英語教育2.0 〜my home, anfieldroad〜 このページをアンテナに追加 RSSフィード

*英語教師による、英語教師のためのブログ。
*授業で使えるアクティビティの紹介、ハンドアウトのダウンロードも。
*ライフハックス、文具、デジタルガジェットなどについても徒然と。

2018-07-07

[][] 名詞句で答える内容理解問題

 7月に入りましたね。勤務校は大会等の関係でずいぶん早めに期末テストを終わらせてますので、のんびりマイペースにLesson 3あたりをやってます。3年生ではこのレッスンを主に読解の素材として活用しています。

 最近はそんなふうに、「このレッスンは読解中心に」「このレッスンは音読を徹底しよう」「このレッスンではリプロダクションまで求めよう」と、各レッスンに軽重というか、主となる目的を設定して扱うようにしています。どのレッスンでも同じように単語→内容理解→音読みたいなパターンではやっていません。実際読解中心のLesson 3では、音読練習は一部分に限定してやっています。

 さて、その読解練習ですが、本文を読んでワークシートの質問に英語で答える、という形で取り組んでいます。まずは個人で挑戦し、そのあとペアやグループで相談するようにしています。で、そのワークシート(と模範解答)がこちら。

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 そうです。答えは、名詞句で本文から書き抜くだけでOKな問題になっています。Lesson 1とLesson 2では、名詞句をしつこく「四角化で視覚化」(TM先生™)してきましたので、あまり説明しなくても生徒は自然と答えが名詞句であることに気づいて、上手に抜き出せていました。

 名詞句の視覚化はとても大切なステップですが、それが目的化してしまうともったいない気がします。できるようになった視覚化が、読解に役立つという実感を持たせたくて、このレッスンでは意識してそういう問題を作っています。(別のページでは名詞句以外の答えもあります)

 で、5つすべての答えを確認したあとで、「洞窟が青色なのはなんで?何の色なの?」と質問すると、ちゃんと"the color of the sunlight through the glacier"と、また別の名詞句で答えてくれました。うん、だいぶ慣れてきた感じがします。名詞句把握と意味順は、文法指導の両輪だと思っているので、こんな形でじわじわと名詞句の感覚を染み付かせていきたいです。

 金谷他 (2015) *1では、「教師の特別な解説などで、名詞句の把握が促進されるかどうかは不明である」とありますが、私の教えている感覚からすると、この視覚化だけでも理解にとどまらず運用面でもずいぶん促進されたと思うので、いつかそういう検証ができたらいいですし、難しいと言われている割にはそのための手立てが十分に共有されているわけでもないと思うので、そういう機会を作っていきたいですね。

*1:金谷憲・小林美音・告かおり・贄田悠・羽山恵 (2015). 『中学英語いつ卒業?中学生の主語把握プロセス』 三省堂.

2018-05-13

[] 1年生も初ぐるぐる

 1年生の授業は新鮮で楽しいですね。元気いっぱいで、英語に対しても目がキラキラです。勢いは保ちつつ、授業の約束事を徹底していくという1年間を占う大切な1ヶ月でした。

 前回の記事でも書いたとおり、今年度は音と文字の関係に時間をかけて取り組んでいます。なんとなく書けるだろう、と単語テストをやるだけで済ませてきた入門期の文字指導(というか音声指導)を丁寧にやっていたら、いわゆる中間テストに出しそうな、文法的な操作練習や語彙の拡充をあまりできていないことに気付きました。うーん、授業時間は有限ですから、なんでもかんでもできるわけではないのが辛いところ。

 まぁ、授業でやってきたことを中間テストで測ってあげればいいんだから、他の学校の中間テストと違ったっていいじゃない。リスニング問題ばっかりでもいいじゃない。文字の書き取りがたくさんあったっていいじゃない。と、開き直り。来週は、初めてテストを受ける彼らのために「中間テストの練習」でもやってあげようかな。

