空を流れるものに、いつかは偶然、出会うのだろう

 最近の授業を振り返っておきます。

 2年間の研修中にいろいろふれた中で特に印象深かった「意味順」と「グルグル」をどう普段の授業に位置づけていくか、がぼくの今年の課題なんですけど、4月からぼくなりにこだわってやってきてはいますが、つい欲張ってしまって時間がかかり過ぎちゃうのが玉に瑕。

 フルコースでやろうとしちゃうと、教科書の1セクションに3時間くらいかかっちゃうから、それをなんとか1時間ちょっとの枠組みで収めるようにしたいところです。週4になったとはいえ、新出文法の扱いとかやることは他にもたくさんありますからね。

 で、少しずつ精選されてきて、今使っているのがこのワークシート。教科書音読シートがこういう形でシンプルになってきています。


英語_3年_音読_L4C.xls 直

 授業の流れは以下のとおり。

 単語の練習やオーラルイントロ的な何かを終えた後に、本文のQ&Aなどを済ませて、シートの右側の日本語訳を参照しながら左側の英文に自力で意味順スラッシュを入れていく作業をやります。右側の日本語訳も意味順チャンクになってますので、比較的簡単に取り組めます。

 答え合わせは、机間支援中に数人の生徒にiPad上にスラッシュ入れてもらったものをテレビ画面に映してさっと確認。iPadを持って巡回すると、みんな興味深そうに指でスラッシュを入れてくれます。ふだんは手を挙げない子でも、これなら「発表」してくれちゃいます。



 このiPad→TVの組み合わせはホント便利です。実は教科書も全部スキャンしてiPadに取り込んでるので、教科書をTVに映しながら解説することも可能です。あ、でもそのお話はまた今度。

 音読練習ではまず、左側にリズム音読を意識して入れておいたポンポン(拍を置く点)を活用します。基本的には、

①点のある単語のみ発音
②前後に拍のない語を足しながらリズム音読
(時間があれば「足踏み音読」など)
③リズムは意識しつつ拍を鳴らさずに音読

とステップアップしていきます。

 全体で練習したあと個人で練習させたあたりで読解の授業はおしまい。家で音読練習してくることと、「カキトリン」に備えてノートに本文を視写(もしくは暗写)してくることを宿題にします。問題集を解くことが「英語の勉強」だと思っている生徒たちの常識を、少しずつ壊しているところです。

 で、次のコマの最初でグルグルとカキトリンを5分ずつ、というのが基本的な流れです。(そのあとは文法整理や会話練習、「アクティビティ」などをおこないます) 今のレッスンではやっていませんが、内容が扱いやすいレッスンを選んで、「教科書再生活動」にも定期的に取り組んでいます。

 そんな感じかな。

 成果は、先日生徒から「センセーって笑顔でドSですよね〜」というありがたいお言葉をいただいたこと(笑) これはかねてから目標にしてましたので、素直に嬉しいです。

 課題は、オーラルイントロ的な何かとか意味順スラッシュにまだまだ時間がかかりすぎること。不安になってつい余計に繰り返している気がします。久しぶりに自分の授業をビデオにでも撮って点検してみないとダメかなぁ。