2009-02-14
■[学会]第11回GID学会報告 1日目。 
すいません。手抜きですが・・・。
初日は150名ほどの出席。
http://gidgakkai11.okoshi-yasu.net/puroguramu.html
1. 長崎大学医学部・歯学部附属病院GID外来のドロップアウトに関する検討
○越本莉香1) 木下裕久2) 今村明1) 井上統夫3) 中根秀之1) 増崎英明3) 小澤寛樹1)
1)長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 医療科学専攻 展開医療科学講座 精神神経科学
2)長崎大学医学部・歯学部付属病院 精神神経科
3)長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 医療科学専攻 展開医療科学講座 産科婦人科学
64名中35名がドロップアウト(3ヶ月以上来院せず)
感想:率的にはまあそんなものかな。
ドロップには、転居は別として
1. 性別違和がさほど強くなく、途中でまあ良いか、とこなくなる場合
2. 性別違和が非常に強く、身体治療を急いで、途中で別ルートを探す場合
の二つが多いと思う。
初診時の来院動機別にドロップアウト率を見ると良いのでは。
2. 関西医大病院ジェンダークリニックの現状に関する検討
○織田裕行
関西医科大学精神神経科学教室
総受診者444名
MTF134、FTM270、戸籍変更40名。
精神保健福祉士を配置。
3.民間精神科病院におけるジェンダー外来開設の試み‐9ヶ月間の報告と今後の課題について‐
○吉川有美 松永千秋
医療法人正和会日野病院
平成20年4月に開設。
これまで23名受診。
初診に1時間、再診に30分。
http://www.tokushukai.or.jp/hsp/hino/index.html
針間:それだけ時間をかけてペイするのか?
吉川:通常の外来が終了した午後の時間を利用して行っている。
4. 性同一性障害外来を受診した未成年患者についての検討
○山田妃沙子 鈴木美佐 織田裕行 片上哲也 山田圭造 守田稔 枷場美穂
岡村宏美 中平暁子 吉野真紀 鈴木朋子 木下利彦
関西医科大学精神神経科学教室
未成年での受診者、MTF14名 FTM43名
不登校:MTF73.3%、FTM35.8%
感想:特にMTFにおいて、 大人のGIDにおける過去の不登校率より高いと思う。かなり不適応が強いものが受診するのだろう。
5. 一般男女及びGIDのMtFとFtMのTCI検査結果の比較
○宮島英一1) 2) 山城貴恵1) 平良直樹1) 近藤毅2)
1)医療法人天仁会クリニックおもろまち
2)琉球大学医学部精神病態医学分野
FTMは粘り強く、協調性が高い。MTFは自己志向が低い。
感想:簡単に言えば、FTMは体育会系ということか。
14:00‐14:50 一般演題2
座長 井上 統夫(長崎大学医学部・歯学部附属病院 産科婦人科)
野口 満 (長崎大学医学部・歯学部附属病院 泌尿器科)
6.地方都市における性同一性障害に対するホルモン治療の現状と問題点
○井上統夫1) 平木宏一1) 北島道夫1) 中根秀之2) 小澤寛樹2) 増崎英明1)
1)長崎大学産婦人科
2)長崎大学精神神経科
MTF10例、FTM14例にホルモン。
7.性同一性障害のホルモン動態に関する研究‐唾液中の複数ホルモン濃度一斉測定法を用いて‐
○正岡美麻1) 坂口菊恵2) 針間克己3) 阿部輝夫4) 本間誠次郎5) 長谷川寿一1)
1)東京大学大学院 総合文化研究科
2)お茶の水女子大学大学院 人間文化創成科学研究科 日本学術振興会
3)はりまメンタルクリニック 4)あべメンタルクリニック 5)あすか製薬メディカル
ホルモン療法しているFTMの唾液を保存することで、毎日のホルモン変化を測定。
テストステロンおよび代謝物質は、最初上昇しその後低下。
ジヒドロエピアンドロステロンは影響受けず。
8.ナグモクリニックにおけるGID患者に対する包括的医療への取り組み〜第3報〜
○山口悟 南雲吉則 丹波幸司 小原かおり
ナグモクリニック
昨年の乳房切除術:東京院85名、大阪院53名、福岡院15名
SRS:FTM4名、MTF12名
2009年3月名古屋院開設。
9.札幌医大における性別適合手術の初期経験
○舛森直哉 池田官司 遠藤俊明 大村東生 塚本泰司
札幌医大GIDクリニック、札幌医大泌尿器科、精神神経科、産婦人科、第一外科
総受診者314名 FTM220、MTF94
乳房切除術27名
SRS:
MTF15名承認9名実施
FTM18名承認、2名内摘のみ。13名は陰核陰茎形成まで。
MTFのSRS,最初は膣の深さ10-12センチ程度。しかしその後やや浅化し、6センチ程度になる。
10.岡山大学における性同一性障害の治療の現状
○渡辺敏之 長谷川健三郎 難波祐三郎 木股敬裕
岡山大学形成再建外科
FTM:
乳房切除術:124名
子宮卵巣摘出術のみ:13名
+尿道延長:69名
+陰茎形成:23名
MTF:
睾丸摘出のみ:5名
+造膣:16名
手術までは1年待ち
15:00‐16:00 シンポジウム1
「望みの性別で暮らしていくために‐当事者の社会適応とサポートシステム‐」
座長 石丸 径一郎(国立精神・神経センター精神保健研究所)
精神科外来受診者における性同一性障害者のRLEと臨床的特徴
針間克己 (はりまメンタルクリニック)
詳細は後日アップ。
当事者が社会の中でよりよく暮らしていくために
上川あや (東京都世田谷区区議会議員)
知られていないが、知っておくべき社会資源のあれこれ。
16:15‐17:45 教育講演
「わが国における性同一性障害‐これからの課題‐」
座長 小澤 寛樹
(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科医療科学専攻展開医療科学講座精神神経科学)
講師 山内 俊雄 (埼玉医科大学 学長)
「トランスジェンダリズム―性別の彼岸」などの文献を元に、これまでの世界や日本の歩みなど。
今後は、GID学会がより学術的発展を。日本てんかん学会と日本てんかん協会の関係のように、当事者団体と協力発展を。
大島:昨今は医師患者間に医事紛争もあるが、協力関係は可能か。
感想:セピア色の写真を見つけたときのように、昔のことが思い出され、大変懐かしく感じた。
18:00‐20:00 懇親会
<於:長崎大学医学部 良順会館1階 ホール>
100名弱。
当事者交流会
50名弱。
盛会。
ちなみに隣に座っていた医学生さんはこの人かな?