 さて、前回ご紹介した村上先生の本を熟読しながら授業していますが、先日ブログで増刷のニュースを見かけていた手島先生のこの本も、この機会に購入しました。勉強になります。

NHKCD BOOK 新基礎英語3 英語の発音・ルールブック つづりで身につく発音のコツ (NHK CD BOOK―新基礎英語)

NHKCD BOOK 新基礎英語3 英語の発音・ルールブック つづりで身につく発音のコツ (NHK CD BOOK―新基礎英語)

 1年生も、先日初ぐるぐるに挑戦しました。アルファベットの音読み(いわゆる「アブクド読み」)でやってみましたが、すぐに仕組みを理解して、頑張ってやってくれていました。いい感じです。4月からALTも変わったので、ALTも初ぐるぐる。(前の週に、私が3年生にぐるぐるするのをALTにも見てもらってました) 

 ということで、なんとなく軌道に乗ってきた今年の授業。中間テストまでとりあえず今の勢いで一気に進みたいです。

2018-04-30

[] 文字指導と意味順指導と

 怒涛のように駆け抜けた4月も終わり。GWなので、少し振り返ります。

 今年は1年生と3年生を担当しています。1年生はじっくり文字指導。特に、アルファベットのいわゆる「アブクド」読みから、書き取りができるように丁寧にやっているつもりです。どうせ急いだって中間テストの範囲はLesson1(I like soccer. 〜 Do you like soccer?くらい)だけだろうしということで、教科書のPre-Lesson的なページをいつもよりじっくりやっています。

 小学校で外国語活動をやってきて、ざっくりと英語の表現はインプットされてきていると思うのだけど、ぼんやりしていた一つ一つの音や文字をはっきりとした形にしていく作業をしています。相変わらず副教材のペンマンシップも謎な書き順が載ってたりするので、もっと自然な動きで書けるようにしようね、と指導しています。

 今年は先日のDUETAでお話を伺った村上先生の本を読みながら文字指導を考えています。指導しながら並行して読んでるので、春休みにちゃんと全部読んでおけばよかった、と後悔しています。ディスレクシアの子たちだけでなく、すべての学習者にユニバーサルに求められる指導の手順だと思います。

 3年生は意味順と名詞句の確認。many junior and senior high school studentsとかa lot of people from all over the worldとか普通のやつから、前置詞を使ったちょっとした後置修飾まで、教科書本文にえんぴつで四角化で視覚化(®tmrowing先生)しています。1つの意味順ボックスに入るものがIとかsoccerとかだった1年生の頃から比べるとずいぶん長いカタマリがボックスに入るようになったけど、構造はそんなに変わらないでしょ?というお話。

 そういえば、発売中の『英語教育』5月号は「語順特集」でしたね。田地野彰先生が記事の中で私の実践にも触れてくださっていて、びっくり&恐縮&大喜びしておりました。意味順って「学習法」として生まれたものだと思うけど、「指導法」としてのアイディアももっと積み上げられていっていいと思うので、いろいろまとめてみたところでした。

英語教育 2018年 05 月号 [雑誌]

英語教育 2018年 05 月号 [雑誌]

 「意味順指導法」は結構問い合わせをいただくこともあるのですが、埼玉県の中学校の先生方は、年度末に埼英研から送られていくる冊子(2016年度分)に私の実践紹介が全文載ってますので、よかったら学校の棚を探してみて下さい。あとは英語版になりますが、この本でも中学校での実践を紹介させていただいています。

 1ヶ月やってみて、生徒の到達度や反応なども把握できたところなので、このGWにもう一度作戦を練り直して、今年一年間の授業がより充実するように頑張ろうと思います。

2017-10-24

[][]「ピクショナリー」のゲーム性を一瞬で無力化する生徒のすごい裏技

 とっても衝撃的なことがあったので、割りと間隔を開けずに更新。

 中間テストも終わり、絶賛採点中ですが、授業の方は復習ということで恒例の「ピクショナリー」に取り組んでます。ピクショナリーというのはグループワークで、代表で英文を聞いてきた生徒が、内容を絵で表現して、他のメンバーが内容を当てて、英文を復元する活動です。私のよく言う「内容先渡し(content-given)」的な表現活動になるので、結構よく活用していますので、生徒も白いA3用紙を持っていくだけで、「あ、今日アレですね?」とニヤリとします。

