英語教育2.0 〜my home, anfieldroad〜 このページをアンテナに追加 RSSフィード

*英語教師による、英語教師のためのブログ。
*授業で使えるアクティビティの紹介、ハンドアウトのダウンロードも。
*ライフハックス、文具、デジタルガジェットなどについても徒然と。

2010-10-15

[] 限りなく「英語」に近い「総合的な学習の時間」

 スーツの上着を着たままでも心地よい気候になってきました。ずっとこのくらいならいいんだけど。

 さて、今日は某県の国立大学附属中の授業を参観してきました。

 午前中に2つの授業を参観しましたが、どちらも英語で書いた説明をグループに1人やってくる外国人に英語で説明する、という活動でした。(3年生はエコ関係のグラフを説明、2年生はお気に入りのアニメを紹介)

 この学校では通常の3時間の「英語」の授業とは別に、年間25時間、総合学習の枠組みで「英語コミュニケーション化」という位置づけでこういうプレゼンや調べ学習に取り組んでいるそうです。(英語以外の教科も同様)

 ですので、通常の英語の授業として考えると、ねらいも評価規準も、「あれ?」と思うところが多いです。ただ、週4時間になった時のことを考えて、こういう発展的な授業が可能になるのではという意味では、一般校にとっても参考になるものかなと思いました。生徒は一生懸命発表していましたし、伝わる喜びや、伝わらないもどかしさを肌で感じて、とてもいい経験になったことと思います。

 個人的に気になった点は、

  1. 接続詞などを効果的に用いて論理的な文章を書くことを目的としていたが、それだったら無理にspeakingさせなくてもwritingとして落ち着いてreviseさせた方が内容が深まるのでは?(音声になると、発音も含め個別に指導するべき項目が増え過ぎてしまう)
  2. 1回目の反省を踏まえて、発表を2回おこなったが、生徒が改善したポイントは「原稿の論理性」よりむしろ「発表の態度・技術」だった。(授業者は論理性にこだわっていたけど、生徒は発表技術が格段に上達していたのでそっちを褒めてあげてほしかった)
  3. 発表後でのQ&Aではフリーズする生徒が多発。ここもちゃんと育てていかないといけないよなぁ、と自戒。
  4. スピーチ指導をする場合、生徒のオリジナル原稿でやる前に、みんなで同じ既成のスピーチを扱い、上手に読み上げるような(発表できるような)練習をやっているところは少ない気がする。そういう練習を経由してから、オリジナルに進むべきでは。

 といったところです。通常の「英語」の授業との連動性も気になるところですが、発音や読み方、writingの基本スキルなんかは、確実にシンクロさせて、学年の発達段階に合わせてタスクを組んであげたいところですね。

 なおその後の研究協議会では、参観者のあるお方から、

  • 何より英語教師の英語力(発音や文法力、語彙力)をもっと上げろ
  • 早口で適当なこと言うな(言わせるな)→ゆっくりクリアに正確に話せ
  • コミュニケーションごっこなんかやってないでちゃんと読み書きをやれ

というなかなか厳しいご指摘がされてました。会場の空気凍りついてた(笑)

 似たような話をいつもどっかで聞いているような気がする埼玉から来た2名の参加者だけは、心の中でニヤニヤ聞いておりました。あ、ちなみに「あるお方」はうちのセンセじゃないですからね、念のため。

2010-07-05

[][] The Best Damn Thing

 栃木県の県立高校の生徒たちが大学見学に来ていました。で、文系・理系に分かれて「体験授業」を受けたんだけど、文系チームが受けたのがなんと家元流プチ音声学入門。これは観ておかなくては、と参観してきました。

