EM菌を使わずにプールの水を浄化しよう

えどやの徒然日記 環境・EM


ナイチンゲールホメオパシーに対する皮肉を思い出した。

ナイチンゲール曰く、「ホメオパシー療法は根本的な改善をもたらした」

ホメオパチー療法は素人女性の素人療法に根本的な改善をもたらした。というのは、その用薬法はまことに良く出来ており、かつその投薬には比較的害が少ないからである。その「丸薬」は、どうしても善行を施して満足したい人たちが必要とする一粒の愚行なのであろう。というわけで、どうしても他人に薬を与えたいという女性には、ホメオパチーの薬を与えさせるとよい。さしたる害とはならないであろう。

ホメオパシーに効果があると信じている人にとっては、確かに不可解であろう。「根本的な改善をもた」らし、「用薬法はまことに良く出来て」いるにも関わらず、なぜ愚行なのだろうか、と。しかし、ホメオパシーの「丸薬」が、ただの砂糖玉だと知っている人から見れば不可解なところは何もない。ナイチンゲールは、素人判断で薬を使わせたら危なっかしいので、薬を与えたがる素人女性にはただの砂糖玉でも与えさせておけと言っているわけだ。

 
「丸薬」をEMに置き換えても、そのまま成り立つ・・・。




さて、学校のプールの水は、子どもたちの汗や垢やオシッコや、風で飛ばされたゴミなどで汚れてしまうんだけど、そこら辺の池に比べれば十分に綺麗。
藻が繁殖していても、空き地や庭に、いろんな雑草が生えているのと一緒で、何か害があるわけでもない。

でも、藻が繁殖するのが嫌なら、プールの水を藻が繁殖できない程度の浄化してしまえば良い。

そこで、提案したいのが、水道水を作るために使われている「緩速ろ過装置」でプールの水を浄化すること。

浄化の仕方は、至って簡単、プールサイドに緩速ろ過装置を設置して、ろ過装置にプールの水を入れるだけ

ろ過装置は廃棄された風呂桶なんかで簡単に作れる。
仮に縦×横が1m×1.5mだとすると、1日あたり約10tの水を浄化できる。
仮にプールのサイズが25m×20m×1mとすると、500t。2ヶ月弱で全部ろ過できし、もし、風呂桶を2つ用意できれば1ヶ月でろ過できる。
ろ過装置の管理が良ければ、ろ過した水は飲料水として問題ない程度に浄化できるのです。
EMなんていうゴミをプールに入れる必要はないのです。

この方法は、ポンプを動かすために電気を食うのが難点だが、太陽光発電とかと組み合わせれば、環境学習のネタとしては、面白いと思う。