 さて、そのピクショナリーですが、今日は最近の復習という位置づけで、3年生で習った文法を中心に問題文を用意したので、生徒も復元に苦労するだろうなぁと予想していました。そんな中、やたら正解を連発するグループが出現。

 第1問は”The small car was broken by Mr.◯◯.”という英文の復元に挑戦したんですけど、そのグループが描いた絵を見ると、

 車、割れている物体、人の顔

の3つが並んで描いてあります。車が壊されている場面そのものを描かずに、パーツごとに描くのも面白いですね。車も「小さい車」というのを表現するために隣に「大きい車」も描かれていて、なるほどこのグループは絵に工夫が見られるな、と思いました。

 ところがそのグループは、”The man drinking coffee is Mr.◯◯.”みたいな文もしっかり再現できてて、こんなの”Mr. ◯◯ is drinking coffee.’とどうやって絵で区別してるんだよ、とそんな出題したくせに心の中でツッコミしてました。

 ピクショナリーでは、答えを知っている絵を描く代表生徒は話すことができません。文字や数字も書くことができず、ジェスチャーも、まわりの生徒が「それ犬?」とか「走ってた?」とか内容を確認する時に頷いたり首を振ったりすることができるのみ。

 活動を観察していたALTによると、そのグループは班員が「だれが?」と聞くと「小さな車」の絵を、「する(です)」と聞くと「割れている物体」、そして「だれ・なに」と言うと「人の顔」という順番に、意味順に絵を書かせていたというのです。

 なんだそれ?((((;゚Д゚))))

 それ、すごくないか? というかそれやられちゃったら、このピクショナリーという活動の「難しさ」の半分以上を、あっさり乗り越えてしまうことにならないか?

 いや、個人的にはそれを聞いて感動すら覚えました。それをやるためには、代表生徒の英文理解(構造の理解)が求められるからです。それが成立しているという事実に、本当にびっくりしました。

 「意味順」の指導って、時間がかかります。教えたからといって、すぐに何かができるようになるとは限りません。でも、こうやって地道に取り組んでいくと、漢方のようにじわじわと生徒たちの頭の中に浸透していくんだなぁ、と実感しました。

 これ本当にすごいんだけど、次にピクショナリーやる時に、このワザを教えちゃってよいものか、悩みます。やって欲しいような、やってほしくないような。みんなが気づいて勝手にやるようになったら、「お前らすごいから、ゲームが成り立たん!」って言えるので、一番すごいかな。

 そんなご報告でした。

2017-10-21

[][] 名詞句英作文で、勝手に大喜利大会

 ここのところ、いつも「久しぶりの更新」なので、今後はいちいちそう断らずに書き始めることにします。そのほうが、ブログ更新への心理的ハードルが下がると思うので。(昔はハードル低かったんですけどね…)

 さて、定期テスト直前の授業でやった、英作文講座の様子を紹介。

 現行の教科書では、中2の後半から名詞のカタマリ(名詞句)がたくさん登場します。それまでは時制など「する(です)」の部分がそのレッスンのターゲットになっていましたが、ここからは不定詞や動名詞など名詞句を作る機能が、手厚く扱われるようになります。中3も、2学期以降は分詞の形容詞的用法や関係代名詞など、ほとんどが名詞句の扱いですね。

 名詞句の内部構造については、これまでも系統立ててやってきたので、ここらへんで久しぶりに名詞句がどんな風に文の中で使われるかを考えてみる授業にしました。

 まずは、中3の教科書で登場する、a small country lying between China and Indiaやpollution like smog and acid rainなどの長い名詞句が、文の中でどの意味順ボックスに位置するかを考えます。当然、「だれが」と「だれ・なに」に入ることを再確認します。

