英語教育2.0 〜my home, anfieldroad〜 このページをアンテナに追加 RSSフィード

*英語教師による、英語教師のためのブログ。
*授業で使えるアクティビティの紹介、ハンドアウトのダウンロードも。
*ライフハックス、文具、デジタルガジェットなどについても徒然と。

2012-04-21

[][] 23秒で活動スペースをつくる

 授業が始まって一週間。まだまだ感覚が戻りません。

 一番苦しんでいるのは時間の感覚。説明にかかる時間を読み違えて肝心な活動時間が足りなくなっちゃうなど、実習生みたいなミスをしてます。うーむ。まだ生徒を思い通りに動かせていないというのもあります。まぁ、新しい生徒たちに授業内ので約束事や規律の程度などを定着させていく時期なので「待つ」ことも多いし、しょうがないですかね。焦らず、じっくりと、向きあうしかないかも知れません。

 ちなみに「グルグル」では基本的には教室全体で1つの輪を作っているので、両サイドの机を教室の中心に少し動かさせて、ぼくが輪の内側を歩くスペースをつくってやってたんだけど、動かす度合いもバラバラで歩きづらいので、思い切って机を全部後ろに下げさせちゃうことにしました。その方がALTがいるときには輪を2つにしたりできて汎用性が高いし、必然的に輪が小さくなるので教師が歩く距離が短くて済みます。しかも巡回頻度が上がるので生徒に緊張感が生まれます。うん、一石三鳥。

f:id:anfieldroad:20120421164626p:image

 でもそれこそ時間がかかっちゃうんじゃないかとも思ったけど、実際に机を全部後ろに動かさせてみたら、なんと23秒でできました。中途半端に机を配置するよりやることが明確だからパッとできますね。コツはiPadのタイマーで移動時間を計って大画面に提示しておくこと。さらに「何秒でグルグル体制つくれるかな?」とか「2組は27秒だったなぁ」とか「今日は20秒に挑戦だ!」など、ひとこと添えるだけで、無意味にスピードアップできます(笑)

 現状復帰も含めて1分でスタンバイできるなら、授業で気軽にグルグルが実施できますね。眠くなりがちな午後の授業でも、体を動かすことでリフレッシュできるから、授業の中盤に計画的に設定するのも効果的かも。

 なんか最近すっかり「グルグルメソッド」伝導ブログになってますけど、実際現場に戻り改めて取り組んでみて、こんなに生徒が夢中になって音読してくれるんだったら使わないのはもったいない、と率直に感じています。正しい発音を身につけさせるのが「目的」ではあるのですが、合格を目指して英文を何度も真剣に練習させて、口に覚えさせて、頭に残すための有効な「手段」にもなります。もっと広がっていくといいのになぁ。

 公開授業などでお見せして布教普及活動に励みたいところですが、たくさんの参観者が教室の後ろに立っているところで突然生徒が机を後ろに動かし始めたら居場所がなくなって面白いことになりそうですね(笑) 一度やってみたい←

2012-04-19

[][] このエビ、ぷりぷりだぁ

 やっぱり、授業が始まると書きたいことがたくさん出てくるなぁ。まとまりはありませんが、備忘のために授業の様子を綴る日記が復活ですね。今日は歯科健診やら写真撮影などでどの授業も中断されちゃったので、限られた時間で昨日の続きのグルグル。

 ただ、昨日初めてLの音を教えたので、よりイメージを掴んでもらうために「絶対発音力」の日本語→英語エクササイズで対比。いろいろやったけど、

このエビ、ぷりぷりだぁ

のラ行をLにして言う

このエビ、ぷLぃLぃだぁ

が大好評。この言葉の響きや意味がなんか楽しいのもあるけど、これを言ってからだと"please"の発音がよくなるからすごい。Lもそうなんだけど、"please"のPの後に挿入されていた余計な母音まで消えるから不思議です。

絶対発音力 「マトリックス方式」で脱日本人英語

絶対発音力 「マトリックス方式」で脱日本人英語

 それにしても中学生ってかわいいもんで、授業の後もずっと日常会話のラ行がL音になってる子たちがいました(笑)部活を終えて下校する生徒にも正門前で「さようなLぁ〜」って挨拶されました(笑) それだけインパクトがあったんでしょうね。

 グルグル以外では、2年生の教科書に出てきた基本文の穴埋め問題が春休みの宿題になってたので、その確認テストをスタート。とはいえ、そのまま穴埋め問題を一度やって終わりじゃつまらないので、その基本文を何回かに分けてディクテーション問題として扱うことに。

 このディクテーション活動を、少し前に「休み時間から英語を勉強させるハック」という記事で紹介した作戦と組み合わせて運用してます。「授業開始のチャイムとともに、Number one!と言って英文を読み上げるから書き取れよ」という約束にしたので、みんなチャイムがなる前に席についてペンを持って待っています。うん、いいですね。怒鳴るより、こうやって習慣づけるほうが気分がいいです。

 ぼくも少しずつ新しい生徒たちに慣れてきたけど、生徒たちも少しずつぼくのやり方に慣れてきてるかな。「次は何をやらされるんだろう?」って楽しみにしてくれてるなら嬉しいんですけど。