 前半は基礎的な子音(f,v,th,r,l)のレッスン。

 いつも通り、おもむろに生徒を指名しながらやらせていきます。緊張しながらもがんばって答える高校生。いつも授業を受けている学部生や院生が後ろで見学してたので、ギャラリーが多くて生徒たちも少しやりにくかったかな。でもEnglish日本語エクササイズでは、不思議な語感に笑みがこぼれます。矢継ぎ早に与えられるタスクの中に、さりげなく封じ手を織り交ぜたり、盛りだくさんながらあっという間の発音クリニック。それにしても引率の先生方が大ウケしてましたね。

 後半は、英語の歌の練習。

 "A Whole New World"かなと思ったら、なんとAvril Lavigneの"The Best Damn Thing"でした。最初にミュージックビデオを見たけど、速くて難しそう。「この曲の1番を歌えるようにして帰ろう」

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 プロジェクターで画面左に歌詞、右にビデオを映しながら発音練習。ぼくが普段やってたみたいにリズムに乗っての音読→メロディつけてフレーズ音読と進みますが、ぼくと決定的に違うのが、このあとすぐその段落をビデオと一緒に歌わせちゃうこと。パソコン+ミュージックビデオを使う最大のメリットが、ここにあります。CDだと微妙な巻き戻しが難しいけど、PC上ならスクロールバーで微妙な調整がしやすい。しかもビデオだといちいちタイムをメモっておかなくても「この辺から」ってのが探しやすい。なるほど。こういうのが、本当の意味でのICTの有効活用っていうんだろうなぁ。

 あんなに難しそうに感じたこの曲も、先生とリピートしてから音楽を聴くと、それほど速く感じないから不思議。こういうスタイルに曲の場合、Aメロとかは早口に聞こえるけど、歌である以上ちゃんと韻を踏んだりリズムに乗せてるから、慣れればむしろサビより歌い易い。歌と言うよりチャンツ風だもんね。90年代以降の歌を授業で扱うのは少なめだったけど、英語らしいリンキングとかを体験させるなら、むしろこういう曲の方がメリットありそうですね。これまでの選曲方針を少し見直さねば。

 さて、アヴリルを聞いてると(というかこの曲は特に雰囲気が近いので)どうしても"Girlfriend"を思い出しちゃうんですけど、大騒ぎだったパクり疑惑は、なんだかフェードアウトしちゃったんですね。The Rubinoosの人たち、訴え取り下げてるし。芸能界って、どの世界も怖い怖い…。

D

 "Complicated"の頃は、もっとロックな路線で行ってくれるかと思ってたのだけど、もう完全にポップに行っちゃったのが、個人的にはちょっと残念。でも確かに「耳に残る」なぁ。お昼ご飯食べながらずっと"The Best Damn Thing"を口ずさんでましたから。

#本日のひと言:「ス」って音が人に聞こえたら間違ってる

2010-06-21

[][] ヘンな発音をさせるのは全然悪いことじゃない

 タイトルだけだと誤解を生みそうなので最初に補足。間違った英語(カタカナ英語など)と正しい英語を対比させながら交互に言わせることで、その違いを体感させるエクササイズをしよう、という主旨でのS先生のコメントです。ヘンな発音を放置していい、ということではありませんのでご注意を。

 さて今日は、そんなS先生にくっついて、神奈川県の某県立高校の授業を参観してきました。授業中に生徒が英語を使う時間が多く、思い描いていた(そして何度も観てきた)「高校っぽさ」を感じさせない授業でした。秋には大きな大会で、もう一度その先生(とその生徒たち)の授業を拝見できそうなので、あの子たちのさらなる成長が今から楽しみです。

 授業中、先生は地道に生徒の発話をチェックし、発音を直していました。高校の先生がいくらスーパーでも、中学校3年間で染みついてしまった「ジャパニーズ英語」を、短期間で矯正するのは困難ですね。中学校教師の責任を感じました。かっこいい英語を言える子がヒーロー/ヒロインになれる教室を作ってきたつもりはありますが、そもそもヒーローになりたくない子もいる年頃な集団ですから、全員の底上げをはかるためには、また違った追い込み方も必要でしょうね。今までの自分の取り組み(こだわり)との「両立」と考えると難しいけど、「連動」と考えればできそうな予感。