 そこで、今度はちょっとした名詞句を与えて、意味順ノートにオリジナル例文を書いてみる課題に。

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 今回は(意味順ノートのボックスの幅も考慮して)the small carという短めの名詞句を使用。これをまず「だれが」と「だれ・なに」の欄に書き込んで、その前後をそれぞれ考える、という流れです。

 だれがする(です)だれ・なにどこいつ
The small car    
  the small car  

 生徒たちは思い思いの例文を書き始めます。

 The small car is cool.

 Mr. anfieldroad has the small car.

みたいな文を書いてくれています。(ご存知の方も多いですが、私の愛車は小さいのです→参照) 「イイね!」「イイね!」と個別にマルをつけながら巡回していると、次第に勝手に大喜利大会の様相に。

 The small man has the small car.

ぐぬぬ…(うまいこと言う)

 The small car was broken by Mr.(生徒名).

なぬ? これを全体に紹介したあと、名前を挙げられた生徒を当てて発表させてみると…

 The small car was easy to break.

 なにー!?((((;゚Д゚)))) 相談した様子はないので、偶然にもコラボしてた!

 ということで、面白い英文を全体でシェアしながら、他のボックスにどんな語句が入れるのかをみんなで確認。一方で、「だれが」にThe small carを入れると、「する(です)」がほぼbe動詞になる、という課題も発見。確かに、モノを主語にして一般動詞で文を書くのって、中学生には難しいですよね。

 でも少し前の授業でALTが「もっと気軽にhasを使ってみよう」とワンポイントアドバイスをしてくれていたので、それに触れて、最後にThe small car has…で文を書いてみることに。

 The small car has two doors.

 The small car has a white roof.

 うんうん、と巡回しながら英文をチェックしていると、

 The small car has nuclear weapons.

 待て待て待て待て!((((;゚Д゚))))、と大喜利は続くのでした。

2017-06-22

[][] Closest to the Pin

 6月もあっという間に後半ですね。大会あり、修学旅行あり、テストあり、祝日なし、で本当に忙しい6月です。ふう。

 そんな中、3年生は現在完了(継続)の疑問文を練習中。How long have you lived in Saitama?という疑問文をひたすら繰り返す口頭練習として、ちょっと一捻りしてみました。

 この質問に対する答えは、For 2 years.からFor 15 years.まで生徒によって様々。そこで、教室内でフリーに会話をさせて、相手が答えた年数をメモさせて、「合計で50になるように質問してみよう」とお題を出しました。

 最初は近くの人と会話をしていましたが、そのうち短い期間の人を探してピンポイントで質問して、ぴったり50になるように頑張っていました。3〜4分でストップさせると、クラスで1〜2人がぴったり賞。ここでニアピン賞なども確認すると盛り上がります。

 でもポイントはこの次の活動です。

じゃあ、50を超えちゃった人は次に質問したときに得た答えの分、引き算していいよ。49以下の人は足し算のままで。ただし、次はhave lived in Saitama以外の質問でもいいよ。

と指示します。

 授業のイントロでALTのバスケ歴や、クラスの生徒のピアノ歴などを全体の前で共有していましたので、そこから自由に発想して生徒は思い思いの質問を考えます。52であれば、誰かが2と答えてくれる疑問文を作ればいいわけです。結果、How long have you played the piano?だったり、How long have you been an Arashi fan?みたいな質問があちこちで生まれました。

 会話のやりとり自体には意味はない、あくまでたくさん口頭練習させるための味付けですけど、一応相手の答えには注目して意味にフォーカスできるので、私がよく言う「意味交渉のともなうパタプラ」の1つになるかな、と思います。「マイ・トーナメント」みたいな感じですね。

