り込むことはできるんじゃないかな、と妄想しています。だって、例えば30秒のテレビCMをつくるために、対象企業を調べ、商品の購買層の生活を調査し、その商品が存在する空間を想像し、手に取りたくなる言葉を編み、それが効果的に伝わる映像と音楽を選び、編集して1つの映像作品にする、って十分「総合的な学習」ですよね。教科横断的だし、知的探求も、表現力も求められる。今だったら、タブレット1つで全部出来ちゃいますね。

 ああ、そういうのいつかやってみたいなぁ。

 英語の授業でだって、広告はとてもおもしろい素材です。英検なんかでも「チラシを読む」みたいなリーディング問題がありますし、表現という意味で考えても、広告って読み手の存在が前提になるから、よくわからないスピーチとかShow & Tellなんかより、目的を持った言葉選びが求められ、学習も深まるんじゃないかな、と思うんです。ちなみに『エイゴラボ』でも、そういうライティング問題入れてますよ。

 人を振り向かせたり、人に考えさせたり、人の心を動かしたりするために、ことばをあれこれ考えるのは、楽しい作業です。久しぶりに、そんな知的な楽しみにふける秋の夜長もいいかなぁ、と考えています。

2016-08-13

[][] 英文の組み立てを対戦型カードゲームで学ぶ

 最近様々な御縁で、学校以外で教えている方々とお話させていただく機会が何回かありました。数字だけでなく、生徒がどんなことを、どんなふうに学んでいって欲しいか、真剣に考えている人が学校以外にもたくさんいるんだなぁということに改めて気づかされました。

 私自身は、学生時代に4年以上塾講師をしていましたから、学校以外の視点も持っているつもりでしたが、学校で働く時間が長くなってしまい、すっかり想像力が欠けていたように思います。生徒を取り合ったりするのではなく、それぞれが本来の役割を全うして、お互いに補完し合える関係になっていけばいいなぁ、と思いました。

 さて、そんなお話の中で面白そうなゲームを見せていただいたのでご紹介。English Card Collection(イーコレ!)というカードゲームです。

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 いや、前々から英単語でカードゲームできないかなぁと思ってたんです。だって、不規則変化動詞の活用はなかなか覚えない生徒たちが「ポッポがやっとピジョンに進化したよ〜」って100を超えるモンスターの進化はすらすら諳んじるわけですから、魅力的なイラストとバトル的な要素のある英単語カードゲームがあれば英単語も身近になるかなぁ、と。

 今回のイーコレ!は、ただ単語を集めるのではなく、それを並べて英文を作る、というさらにチャレンジングなものでした。詳しい遊び方はこちらの動画をどうぞ。

 少しでも長い英文を組み立てて、相手の作りかけの英文に「攻撃」を仕掛ける、というものなんですが、実際にやってみたら結構面白い。カードという特性が活かされていて、「並べ替え」が体感的に学べます。またマジックカードの存在により、運も左右するのでゲームとしても面白いです。

 でも、そもそも「自力で英文を作る」のが前提なので、プレイヤーをそれなりに選ぶ感じもします。英語教師としては、このゲームが自分たちで遊べるくらいまで早めに引き上げることが使命だな、と感じます。

 また、できれば英文は左から右に流れていってほしいなぁ、とか、「意味順」ガイドがあれば、また違った遊び方(学び方)ができるかなぁ、なんてことも感じたので、そのへんは率直にお伝えしてきました。

 でも、例えば相手の作りかけの英文からいくつかカードを除去して邪魔する場面なんかもあるんだけど、どの単語を除去したら致命的かって考えるのは、それこそ「お肉とお皿」を理解しているかにも関わってくるので、そういうことも潜在的に学べる深いゲームだと思います。

 実物も入手したので、2学期になったら生徒たちと昼休みに遊んでみようと思います。好奇心旺盛で遊び心満載なうちの生徒たちなら、さらにおもしろい遊び方を考えだしちゃうかもしれませんね。

 このゲームにご興味を持たれた方は、開発元のH&Ksさんにお問い合わせいただければと思います。

2016-08-05

[][] その英作文はコミュニケーション?それともトレーニング?

