英作文の採点方法

 冬休みではありますが、なんだかドタバタですね。さすが歳末。年賀状にまで手が回りません。やばいです。例年にもまして遅い出足。冬休み中には届くと思いますので、ご容赦を。(→友人各位)

 ところで、昨日某会議で「英作文の採点」について話題になりました。みなさんはテストの採点をする場合、どんな風に採点していますか? 

(例)
 問題
「昨日の日記を5文の英語で書きなさい。
 ただし英文は1文3語以上で書くこと。」

なんて問題があったとしましょう。採点の方法はいろいろありますが、

 1文2点で最高10点。
 ただし、1ミスにつきー1点(△)、2つミスがある文は0点(×)。

という減点法はよく見かけます。(私もよく採用します)

 しかしこの方法の場合、こんな結果になってしまうことがあり得るんです。

 生徒1
 I went to juku.(○)
 I studied math.(○)
 I studied English.(○)
 I don't like to study.(○)
 I was tired.(○)

   採点 ○×5=10点

 生徒2
 I was played baseball yesterday.(△)
 I like baseball berry much.(△)
 Bat I can't play baseball berry goot.(×)
 I was go home in 7:00 p.m.(×)
 I was busy day!(△)

   採点 △×3=3点

 どうですか? 文法ミスをどの程度で△とするか個人によって多少分かれるところではあると思いますが、生徒2の方が一生懸命に伝えようと努力しているのに点数が著しく低くなってしまいます。I like baseball.で止めておけば○だったのにvery muchを付け足そうとしたために△って、ちょっと可哀想な気もします。語数だけで言えば生徒1は17語、生徒2は28語と、圧倒的に生徒2の方が勝っているわけですから。減点法によるライティングの評価って、やっぱりどこか難しいところがあるように思います。

 中学校3年生が卒業時に「何が出来てほしい」のかはっきりさせておく必要があると思います。その割には、高校入試の英作文がどのように採点されているのか明確ではないのは、ちょっとまずいような気がします。ミスがあってもたくさん書いた方がいいのか、正確に必要最低限の英文を書く方がいいのか、今ひとつわかりません。

 「5文以上書かせて、よくできている英文から順に採点する」なんて先生もいらっしゃるでしょう。生徒からすれば、チャレンジしてみようという気持ちは持ちやすいかもしれません。それでも、英文の文法的な正確さに焦点が当てられていることには変わりありませんが。

 そこで考えました。英文の正確さ、量、内容などの観点別に評価してみたらどうでしょうか。スピーキングの評価と同じような感じです。難しいことには変わりませんが、いくつかの視点で比較できるので、生徒がどこをがんばればいいのか、次への課題を明確にすることができます。とりあえず、3学期以降のテストで試してみたいなぁと思っています。もし、もうすでにそんな採点方法を実践されている先生がいらっしゃったら、ぜひお話を伺ってみたいです。よろしくお願いします。