 生徒は面白がって取り組んでくれるので、こういう活動をいっぱい蓄積しておきたいですね。

2017-01-14

[][] Clap along if you know what happiness is to you

 3学期の授業もスタートしたので、久しぶりの授業日誌。

 最初は冬休みの宿題の確認テストから。宿題ではエイゴラボ巻末の「目標文まるっとレビュー」の2学期に学習した目標文を練習してきてもらっていたので、そこから穴埋め問題を出題。

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 位置で答えを覚えちゃってる生徒もいるので、問題の順番はランダムに変更しておきました。テスト前というか、冬休み明けにはミニラボ(別冊の解答集)と赤シートでブツブツ練習している生徒もたくさんいたので、来年度はここをもっとうまく活用したいなぁと思いました。

 さて、3学期最初の英語の歌は、前々から歌いたかったPharrell WilliamsのHAPPYにしました。

D

 文句なしに明るくていい気分になるし、早口に感じますが、歌詞は多くないし、サビは結構歌いやすい。とりあえずは、サビを繰り返し練習して、Pharrellと一緒に歌えるようにしました。

 それにしても、この曲の魅力はこのMusic Videoですね。

 ゆるやかな、そして時に勢いのあるダンスから、喜びが伝わってきて、見ているだけで心が温まります。このMVはリリース当時から当然世界でも話題になり、各地でご当地バージョンが作られましたけど、どれもステキです。

 それぞれプロのダンサーさんとかも含まれてるんだろうけど、個人的には普通の人々が日頃生活している場所でそれぞれ踊っている様子が、私は好きです。日本人の芸能人が気合い入れて踊っているバージョンもあるけど、ゆるゆるの石巻バージョンとかの方が好み。ダンスではないけど、九州新幹線開通の時のCMに似ている市民レベルの幸福感。

 一方で、超巨大台風ハイエンで大きな被害を受けたフィリピンの人たちのバージョンは、またちょっと違う感慨があります。戦地の人たちの表情をつないだYoko and JohnのHappy XmasのPVに似ている感情。

D

 メッセージ、という意味では、Pharrellが2015年のグラミー受賞式で見せたパフォーマンスの話も外せないでしょう。2014年8月にミシガン州ファーガソンで起きた、白人警官による18歳の少年射殺事件に抗議の意を示すジェスチャーとして知られる、「Hands Up Don't Shoot」(手をあげているから撃たないで)を取り入れています。アレンジもオリジナルと変えて重々しい雰囲気に。単純にサウンド面だけで見ても、こういうパフォーマンスが見られる音楽番組とかって日本にないよなぁ、と感じてしまいます。この歌を歌い終える時期にこの映像も紹介しようと思います。

D

 シンプルで、心地良いサウンドに、いろんな思いを詰め込めてしまうHAPPYという曲に、しばらく浸りたいたいと思います。あ、世界初の24時間無限ループにいろんな人の踊りが楽しめるMVサイト http://24hoursofhappy.com もおすすめです。

HAPPY

HAPPY

2016-12-17

[][] Because文からWhy文を逆算する文法演習

 久しぶりに授業日誌。

 2年生はインフルエンザの流行もあって、学期末にペースダウンしてました。なんとかLesson 6が終われるかな、というあたり。今週はLesson 6Cの新出文型であるWhy-Becauseを練習しました。

 とはいえ、単品でのWhy?はこれまでにも何度も使わせてきてたし、つい最近も、

A: Where do you want to go?

B: I want to go to the U.K.

A: Why?

B: To watch football games.

という具合いに、不定詞の副詞的用法の練習で普通に使わせてました。

 今回はBecauseを使うことで、(1)主語を替えられる、(2)時制も変えられる、(3)目的だけでなく多様な理由が表現できる、ことを際立たせたいな、と思っていました。

 で、とりあえずは、

Do you like science?

Are you sleepy now?

Did you go to Aizu this year?