 先日は行田市にお呼ばれして、お話をさせていただきました。この夏はいろんな出張でそちら方面ばっかり行ってますね。すっかり道も覚えてしまいました。

 さて、お座敷のお題はこちらにお任せだったので、「ライティング」をテーマにお話させていただきました。毎年この研修会はあるみたいですけど、ライティングはマイナーな分野なのできっとお題が重ならないだろう、という見込みで。

 で、今回はみなさんに「最近生徒に書かせた英作文のお題」を書き出してもらい、そのお題(活動)は次のどちらのタイプに属するものなのかを考えてもらいました。

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 その活動が「コミュニケーション」に属するのなら、先生が添削して終わりじゃなくちゃんと「読み手」を設定しましょう、そしてその活動が「トレーニング」に属するのなら、好き勝手に書かせるのではなくちゃんと「答え」を設定しましょう、といういつものお話です。

 その流れから、COSMOS、ポケモン書けるかな?などの「読み手のいる英作文」や、Dictogloss、要約、4コマ英訳、Project I(アイ)といった「答えのある英作文」を体験を交えてご紹介しました。ライティングのワークショップをやると、書く時間が必要になるのでかなり慌ただしかったですね。持ち時間ギリギリでした。

 関連してちゃんとした字を書いてもらうために、「4線の高さにメリハリを!」「入門期にはタテ目盛りの入っているノートを!」みたいな文字に関するお話もしました。小学校で文字指導が始まるのだとすると、こういう情報って中学校の先生経由で小学校の先生にちゃんとお伝えしていかないとまずいですよね。

 現時点で4線の高さが均等でないノートは日本では発売されていないですかね。でもNHKの基礎英語1のテキスト内の書き込みスペースが真ん中が高いものに今年から変わったので(素晴らしい!)、今後少しずつ広がっていくんじゃないでしょうか。というか、広げましょう。

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 タテ目盛り入りのノートは、私の知る範囲では以下の2つのみかな。

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 昨年1年間うちの生徒はブルーラインノート使ってましたけど、おかげでみんなふくらみのある豊かな小文字を書いてくれます。ブルーラインノートは8段と10段しかタテ目盛りが入っていないので、今年はE-Notebookを使ってます。

 さて、最後には「コミュニケーション」と「トレーニング」を指導場面に応じてうまく使い分けましょう、とまとめました。

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 特にテストは「答えのある英作文」で!と念を押しましたが、今回の資料を作るのに、この春チェックし忘れていた群馬県の入試問題を見て衝撃! ベネッセさんと一緒に研究したARCLEのシンポジウムでもご紹介しましたが、これまでも絵を使って40語も書かせる「良問」を出題していた群馬県が今回はなんと「4コマ漫画描写問題」を出してきました! 感激です。うどん県の2コマ漫画を越えました! すごい! 問題はこちらの東京新聞のサイトでご覧になれますのでぜひ。これって、作り手さんの意気込みというか、勇気に依るところが大きいかな、と思います。埼玉県教育委員会(の中の人)も頑張って欲しいです!

 というわけで、この夏のお座敷はこれでおしまい。次にどこかでお話をさせていただく時に、少しでも新しい自分をお伝えできるように、私自身のインプットを増やしていかないとなぁ。

2016-07-27

[] 「英文法の基礎」って何なんだろう?

 昨日は教育センターで、10年経験者研修のお手伝いをしてきました。昨年までは初任者研修を担当していたので、一気にハードルが上がったというか、個人的には緊張感が増したお座敷でした。それぞれ経験も豊富で、目が肥えてるでしょうから。

 10年次の方にはどんなお話をするのがいいんだろう、としばらく悩みました。自分が10年次の時にはどんなことを考えて、どんなことを求めていたんだろう、と当時のブログ記事を読み返したりもしました。

 結局、最新の自分の関心事をぶつけてみることにしました。ちょうど自分が10年目以降に学んできたことや、やってきたことをお伝えする内容にしました。メインはいつもの「お肉とお皿」のお話。あとは発音と意味順、dictoglossなどの2.0的な活動のご紹介です。

 結果として、すごく手応えのあるワークショップになりました。「お肉とお皿」の話は初任研でもしているんですけど、たぶん10年次の方々の方が、それぞれがこれまでにおこなってきた授業(の手応えや反省など)を振り返って、いろいろ考えてくださっている感じが伝わってきました。やってよかったです。