 で、今回すごく気になったのは、S先生が持参したガジェット。 

ソニー SONY ワイヤレスマイクロホン ECM-HW2

ソニー SONY ワイヤレスマイクロホン ECM-HW2

 Sonyのハンディカムに連動するBluetoothのワイヤレスマイクです。これはいい。授業のビデオ撮影で一番困るのは音声。特に、教師の発問や指示、説明を中心に授業を見ていくには、音声がよい状態で撮れていないと、あとで観てもよくわからない。このマイクなら、ネックストラップのついたマイク部を授業者が首から提げることで、クリアな音声を確保。授業者の発音チェックもばっちりです。(怖)

 これ欲しい〜。

 あやうく授業参観会場でiPhoneのamazonアプリから買っちゃうところでした。(大汗) よく考えたらSonyのハンディカム持ってないから、対応機種確認してからじゃないと買えないですね。でも今後必須の商品だなぁ。

 備忘のため、脈絡ないけど今日話題になったアイテムをメモっておきます。

 おすすめのリーディング教材。

Reading in Action―学習者参加の英語リーディング

Reading in Action―学習者参加の英語リーディング

 シュールな場面のセレクトが素敵な絵本。

 ICT機器よりヒューマンに調節可能な多機能「マシン」

ミニ KO ハンマー

ミニ KO ハンマー

#本日のひと言:整いました?

2010-06-12

[][] ディベート授業に思う

 最近、県立高校は土曜授業を一般公開しています。この機会を利用して、これまでなかなか見る機会の無かった県立高校の授業を実際に見に行ってきました。

 この日足を運んだのは、共学の県立の某進学校。時間割表を参考にしながら、1年生の英語I、2年生の英語II、ライティングなどを見てきました。

 ライティングでは、ちょうどこれまでに書いた英作文やスピーチを活用して、ディベートに挑戦しているところでした。論題は、全国高校生英語ディベート大会と同じ"Japan should significantly relax its immigration policies.(日本は,移民政策を大幅に緩和すべきであるか,否か。)でした。難しいお題ではありましたが、よく下調べをして、ディベートに必要な基本的なテクニカルタームを取り入れ、全員が自分の発言の機会を最大限に活かして、よく取り組んでいました。

 それにしても、ディベート授業を見る度に思うのは、「的確な反論をすることの難しさ」です。相手の言っていることがよくわからないと、相手の肝を否定したりするのは難しいです。だから論点が定まらず、かみ合わないことが多くなります。私が思いつく主な要因はふたつ。

 ひとつ目は発音の問題。

 結局、聞き取りやすい人の意見は、わかりやすい。英文そのものの質もあるけど、やっぱり発音が綺麗だと伝わりやすい。こういう活動を通して、発音にこだわることの価値や必要性を、実感できるのではないかと思います。(というか、私自身も実感しました) 

 そして、我らがS先生だったら、もちろん生徒の発言の度に発音を直すんだろうなぁ。でもそうしたら、途切れ途切れになって聴いてる方はわかりにくいかな? それとも何度も英文を聴くことになって、かえってわかりやすくなるかな? そんなことを考えながら見てました。

 ふたつ目は論理的思考訓練の問題。

 ジャッジは観点を与えられて評価してはいるんだろうけど、やっぱり「聴いててよく分かった方」を選んでる傾向が強い。もう少しディベートそのものの面白さを味わわせてあげたいとは思いますが、(ESSでもない)普通の生徒たちに授業の中でそこまで求めるのはなかなか難しい。レベルによっては、黒板に論点やキーワードを書いてあげるなど、視覚化も必要かなと思いました。

 さて、ふつうの授業も拝見しましたが、とにかくスピードが速い。学習量はかなり多いと思います。それを可能にしているのが、「プロジェクター」の効果的な活用です。この学校では、英語科のほぼすべての授業で普段からプロジェクターが使われています。

