You had a bad day!

 2年生は、Chapter Projectで「日記を書こう」というタスクがあったので、それを少しアレンジして、テスト前に"My Unlucky Day"の日記を書きました。まず最初に自分のちょっとツイてなかったあの一日を思い返し、棒人間で4コマ漫画を描きます。そして1コマにつき1文をがんばって英語で書いてみる、という活動です。

 テスト後に、チェック&訂正をした英作文を返却し、自分の手でリライトしました。ただしリライト用の清書用紙には、漫画を各スペースが1コマ分しかありません。一番ポイントになる場面だけ絵にしておきます。最終的には絵ではなく、英文で内容を伝えないと意味が無いので、清書用紙には絵のスペースが最小限にしてあります。また、他の人が読むことが前提なので、辞書で調べたり、先生に聞いて書いた単語には長文問題のように注釈(*)をつけます。

 で、これを「ポケモン書けるかな?」と同じ要領で、みんなで読む活動につなげます。

 清書用紙を回収して、今度はランダムに配布します。生徒は配られた他の人のUnlucky Day日記を読み、日記の下にある評価用紙に記入します。まずは不幸度合いを「かわいそう!」「あらら…」「ふーん」の3段階で選択。そして執筆者へのコメントと自分の名前を英語or日本語で一言書きます。なお、用紙には執筆者の名前は載せてませんので、誰の日記かはわからない状態で、先入観を排除して読むことができます。

 評価を書き終えた生徒は、その日記プリントを持って教卓へ。そこに置いてある他の日記と交換して席に戻り、2枚目を読み始めます。読み終わったあとの作業は同じです。これを繰り返して、いろんな人の日記を読んでは、不幸度合いを決定する、というわけです。

 15分〜20分ほどで、5人〜10人くらいの日記が読めます。ちょっとした多読風活動になりますね。時間で区切って、自分の書いた日記を受取ると、そこにはいろんな人からの読後フィードバックが。「ふーん」ばかりだとしても、生徒は喜んでコメントを読みふけります。

 書く活動がそれほどたくさんやってこなかった2年生には、最初の書き出しがちょっと大変でしたけど、今回の活動を通して書く楽しさと書いたものを読む&読まれる楽しさを実感してもらえていれば嬉しいです。

 そういえばこの秋に某所で技能連携にかかわって「書くこと」について発表する機会をいただいたので、これをご紹介しようかなぁ。「技能連携」+「書く」だと、「聞いたこと&読んだことを書く」みたいな実践例が多そうなイメージがあるので、「書いたものを読む」という一見シンプルだけど多様なアレンジが可能な実践をご紹介して来られればと思っています。

 ハンドアウトをお見せしたほうが早いと思うので、近日中にスキャンしてこの記事に貼り付けておきます。気になる方は数日後にまた覗いてみてくださいね。

2014/07/13 追記&ファイル追加
 ということで、実際に使ったファイルをご紹介しておきます。

 その前に、ひとつ注意点ですが、この活動をやるためには生徒数+αのUnlucky日記が必要です。生徒が読み終わって前に取りに行った時に、「余分」がないと交換できないですからね。また、中には作文を完成できなかったり、プリントをちゃんと出せなかったりする生徒もいますので、3〜5枚くらい「余分」を教師が用意しておくことが大切です。ALTにも書いてもらったりしています。

 生徒の分をここに載せるのもなんなんで、その「余分」を貼っておきますね。


 こういうのが混ざってると、生徒が次のを取りに行くのも楽しみになりますので、いくつか計画的に仕込んでおくのがポイントです。

 ワークシートのWordファイルはこちらからどうぞ。
www.dropbox.com
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