 後半は高校籍の10年次の方々との交流セッションで、ワールドカフェ方式を用いて、中高の接続を考えました。高校の先生方は「英文法の基礎くらい身につけてきてほしい」と願っています。でも、その「英文法の基礎」って何なんだろう?というすり合わせが、これまでされてないままだったと思います。

 勤務されている高校の現状は様々でしょうから、「じゃあ、中学校で5段階で3の成績をもらってくる生徒に期待するのはどんな英語力ですか?」とあるグループに話題を振ってみると、その認識のギャップが明らかになって面白かったです。

 「中学レベルの初見の文章を黙読したあと、意味や文構造を考えながら音読できる力」とおっしゃった高校の先生がいらっしゃいました。英検3級の2次試験という感じですね。それを聞いた中学校教員はみな「それって4か5だよね」と反応します。私も現状ではそう思うんですけど、世間も(たぶん文科省も)本来はそれくらいを期待しているはずで、「無理!」と言っている場合ではないのだとも思います。教科書くらい自由に読めるようにして送り出したいけど、それって今のひとつひとつの文法をただ追いかけていくだけの授業だと、なかなか辿りつけない境地なのではないかな、とも思います。

 英語教育ブログの同時更新企画でも、「中学校卒業までに身に付けて欲しい英語力」という特集を組んだことがありますが、もっと中高教員で話し合っていくべきテーマだと思いました。私自身は、まさに前半の研修で語った「お肉とお皿」とか「意味順と発音」とかが、それにあたると思っているので、そういう意味でもタイムリーな研修の構成だったと思います。

 さて、高校の先生方からは(進学校勤務の方が多かったせいもあって)「受験」「文法」「現実」「同僚問題」という言葉が出てくることが多かったです。私は中学校しか経験がないので推測するばかりですが、きっといろんな足枷があるんだろうなぁと思います。でもそんな現状でもできることもたくさんあるんじゃないかとも思い、今回のようなセッションが、そういうチャレンジにつながるいい刺激になればいいなぁと感じました。

教科書だけで大学入試は突破できる (英語教育21世紀叢書)

教科書だけで大学入試は突破できる (英語教育21世紀叢書)

 久しぶりに英語教育モードになって勢いでブログ更新しています。私自身にとって、とても刺激になる研修だったんだと思います。夏休み中にあと2回お邪魔できますので、さらにいろいろ学んできたいと思います。

 あ、教師としてのキャリアを積まれた10年次の方々には、ぜひこれらの本も手にとっていただきたいです。共感していただけるお話がたくさんあると思います。さすがに昨日の官製研修の場ではご案内できなかったので、こちらで宣伝(笑)

2016-06-14

[][] 2016年6月例会のご案内

 部活動の大会も一段落して、少しだけ落ち着いた日々をお送りしている学校が多いでしょうか。とはいえ修学旅行などのシーズンでもあるので、変わらずにお忙しいところもあるかも知れませんね。

 さて、6月の例会のご案内です。今月は、私(anfieldroad)の授業をビデオで見ていただこうと思います。

 いろいろなお座敷などで、「授業の流れはどんな感じですか?」という質問をよくお受けしますので、近いうちにビデオで公開しようとは思っていましたが、たまたま校内研修でビデオ撮りをしましたので、そちらを見ていただこうと思います。

 とは言ったものの、今回は流行りのアクティブ・ラーニング風の授業で、いわゆる「ふつうの授業」ではありません。そこはご了承ください。でも、ビデオを見ながら、「ふだんはこういう進め方もします」みたいな話もできればと考えています。

 今回の授業ではDictogloss(ディクトグロス)という、聞いた英語のお話を書いて再生する、という活動に取り組みました。なので、私が指導しているというより、生徒が活動している様子ばかり映っているかとは思いますが、様々な観点からご意見をいただければ嬉しいです。

<2016年6月例会のご案内>

日時:2016年6月26日(日)

    16:00〜19:00 

  (いつもより1時間遅いのでお気をつけください)

会場:春日部市中央公民館

   東武野田線「八木崎」駅下車1分

   3F 中会議室

テーマ:ビデオ授業研

会費:100円

(ただし、最近の授業で使ったプリントを15部コピーしてお持ちいただいた方は無料!)

※会の終了後、お時間のある方はよかったら近くでお食事にいきましょう! 会では話せなかった悩み相談、雑談もできて楽しいですよ。

出欠席のご連絡は下記登録フォームからお願いします。

登録フォーム http://bit.ly/ohUVez