 黒地に白文字で書いた教科書の英文を黒板に投影し、その英文にチャンク区切りのスラッシュを入れたり、下線を引いたり、デジタルとアナログをうまく融合させています。教師が口頭だけで言うより、みんなで同じ英文を目にしながら話し合えるという点では、すごく意義があるし、板書が減らせるのでかなりスピードアップします。

 なにより英語科の先生方がみんなで同じように取り組んでいる、というのがすごい。デジタルファイルはみんなで共有しながらも、それぞれが使いやすいようにアレンジして使えるようにしているそうです。

 高校の生授業を見るのは実は初めての経験。中高の連携が必要だと感じているのに、多くの中学校の先生は見たことがないと思います。そういう意味では、どちらかというと「中学3年生の担任」の気分で見ている自分もいました。

 とっても勉強になった半日でした。

2010-06-02

[] 教育実習生から学ぶ

 教育実習生の授業を参観する機会がありました。

 お昼を挟んで4コマ連続で見たので、ずっと立ちっぱなしで腰にキました。おかしいなぁ、ずっと立ってる仕事だったのになぁ。カラダがなまってますかね。

 さて、せっかく4コマも授業を見るなら、自分なりに視点を決めて見ようと思い、教師の発する「発問」「指示」「説明」をじっくり観察することにしました。でも終わった後ノートを見返してみると、全然関係ないことをたくさん書き殴っている。そして、それらのメモを見ていくと、ぼく自身の「実際の」視点というか、こだわりが見えてきて面白かったです。以下、自分のためにメモから思いついたことを書き綴っておきます。

 まず、「発問」「指示」「説明」に関して気になったのは、やはり指示が「明確」で「平等」かどうか、ということ。生徒がすべきことをシンプルに説明するのは意外に難しい。やったことのない人にトランプのあるゲームのやり方を口頭で説明するのは大変ですもんね。でも授業の時間は限られてるんだから、あまり説明が大変な活動だったら別のもっとシンプルな活動にした方がいいだろうし、どうしてもそれをやりたいなら(今日はいなかったけど)ALT等と「やってみせる」のが早いし、わかりやすいですよね。

 もう一つ指示に関して。活動を始めちゃってから、「あ、ごめん言い忘れた!」と言っても誰も聞いていない。ああ、これはぼくもよくやってしまってました。大変でも、一度全員の活動を止めて(なんなら座らせて)補足しないとダメですね。この辺が「平等」という部分とも関わってくる部分。

 生徒は、「手を挙げたのに当ててもらえなかった」とか「あいつは2回言ってもOKだったのに、オレの時は1回しかやらせてもらえなかった」とか、そういうことを結構気にする。「うるせぇ、オレがルールだ!」と言い切れる人(そして生徒もそれを受け容れそうな人)はそれでもいいんだけど(もちろん時にはそういうことも大切)、でもそうでない人は、ある程度配慮してあげることで生徒が納得して取り組むようになると思います。どうしても困ってしまったら、思い切ってマシンなどを使ってランダマイズしたりすると、マシンが逆恨みを一手に引き受けてくれて(笑)いいですね。あとはそれこそ平等に全員当てちゃう。どっちかでしょうね。

デジビンゴZ

デジビンゴZ

 さて、その他で気になったこともちらほらと。

 今回は多くが3年生の授業で、ちょうど「受動態の導入」の場面でした。「受動態の導入」は「現在完了の導入」と並んで最近の拙ブログ検索キーワードランキングの中でも1位2位を走る、人気のトピックです。みんな、苦労してるんですね。