#本日のBGM:Progress(スガシカオ

2012-04-18

[][] 授業びらき

 英語の授業びらきでした。

 今年は3年生の担当で、連休明けすぐに修学旅行を控えている関係で、学年賄いの期間も教科の授業が全然なくて学活ばかり。新年度始まって2週間以上経った今日、やっとはじめて英語の授業がありました。私としては約2年ぶりの授業。生徒よりドキドキしていたかも。

 といっても1回目なので中身としてはシラバスを使ってのガイダンス。英語科としての目標と、高校入試で求められる力と、授業や定期試験で測る力と、授業で練習することのつながりを説明しました。

f:id:anfieldroad:20120418221045j:image:w450

 「高校入試で問われる力」は「中学校3年間で身につけたい力」の一部分でしかないことをお話しつつ、学校の授業ではそれ以外の部分も練習するし、評価するよ、というお話。

 生徒にとっても、新しく来た「未知の先生」がやる授業なので、少し丁寧に説明したつもりです。でも「話す感覚」が鈍ってるからうまくまとまらないし、時間はかかり過ぎるしで散々。たった3コマで声枯れちゃいましたよ。

 後半は副教材の配布。教科書準拠ワーク、入試向け総まとめ問題集の他に今年は「意味順ノート」を持たせました。1〜2年生の復習としての「意味順英文解釈」や「意味順ディクテーション」「意味順英作文」などに取り組むつもりです。そのへんの活動については追々。

 そして最後はグルグル!

 ずっと自分のクラスの生徒たちと関わってたので、同じ3年生でも他クラスの生徒はまだ全然わからない状態。でもやっちゃいましたよ、いきなりグルグル。「言えることは英語で」のプリントを上から順番に言わせる感じで、Lの音を重点的に指導しました。家元の靜先生もブログで書かれているとおり、生徒との距離をいきなり縮めることができたと思います。思ったほど拒否感もなく、みんながんばって挑戦してくれてたのも収穫です。

 これからどんな授業になっていくのかは未知数です。研修中に学んできたことは多すぎて、どれが自分の血や肉となって残っていくかはまだわかりません。とりあえずは「意味順」と「グルグル」は軸になりそうな感じです。

 研修明けという身のため、今年は授業を人に見ていただく機会が何度かありそうですが、こだわりを大切にしたいのでいつでも同じようなことをやっているような予感。その一方で、そのたびに違うことに挑戦している予感もあります。私自身まだまだ迷いながらですので、もし授業を見ていただく機会がありましたら、みなさまからご助言をいただけると嬉しいです。

2010-07-29

[][] バック、ベット、ドック、グット

 まだまだ続きます、前期の授業。

 英語教育学基礎論は今日がラストで、最後は音韻論関係を読んでたんですけど、今日話題になったのが、Ontogeny Phylogeny Modelのお話の中で、多くの言語で語末の子音が無声化することについて。確かに英単語も日本語になると、

bag → バック   bed → ベット

って無声化(まぁ、日本語の場合母音もすぐ後ろにセットになってるから「濁音が清音になる」と言った方が適切?)しちゃうよね。「エコバック」なんて誤植はたくさん見かけます。でもこれって小さな「っ」(促音)のあとでだけよく起こるのだとすると、日本語話者特有の特殊なケースなのかな。あ、ちなみに読んでたのはこの本ね。

Second Language Acquisition: An Introductory Course

Second Language Acquisition: An Introductory Course

 ぼくはもともとこの「バック」が許せない性格で、よく学校発のプリントなんかでこういうのを目敏く見つけると、教頭先生に「違いますよ!」なんて言いに行ったりしてたものです。(そしてたいていはすでに印刷&配布後だったりする) 「ビックカメラ」も、「社名なのにまさか…?」って勝手に心配してたけど、スペルは「Bic」だし、あれはあれでいいみたい。ちなみにWikiによると、

 なお、「ビック(Bic)カメラ」を「ビッグ(Big)カメラ」とする誤用が多くみられる。この綴りに関して、会社の公式発表では『「ビック(bic)」とは英語の方言で「(外見だけでなく中身も)大きい」の意である(元はbig)。創業者の新井隆司が、バリ島を訪れた際に現地の子供たちが使っていた「ビック、ビック」という言葉に、「偉大な」という意味があると聞いて社名に使った』とされている。

のだそうです。トリビア。

 どうも日本語では「っ」のあとに濁音が来ることがないみたい。

 「ゆっくり」「どっきり」「あっさり」「もっと」「きっと」

 ホントだ…。

 だから、それにならってすでに一般的になっている英単語はカタカナ語化される時に「ベット」なんて発音も紛れてきちゃったんでしょうね。でも「エッグ」とか「ドッグ」とかは大丈夫なんだからなぁ(「ドック」はちょっと怪しいけど)。馴染みのある語ほど、いい加減に発音されている傾向があるかな?

 ということは、今後モノが一般的になってくると、iPodも「アイポット」なんて呼ばれるようになっちゃうのかな? あ、でも「i-Pot(アイポット)」って商品というかサービスはもうあるからなぁ(笑)

 そんなわけで、この授業はもう終わっちゃいましたけど、まだレポートもあるので、この辺の話をもう少し調べてまとめてみようかと思います。お詳しい方、いい文献とかあったら、情報くださいな。

 ついに「発音」ってタグ作ってしまった…。っていうか、「なんで今までなかったんだよ!」というお叱りが飛んできそうですが、まぁこれも大学院に入ったからこその成長と言うことでどうかお許しを。(←誰に許しを乞うてるんだろう?(笑))