休日モード

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梅雨の休日はカウチでDVD

梅雨が太く長く続いている中、今週末もぐずついた天気予報の富士見パノラマです。

大雨のあとは土が流されて、ガレてしまい、特に轍のあとは水の流れる道筋となってより掘られてしまいへたっぴいな自分など走れなくなります。7月になって富士見パノラマの週末が晴れた日などほとんどなく、1日しか行っていません。
海の日を境に夏本番がくるのに今年はしぶといですね。梅雨が8月まで続いた年は確か2003年あたりだったか・・。そういう年は冷夏の年になりますよね。海水浴産業、海の家とかダメで、ビールが売れない、夏野菜が高値などニュースに出てくるわけです。

で、そんな時は家で映画でも見ようと思いながらも見ることに躊躇し続けている映画の一つに「死の棘」があります。


死の棘
島尾敏雄原作の1990年の映画。
監督・脚本は小栗康平
主演は松坂慶子岸部一徳
私これ映画館で見たんです。一人でね。夫婦ものの映画です。
カンヌでグランプリと国際批評家連盟賞取ってる映画です。
今、アカデミー賞で「おくりびと」ありますけど、まあ、賞も内容も対局の映画です。
「死の棘」ですが、当時何も知らないずぶの素人的な生い立ちの私がですよ、最初のカットから引き込まれたわけです。しかも、息が出来ないくらいに。
岸部一徳のキャラクターって独特ものがあって、好きな俳優さんなんですが、はまり役なんです。
松坂慶子もすっぴんメイクで迫真な演技をします。時代設定、舞台、照明、音楽全てが松坂慶子岸部一徳の演技そのものになっているのです。
暗い映画館の中で、最初の1カットから最後のテロップまで、スクリーンが白く照明に照らされるまでの間自我を失ってしまいまして、今まで見たどんな映画よりも引き込まれてしまったことから強烈な印象を持ち続けているのです。そういうの壊したくないですよね。だから家のテレビで見ることを避けてきたわけです。
また、DVD化されずずっとVHSのみでした。近頃といっても発売は随分前ですが小栗康平監督作品集DVD-BOXが発売されていて、その中に「死の棘」があると知ってしまいました。
単体でのDVDは出ておりません。なぜでしょうね?
悩んでるんですよ。一人で映画館で見たあの時の印象が今20年近くたって、私もこれでもあれこれ色々経験してるわけです。家のテレビで見て、あれっ?と思いたくないわけです。
長い間、思い立ってはウジウジしていたのですが、何の気の迷いか、怖いもの見たさ的にアマゾンで注文してしまいました。


でも、届いて見る準備が出来る頃には梅雨も明けているはずです。早く晴れるといいですね。