という3つの質問に答える練習から、その後Why?単品で聞く活動をしたあとで、Whyと組み合わせて1つの疑問文で訊けるね、と導入しました。(もちろん、Noと答えてた質問についてはWhy didn't you〜?になっちゃうこともフォローしましたが)

 で、いろいろ口頭練習→ペアで会話をやったあとの仕上げの活動は、ちょっとヒネリを入れて、「じゃあ、Because it was too hot.という文が答えになる疑問文を考えてみよう」という大喜利大会。

 普通だったらWhyの疑問文を提示して、その理由を考えさせるんでしょうけど、答えが多様すぎてなかなぁ1つに決められない生徒も多いし、そもそも練習するとしたらただBecauseつけるだけの答えの文より、語順に配慮が必要な疑問文の方だろう、と考えたからです。

 Becauseの文を提示してゴールを絞ることで、そこにたどり着くためのスタートはある程度多様に、でも論理的につながってないとダメなのである程度は縛られるだろう、という私の好きな感じの自由度になるかな、と思って。

 1問目はみんなで考えてみます。「『暑かったから』どうしたのかな?」と問うと、「窓開けた」「アイス食べた」「服脱いだ」という答えが出るので、それをワークシートの楕円の中に日本語で書かせます。

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 で、「それに?をつけて、上に英語で書いてみよう」と促すと、あら不思議、"Why did you open the window?"という疑問文が意外とスムーズに書けます。

 できた生徒には2問目、3問目にチャレンジさせていきます。"Because I was hungry."とか"Because I had 10,000 yen yesterday."なんて答えの文ですね。

 中には、

A: Why did you break the window?

B: Because I was hungry.

なんて英文を書く生徒もいるんですけど、理由を聞くと「腹空き過ぎてイライラしてつい…」なんて言うので(笑)、「それ英語で言えたらいいよ」なんて追い込んでもいいかも知れませんね。

 今回、ALTと一緒にWhy-Becauseの活動や練習を考えていて、「likeの理由がlikeになっちゃうようなのはやめたいよね」というのと「理由を決めるだけで無駄に時間がかかりすぎるのはやめよう」という話になったので、今回はこんな活動にしてみました。ヒネリ過ぎてわかりにくかったらどうしようと不安もあったのですが、一度日本語を楕円の中に書かせることで、割りとスムーズに活動ができていたように思います。

2016-09-05

[] Siri先生とグルグル(アクティブ・ラーニング風味)

 授業の記録も少しずつ。

 2年生の2学期は「天気」のページから。今回のミッションは気象予報士になり、世界各地の天気を伝えること、としました。

 最初に天気に関する形容詞を4人組の小グループで確認。3分間で、読み方と意味を確認して、練習させました。グループ内の誰が当てられても答えられるように、ということで。

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 やっぱりwarmとhumidが正しく読めない人が多いですね。活動中に、"How do you read this?"と確認する生徒もたくさんいました。英語を使って問題解決してるので、基本的には教えてあげます。

 3分後にランダムに当てながら音と意味を確認→ペアでIt'sをつけて文を言う練習をした後、メインの活動に移ります。4人組のそれぞれがManila、Madrid、Nairobi、New Yorkを担当して、それぞれの天気を調べて、班員にレポートする、というタスクです。

 ジグソー法を活用し、各班のMadrid担当はここ、Nairobi担当はここ、と教室の四つ角に集合場所を指定し、移動させます。集まったら、それぞれのグループで、なんて言えば現地の今日と明日の天気を聞けるか、疑問文を考えさせます。How'sの文は前半で練習していますが、tomorrowのほうはwill beが入ってくるので、ちょっと考えないといけないですね。1学期の復習です。

 英文ができたグループから教師のチェックを受け、音読練習をします。そして、スラスラ言えるようになったら、再び教師のところに行き、教師の持っているiPhoneのSiri先生に英語で質問する、というわけです。

 実際には、Siri前の英文づくりで結構時間がかかってしまったグループも多く、この時間はここまで。次の時間にSiriに語りかけるところからリスタート。他の活動と組み合わせて、実質2時間扱いになりました。