 受動態を生徒にたくさん使わせたい、と思っていろいろ活動を考えます。でも、欲張り過ぎちゃって、今日の段階で何ができるようにさせたいのかが、曖昧になっちゃってる。○○is made by〜が自由に使えるようになればいいのか、madeのところをいろんな動詞に置き換えるところまでやらせたいのか、isがareになったりwasになったりするところまで求めるのか、by以外の前置詞と組み合わせる言い方を紹介したいのか、そして疑問文まで使わせたいのか。その順番も含めて、指導項目が多いところなので、導入→パタンプラクティスの流れをていねいに、そしてそれぞれたくさんの英語に触れるようにしないと、なかなか定着していかないところですね。改めてそう思いました。

 個人的には「活動の仕掛け」や「ことばとしての働き」みたいな部分も気になりましたが、その辺はまた今度。

 客観的に授業を見ていると、板書を書き写す時間が一番もったいない感じがしてきます。あの時間をもっと有効に使えないかと考えていたら。半分の人たちに板書を書き写させてる間に、もう片方の人たちをグルグルチェックしておくなんてのもいいかな、なんて思いました。5分ずつ交代するとかで。グルグルも人数が半分になった方が、時間は短くても集中して濃い活動になるでしょうし。

 それにしても、自分が実習生だったときを思うと、みんなホントよくがんばっています。4月から一緒に働きたい、と思わせる輝きがそれぞれの実習生にありました。あとは、自分で自分の「よさ」に気づいて、それを磨いていけるかどうかですね。若い世代の教員が増えてくるこれからが、楽しみに思えるようになりました。

 今日のひと言。

 「先生はぼくくらいの頃、どんな風に英語を勉強してたんですか?」

 この言葉は、英語教師に対する最高級の褒め言葉ですね。「あなたのようになりたい」と生徒に言わせているんだから。そう聞かれるような教師にならなくては、とねじを巻き直した一日でした。

#本日のBGM:Have you ever been mellow

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2010-05-20

[][] 授業参観で大活躍のおすすめノート

 さてさて、そんなわけでいろんな学校に授業参観に出かけてます。この際だから、この2年間で全都道府県まわるくらいの意気込みで(意気込みだけね)、あっちこっち行っておこうと思っています。著名な先生方の授業を生で見てみたい、というのもあるけど、もっと見てみたいのは、同世代の先生方の授業。すごく刺激を受けます。そしてブログやTwitter、各種の研修会などで知り合った全国各地の先生方の授業も見てみたい。声がかかったら、(忙しいでしょうから時期等は相談しますので)普段の授業でいいので、どうか断らないで見せて下さいね。

九.  いつ誰に「授業を見せて欲しい」と言われても断るな。(若林俊輔先生曰く、「他人には見せられない授業を毎日生徒には見せているのか?!」) 「授業を見せてください」と頼んで断るような先輩教師は見限ってよし。

(「靜流英語授業道 心・技・体 十五戒」より)

 さて、そんな授業参観にオススメなノートのご紹介です。

 このノート、最近ぼくのお気に入りのスリムB5というシリーズの1つなんですが、これは方眼罫であることと、裏表紙が厚紙になっているのが最大のポイントなんです。そう、立ったまま書くことを想定してデザインされたノートなんです。

 当然、裏面がしっかりしているのはノートの右側だけ。だからぼくは、授業中に気づいたことは右側のページに書いていき、左側は使わないで空けておく。で、授業後にメモを振り返りながら授業を思い返し、気づいたことや疑問、学びを左側のページに書いていく、という風に使っています。

f:id:anfieldroad:20100520003455j:image

 サイズもコンパクトで、持ち歩きもしやすいですし、なぜかこのシリーズで唯一40枚綴りなので、気づいたことをどんどん書いていけます。かなりオススメです。

 授業参観の視点はいろいろありますが、特にこだわっているのは「教師の発問」「生徒の発言」「授業を見ながら考えたこと」などは、吹き出しの形で囲いながらメモしていること。視覚的にわかりやすくする意味もあるんだけど、授業中にぼくの前を通りかかったことばを網で捕まえて保存していくような気持ちです。あとで見返してみても授業のライブ感がよみがえってくるので、こちらもオススメです。

