英語教育2.0 〜my home, anfieldroad〜 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

*英語教師による、英語教師のためのブログ。
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*ライフハックス、文具、デジタルガジェットなどについても徒然と。

2006-12-27

[][] 英作文の採点方法

 冬休みではありますが、なんだかドタバタですね。さすが歳末。年賀状にまで手が回りません。やばいです。例年にもまして遅い出足。冬休み中には届くと思いますので、ご容赦を。(→友人各位)

 ところで、昨日某会議で「英作文の採点」について話題になりました。みなさんはテストの採点をする場合、どんな風に採点していますか? 

(例)
 問題
「昨日の日記を5文の英語で書きなさい。
 ただし英文は1文3語以上で書くこと。」

なんて問題があったとしましょう。採点の方法はいろいろありますが、

 1文2点で最高10点。
 ただし、1ミスにつきー1点(△)、2つミスがある文は0点(×)。

という減点法はよく見かけます。(私もよく採用します)

 しかしこの方法の場合、こんな結果になってしまうことがあり得るんです。

 生徒1

 I went to juku.(○)

 I studied math.(○)

 I studied English.(○)

 I don't like to study.(○)

 I was tired.(○)

   採点 ○×5=10点

 生徒2

 I was played baseball yesterday.(△)

 I like baseball berry much.(△)

 Bat I can't play baseball berry goot.(×)

 I was go home in 7:00 p.m.(×)

 I was busy day!(△)

   採点 △×3=3点

 どうですか? 文法ミスをどの程度で△とするか個人によって多少分かれるところではあると思いますが、生徒2の方が一生懸命に伝えようと努力しているのに点数が著しく低くなってしまいます。I like baseball.で止めておけば○だったのにvery muchを付け足そうとしたために△って、ちょっと可哀想な気もします。語数だけで言えば生徒1は17語、生徒2は28語と、圧倒的に生徒2の方が勝っているわけですから。減点法によるライティングの評価って、やっぱりどこか難しいところがあるように思います。

 中学校3年生が卒業時に「何が出来てほしい」のかはっきりさせておく必要があると思います。その割には、高校入試の英作文がどのように採点されているのか明確ではないのは、ちょっとまずいような気がします。ミスがあってもたくさん書いた方がいいのか、正確に必要最低限の英文を書く方がいいのか、今ひとつわかりません。

 「5文以上書かせて、よくできている英文から順に採点する」なんて先生もいらっしゃるでしょう。生徒からすれば、チャレンジしてみようという気持ちは持ちやすいかもしれません。それでも、英文の文法的な正確さに焦点が当てられていることには変わりありませんが。

 そこで考えました。英文の正確さ、量、内容などの観点別に評価してみたらどうでしょうか。スピーキングの評価と同じような感じです。難しいことには変わりませんが、いくつかの視点で比較できるので、生徒がどこをがんばればいいのか、次への課題を明確にすることができます。とりあえず、3学期以降のテストで試してみたいなぁと思っています。もし、もうすでにそんな採点方法を実践されている先生がいらっしゃったら、ぜひお話を伺ってみたいです。よろしくお願いします。

ゆみっぺゆみっぺ 2006/12/28 09:02 こんにちは。anfieldroadさんの実践はいつも参考にさせてもらってます。実は、ハロウィーンの ”Trick or Treat” ゲームも実践させて頂きました。(ものすごく盛り上がりました!!)
いつも受け取るばかりでは申し訳ないので、私が実際にしている採点方法をご紹介したいと思います。(参考にならなかったらすみません)

私も同じようなことで悩んでいました。
無難な文を書けば高得点が取れる・・・というのでは生徒はチャレンジしようとしませんよね。

そこで私は「文法」と「意欲」に点数を分けています。
この間の試験では5文以上で書きなさい、という指定を出し、「文法」は3点(3つ以上間違っていてもそれ以上は点数をひかない)「意欲」に関しては5文書いていれば10点、4文8点、3文6点、2文4点、1文2点、6文以上で12点(正確な点数配分を忘れてしまいましたが、文の数で点数をつけるんです)というようにしました。
また、接続詞などで2つの文を1つにつなげているような場合は1文でも2文とみなし、カウントしました。
そうすることによって、間違ってもいいからとにかくたくさん書くと点数になる!!という意識が生徒の中に生まれているようです。