 さて、そのSiriに挑戦が、結構難しい。

 なんといっても地名ですね。英文は、Siri先生も前後のつながりからある程度推測できるようですけど、地名は文脈関係ないので発音やストレスを正確に読み上げないと認識してもらえない。特にManilaが難しいようで、何度もムキになって語りかけてましたね。weatherも難しかったようで、こんなやりとりが多かったかな(笑)

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 iPhoneの前に行列が出来て、次々と挑戦していく姿は、さながらグルグルのよう。今回は私とALTの2台のiPhoneでやりましたが、本当はiPadが各班にあれば、もっと濃い練習ができるんですけどね。

 さて、制限時間(10分)内にSiriから情報を聞き出せなかった人は、手ぶらでは帰れませんので、私やALTに英語で質問して情報を得ます。同じ地区を担当している人に英語で質問させるのもよかったかも知れませんね。

 そして、元の4人組に戻ります。Hello, I'm Madrid now. It's sunny here today and it will be cloudy tomorrow.という感じに、それぞれの天気を報告しあっておしまい、という流れです。(時間があれば、世界地図をプリントしたワークシートに各情報を書き込む、というところまで)

 ジグソー使ったり、アクティブ・ラーニング風ではありますが、メインはグルグル風だったり、結構トレーニング要素も濃い、不思議な授業。ポイントは「天気を仲間に伝える」という大きなミッションがあることで、なんとしてもSiriから情報を聞き出さなければならない、と生徒が主体的にグルグルに参加してくれたことですね。そういう、動機付けにつながるような大きなミッションみたいなものを、これまで以上にしっかり授業に設定しながら、アクティブ・ラーニングの体裁を取りながらも教師の指導を生徒が自然に求める(必要とする)ような授業デザインができたらいいなぁ、と最近考えています。

 今回は割りと思いつきでやってみましたが、今後の授業づくりのいいヒントが見つかったような気がします。またいろいろ試してみようっと。

 しかし、アレですね、Madridって、こんな暑いんだぁ((((;゚Д゚)))

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2016-05-31

[] I feel happy when I'm...

 5月が終わりますね。

 今月、2年生は口慣らしにBackstreet boysのI want it that wayを歌ってました。懐かしい! 「みんなのご両親とかが昔ファンだったりして、家にCDとかあるかもね」なんて言っていたら、

センセ、うちのおばーちゃんが大ファンって言ってました

と斜め上を行く反応をいただき、いささか衝撃を受けております、はい。そうだよね、みんなのおばーちゃんもまだまだ若いよねぇ。

D

 それにしても、もうこれから約20年が経っているんですね。あんまり古く感じないのは、時代感が一巡りしてるから? 6月の歌は、現代版Backstreet Boysにしようかと思ってます。

 今日は接続詞whenの練習だったので、エイゴラボにもライティングネタとして使ったんだけど、"I feel happy when I..."をみんなで考えてみました。最初に自己開示しようとドヤ顔で I feel happy when I'm sharpening pencils.って言ったら、同意してくれる子が一人だけで寂しかったですが…。

 それぞれのhappyを考えたら、クラス内でいろんなhappyを集める会話練習。一応、I feel blue when I'm...という枠組みも考えたんだけど、みんな「別にない」という素敵な解答だったので、じゃあいいやとhappyメインで。

 最初は、When do you feel happy?と訊かせようかと思ってたけど、接続詞のwhenと疑問詞のwhenが混在するのを避けたかったので、面倒だけど今回は、How about you?で無理やり会話を生み出すことに。

 「同じ感性の人を探す」みたいに、happyを集める「理由」というか「目的」まで設定できればよかったんですけど、今回は単なる意見交換になっちゃいました。それでも生徒たちは楽しそうにやりとりをしてました。パタプラをより意味のあるタスクに昇華するには、もっともっと知恵が必要ですね。