 ちなみにこのノートをもとに、参観した授業について毎回A4一枚でまとめるようにしています。こちらもフォーマットを決めているので、ノートのメモを見返せば、簡単に作れるようになっています。負荷が少なくないと続かないですから。少しずつこの記録が溜まっていきますが、のちのち自分自身にとってかけがえのない財産になりそうです。

 こんな感じ→参観レポ_20100515_信大長野中.pdf 直

2010-05-19

[] 信州大学教育学部附属長野中学校教育研究会

 ほかにも振り返って報告しなければならない授業参観はすでにいくつもあるのですが、基本的にぼくが無理いって見せてもらった普通の授業については、ここではあまり詳しくは書かない予定。あくまで「普段の授業」を見せてもらう、というスタンスで伺っているので。まぁ、もちろんインスパイアされたことはさりげなく綴っていくとは思うけど。

 で、この信州大附属長野中に関しては、いわゆるオープンな公開(というか大規模な研究発表会)ですから、実際に多くの方が参観しているわけで、ここで申し述べても差し支えないかなと、そういう線引きをしてみました。一応、授業参観の記録に関してはこのスタンスで行こうかと思います。個人的には全部の授業について、簡単にまとめと振り返りを書いてますので、SETC&ASTEKなどのサークルでは、みなさんにご報告して、学びをシェアしていきたいと思っています。(だからサークル来てね

 さて、そんなわけで5月15日の土曜日、車で3時間ほどかけてたどり着いた(T先生、運転ありがとう!)長野は、天候にも恵まれ清々しい空気。すれちがう、あるいはボランティアで働く生徒たちの明るい笑顔とあいさつに、心が洗われる思いです。校内には「ことば」がたくさんあふれていましたが、個人的には各教室に掲げられた学校教育目標「ともに学び 一人となる」に心うたれました。深いなぁ。

 参観したのは、求道塾でともに学ぶK先生の2年生の授業。

 研究主題との絡みで「統合的な活動」を念頭においており、今回の授業でも「聞く」と「話す」を連動させる「ミニディベート」に挑戦していました。2年生のこの時期にディベート的活動というのは、正直少し早い気もしますが、後半で比較級を習う頃に再び取り組むための布石として、形を学ぶ機会なのかなと思いました。

 実際の授業では、あいさつ→ALTとのSmall Talkから本時のテーマに関連させ、今日の狙いの確認。「テーマについて理由を示して自分の考えを伝えよう」ということで、4人組のミニディベートに取り組みました。最初にYes側の2人が立論、そのあとNo側の2人が立論。相手側は話を聞きながらしっかりとメモを取ります。このあとは、事前に作っておいた「予想反論集」を活用して「反論」を考える作戦タイム。反論では、"Mr.○○ said, .... It's a good idea. But I don't agree. Because...."と、相手の意見をふまえた上で反論するという形を学びます。途中、先生からは「(safeやfreeなどの)キーワードをフォーカスして大きな声で」とアドバイスも。

 生徒たちは、相手のことばをよく聞きながらメモっててすごいなぁと思いました。附属の子たちとはいえ、相手の言った英語をさっと聞き取るのは大変だろうなと思うのですが、そこは「予想反論集」のおかげでしょうね。「こういうことがくるんじゃないか」という予備知識があるから、聞こえてくる音の中身に頭が向かうんでしょうね。「聞く」→「話す」のまえの仕掛けが垣間みれました。

 全体で意見のシェアリングの後、ALTが生徒の発言のいくつかをピックアップしながら振り返り。"Respect others' ideas."ということばが、先生方の願いなんだなぁと感じさせる、あたたかな雰囲気の授業でした。

 ほかにも気づきや学び(そして疑問)もたくさんあるのですが、今日はこのへんで。また書き足してるかもしれませんが。授業者のK先生、おつかれさまでした。