日本語教師不足が原因で多人数の留学生を受け入れられなかった日本語学校のことが報じられました

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日本語教師不足が原因で多人数の留学生を受け入れられなかった日本語学校のことが報じられました

 今日(2018年4月13日)の朝日新聞(の東京版の?)の記事によると、東京都八王子市にある東京国際交流学院という日本語学校で今年(2018年)4月期留学予定だった留学希望者約520人に在留資格が交付されなかった、とのことのようです。
 記事によると、その日本語学校は(外国人留学生に日本語を教える)日本語教師が足りず、『法務省の告知基準ではこの規模の日本語学校では21人以上の専任講師が必要だが、学院は満たしていなかったという』とのことであり、そして、『告知基準は1クラスの人数を20人以下としているが、上回るケースが複数あったという』とのことのようです。
 朝日新聞の記事によると、『東京入管の広報担当者は「個別の事案は答えられない」と話す』とのことであり、また、『学院(当社/当センター注:日本語学校)は朝日新聞の取材に「(入管からの)指導を真摯に受け止め、改善適正化に全力で取り組んでおります」とコメントした』とのことのようです。
 すみません、もしかしたら見落としているかもしれませんが、当社/当センターが確認したところ、現時点(2018年4月13日の時点)では朝日新聞社のウェブサイトには掲載されていないようでした。

 共同通信の配信を受けたロイター通信のウェブサイトにも関連記事があるようです。下記のURLとなります。
https://jp.reuters.com/article/idJP2018041301001967
留学生520人が来日できず
 以下、記事を全文引用します。

留学生520人が来日できず

 日本語学校の東京国際交流学院(東京都八王子市)で教員が不足しているとして、東京入国管理局が、4月に入学予定だった留学生約520人の在留資格を認めなかったことが13日、学院への取材で分かった。入学予定者は本国で足止めされており、学院の広報担当者は「早期に受け入れられるよう改善に全力を尽くす」としている。
 学院によると、東京入管が1月に現地調査を実施し、教員不足で十分な教育ができないと判断。入学予定者への在留資格認定証明書を交付しなかった。証明書がないと、ビザを取得できないため、予定者が来日できない事態となっている。
 学院の学生の定員は約1200人。
共同通信

 実は、東日本大震災が発生した2011年に、東京都八王子市の東京国際交流学院の担当者の方がベトナムにいらっしゃって、当社/当センターの担当者がお会いしてお話させていただいたということがあります。その日本語学校はこれからベトナム人留学生を受け入れたいということのようであるにもかかわらず、ベトナム語のパンフレットや募集要項をご用意されていなかったようで、当社/当センターの担当者はベトナム語のパンフレットや募集要項をご用意いただけるようお願いしたように思っています。
 翌年(2012年)も担当者の方からご連絡、お問い合わせをいただいたのですが、当社/当センター側の都合が悪く、そのときはお会いできませんでした。それ以降、ご縁に恵まれず、メール等での連絡も途絶えてしまっていました。今日の報道を読んで、その当時のことも思い出しつつ、驚いてしまいました。

 当社/当センターのほうであらためて調べてみたところ、その日本語学校の関係者の方(々)が運営されているらしき
https://ameblo.jp/kumiai-tiec
東京国際交流学院労働組合のブログ
というブログが見つかり、学校の教職員の方々(の一部?)が団体交渉を行うことで学校の経営者側の方々に未払い残業代を支払うように求める等の要求をされているようであることを知り、そのことにも驚かされました。

 今回報道があった東京国際交流学院に関しては詳しいことを存じませんが、日本全国にある他の日本語学校でも、経営者や管理者の方々は労働基準法を遵守し(、または、遵守するよう最大限努力し)、教職員の方々の給料や待遇、職場環境を改善し続けていくことにより、教職員の方々が余裕と余力を持って学校関連業務にきちんと取り組めるようなシステム、仕組みをつくっていただければ、と思っています。

 当社/当センターは、以前のエントリー
http://d.hatena.ne.jp/anhsao/20160422
「国際貧困ビジネス」としての日本の日本語学校経営に関する一考察
で述べているような日本の学校や大学の外国人私費留学生をめぐる国際貧困ビジネス問題は、外国人私費留学生の学習意欲や学習能力の低さと過度なアルバイト依存の問題に加えて、教職員の労働環境も大きな問題があることが多いのではないか、深刻な問題の2階建てなのではないか、と認識しています。

 今回報道された件とその後の一連の動きが報道された特定の日本語学校の改善に留まらず、日本各地にある多くの日本語学校の教職員の待遇と職場環境が良くなるためのきっかけの1つになることを願っています。

 よろしくお願いいたします。

追記(2018年4月17日)

 2018年4月16日、朝日新聞社のウェブサイトに

https://www.asahi.com/articles/ASL4C33XKL4CUTIL003.html
八王子の日本語学校、教員不足 留学生520人が足止め

という記事が掲載されたようです。

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