一番気に入ったことば「哲学者連はしょっ中、言葉の意味を探求したり分析したりすることを云々している。」
命題ごとに細かく区分された作りの『論理哲学論考』とは異なり、約150ページにわたって延々と言語論が続きます。
講義内容を学生に口述筆記させたものが元らしいが、20世紀前半にケンブリッジの学生がこれを読んで哲学の勉強をしていたと思うと感慨深いものがあります。
「語の意味とは何か。」についての実践哲学の方法を示していると思います。
途中大森荘蔵によるつっこみ(?)が入ります。
野矢茂樹による解説「青色本の使い方」なかなか面白かったです。
青い表紙がとても綺麗です。
- 作者: ルートウィヒ・ウィトゲンシュタイン,野矢 茂樹,大森荘蔵
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2010/11/12
- メディア: 文庫
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