私もまだまだ改善の余地はあるな、と思っているのですが、何かいい案があるといいですね。他の方のご意見も伺いたいな、と思いました。

anfieldroadanfieldroad 2006/12/28 18:55 コメントありがとうございます。本当に本当に励みになります。読んでくださっている方がいらっしゃるんだ、と思うだけでもうれしいものです。というか、このブログを私のアイディア紹介の場所と言うよりも、英語の先生方の集まる場所にしたいなぁと考えているので、参加してくださる方がいると本当にうれしいんです。

そしてさっそく参考になるアイディアをありがとうございます。「文法」と「意欲」の2点にしぼるのはいいかもしれませんね。観点が増えすぎるとかえって採点が煩雑になりますし。

あと、接続詞を使った文を2文にカウントするのは大賛成です。じゃないと報われないですもんね。1文の語数を増やす上でもいい励みになると思います。

他の方も工夫されている実践をお寄せいただけるとうれしいです。

tmrowingtmrowing 2006/12/29 00:31 ライティングに関する話題だったので、初めてコメントします。
全体印象法と観点別とはそれぞれに利点欠点があります。ただし、productとprocessという区分で言えば、ライティングのテストではproductに基づき評価するべきでしょう。processや意欲が重要であるならまず、課題の狙いをはっきりと生徒に伝えることが不可欠かと思います。anfieldroadさんの示されている最初の例の英文を書いた生徒も、もっとchallengeができたはずなのに、無難な英文でおさえているかもしれないのです。
その意味で、「なぜ5文なのか?」「5つの文、それぞれの働き、繋がりがどういうものなのか?」という点で、paragraph organizationやcohesionに関して教師がしっかりとした見識を持つことが必要かと思います。私は主として高校生にライティング教えていますが、「日記」ということであれば、時制の統一(動詞の活用)、時系列での記述(時の副詞句・副詞節、前後関係)、事実と意見・感情の区別というあたりが「まとまった英文」における評価の観点だと考えています。その意味では、最初の例を書いた生徒の単文の羅列には満点は与えられません。

anfieldroadanfieldroad 2006/12/29 10:00 コメントありがとうございます。実はtmrowingさんのブログを毎日チェックしています。中学校のライティング指導に活かせる視点がないか探っているところです。直接コメントをいただけて感激です。
 採点方法はテスト問題に示すようにしています。つまり、たくさん文を書いた方がいいのか、正確な英文を書くべきか、予め伝えるようにはしています。
 でも本当はその両方のバランスがとれている英文を書かせたい、と思っていたので、よりよい採点の方法を模索していました。というのも、全体の印象でを総合的に数値化することは、今の自分には難しいなと感じています。力量の問題と、時間の問題です。(テスト休みがあればいいんですが…) そこでまずは観点別に数値化を図ろうと企てていたわけです。
 公立中学校での評価は、生徒の「励み」になることも大切だろうと思っています。次はもっと書きたいな、もっと練習しようと思わせるような評価をしてあげたいです。日頃の授業での練習と連動して行く必要があるでしょうけど。あとは先生がやられているようにモデルになる英文をフィードバックして行くことが大切だと感じています。

あろまはろあろまはろ 2017/11/04 22:29 質問です。自由英作文の評価は言語文化ですか?表現ですか?教えてください。勉強不足でわからないので。

anfieldroadanfieldroad 2017/11/05 20:57 コメントありがとうございます。英作文の評価であれば、一般的には「外国語表現の能力」でよいと思います。よほど、その作文の中で特定の言語表現の定着度合いを見たい、ということであれば、理論上「言語の知識理解」でもよいのかも知れませんが、あまり見たことがないかも知れません。

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