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ジャッキー・チェンもびっくり!? チョコレートファイターを観る

映画 チョコレートファイター


ワイヤーアクション全盛のなか、チョコレートファイターのアクションは生身です。ジャッキー・チェンのアクション映画の再来ですが、唯一違うのは主役がヒロインであることです。ヒロインは日本の女優さん池脇千鶴似のジージャーとう愛称の女優さん。映画では中学生くらいにしか見えませんが実際は1984年生まれの25歳です。

ワイヤーアクションは実写版のCGみたいなものですが、チョコレートファイターは本当のアクション映画です。キックもパンチも墜落も受身も何から何まで体をはったアクロバット的な演技を、か細い女優さんがスタントなしに行っているのです。とはいえジージャーさんはテコンドーで優勝したこともある武道家でもあります。つまり、スタントたてようにも彼女の代役を務めることの出来る背格好の似た格闘技に精通したスタントがいないのです。
いえ、まじで格闘シーンはすごいです。
監督:プラッチャヤー・ピンゲーオ
アクション監督:パンナー・リットグライ
出演
ジージャー・ヤーニン・ウィサミタナン(ゼン)
阿部 寛(マサシ)
アマラー・シリポン(ジン)
ストーリー
日本のヤクザと縄張り争いするタイのマフィア。

マフィアのボスの女ジンと日本のヤクザの頭であるマサシが恋に落ち、それを知ったマフィアのボスはマサシを殺そうとする。

マサシは日本に帰国するが、ジンにはマサシとの間に子供を身ごもっていた。

マサシとジンの子供は自閉症と発育障害を持って生まれたが、類まれな反射神経を持っていた。ムエタイの練習風景やTVやゲームの格闘技を見るだけでその技を身に着けてしまうという能力です。

ムエタイの技を見て

自分のものにしてしまいます。

TVで格闘技の映画を見ては

出演者の技を

自分の技としてしまいます。

ジンは街でいじめられっこのムンという少年を引き取って面倒を見るようになります。ジンはムンに発育障害を持ったゼンの面倒をみてもらおうと考えたのです。
ゼンの母親ジンが重い病気にかかっていることからジンの病気を治すためにムンとゼンは薬代を稼ぐ必要がありました。

そこで、ムンはいち早く見抜いていたゼンの能力を利用して路上パーフォーマンスで日銭を稼ぎますが、日銭程度の稼ぎでは母親の薬代を捻出するのは困難。

ムンはジンが昔貸した借金がまだ返されていないことを知り借金の取立て行い治療費にあてようとします。

しかし、ジンは昔はマフィアのボスの女、恨みを持たれています。簡単に借金を返されるはずもありません。
じゃあ、腕ずくでってことになります。ここから目が離せない格闘シーンが続きます。


母親は薬のおかげで体調も回復してきますが、日頃ジンを見張っていたマフィアのボスにこのことが知れてしまいます。
ボスの嫌がらせが始まるのです。

ジンは娘が自分の治療費を捻出するために体を張ってお金を稼いでいることを知ります。
マフィアのボスがゼンを付け狙っていることを知って、マサシに助けを求めるのです。
ジンはマフィアのボスの所に乗り込みムンを助け出そうとしますが、マフィアのボスの返り討ちをあびて瀕死の状態になります。
ここから娘ゼンの復讐と絡めてマフィアのボスとマサシとの対決が始まります。
目が釘付けアクションの連続です。ノーワイヤー、ノーCGですよ。ジージャーの身体能力、感動すら覚えます。



必ず登場する腕の立つ用心棒。しかし、ゼンはこの用心棒の技を盗み自分のものとして会得し、倒してしまいます。



ゼンの父親マサシの登場です。

ゼンはマサシの剣の技を会得し、敵をなぎ倒していきます。


圧巻は3階建てのビルでの上に下にの格闘シーンです。



ボスを倒し、死んでしまった母親を前に父親と抱き合うゼン

心に大きな傷を負いながらも父親と二人の生活が始まるのでした。

百聞は一見にしかずであります。このアクションは本物ですし、阿部寛の立ち回りも迫力あります。立ち回りの演技指導をしたアクション監督に脱帽ですし、落っこちる、打たれる、ぶつかるを体で演じた役者魂は凄いの一言です。これを見ると、予告編にもあります通り、インチキアクションはもういらないという気持ちになります。
心配なのはこのジージャー・ヤーニン・ウィサミタナンという女優さん、この後の役柄が問題です。単にアクションスターで終わってしまうのはもったいないと思うからであります。