http://bgirlmito.blog119.fc2.com/blog-entry-355.html
そんな感じで終了。
■[徘徊]平和祈念像 
長崎着いて、さっそく徘徊。
平和祈念像改めてみると、大変マッチョ。
ベンチプレス280kg位挙げそうな大胸筋。
平和をいのるのに、ボディビルダーである必要はないのにと思った。
浦上天主堂へ。
建物内に入り、「聖水」があって、一瞬びっくりした。
■[徘徊]長崎大学医学部 
で、医学部へ。
門の前に、不思議なモニュメント。
よく見ると11時2分を指した時計の針だった。
その時刻に原爆が落ち、医学部の学生や先生など800名を越える人々がなくなったと。
合掌。
中にはいると、ポンペ先生のレリーフが。
ちなみにポンペ先生の言葉。
「医師は自らの天職をよく承知していなければならぬ。ひとたびこの職務を選んだ以上、もはや医師は自分自身のものではなく、病める人のものである。もしそれを好まぬなら、他の職業を選ぶがよい」
松本良順先生は、銅像など探したが見つからず写真のみ。残念。
奧のポンペ会館の横に、小さく「グビロガ丘への道」という矢印。
何だろうと裏山を登っていくと、山頂に慰霊碑がひっそりとあった。
再び合掌。
発表者への指摘も、発表内容の理解の助けとなりました。
ありがとうございました。
わたしが書くのもなんですが、その人です。
その中で、興味があったのがannojo先生も質問していらっしゃる医療法人正和会日野病院様の件です。
>初診に1時間、再診に30分。
annojo先生と同様なことを心配します。当事者サイドの感覚としては経営者の感覚ではなくて、単純に自分の診察が続かないと困るからなんですが。
保険適用としてですが、点数算定すると、初診時だと270点、電子化加算3点、合わせても273点(2,730円)
再診時には、この前のコメントでは、再診料と外来管理加算をまとめて123点と書きましたが、この病院であれば、200床以上なので、その点数にはならないでしょう? 外来診療料が70点。700円しかいただけないのに、30分も診察している? 医師の人件費いくら? え? まじ?
いくら「午後の時間を利用して行っている。」と仰られても、説得力がない。
患者様がGIDばかりになったら到底ペイ出来ないのでは? とか言う前に現時点で病院内部で儲からないよ、GIDの診療やめようよなんて話出ていないでしょうね。(^^;
もしそこで診察を受けていたとしたら、あくまでも個人的な思いとしてですが、すぐにでもカウンセリング(=自費)扱いにして診察を続けてくださいと言うか、あるいは点数に見合う診察時間にしていただくようにお願いするか・・・。
吉川先生がここを読んでいらっしゃったらですが、一当事者として正直この診療状態は怖いです。診察続けて欲しいですから。
http://isidatami.sakura.ne.jp/heiwa8.html
また、爆心1km内の唯一の現存建造物の旧・配電室は、会場を右側に出た廊下から見えましたけど、皆さん、気づいたかな?
門柱も見ました。平和祈念像は大げさで、正直やや興ざめしましたが、医大遺構は犠牲者が医大生だと言うこともあり、リアルに胸が痛みました。
でもなんか改めて写真見たら首太いなwwww
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E5%92%8C%E7%A5%88%E5%BF%B5%E5%83%8F
ちっちゃいのもあるらしい。おみやげとかにもないんかな。
ベネツィアの金獅子みたいなの。
経営者的にはプラスですか。それなら少し安心です。
本当に「医療者の熱意」には感謝の言葉がありません。
長崎は原爆投下の地ですね。
広島もそうですが。
個人的には東京大空襲も痛いです。
10万人もの方々が亡くなられて・・・。
私の父方は、現在の東京都墨田区(旧本所区)で被災しているのですが、戸籍(戸籍簿)が焼失してしまっている上、他にはなんにも残っていません。
二度とこんなことが起こらないように祈るばかりです。
>建物内に入り、「聖水」があって、一瞬びっくりした。
すみません、カトリック教徒として興味津々です。
なぜビックリされたのかわからないんですが…解説お願いします。
それはまた稀有な体験では?!
> それはまた稀有な体験では?!
先生の出身校が、カトリック系で、少なくとも高3の時には下宿することになっていたからではないでしょうか...
松永先生のジェンダー外来は採算度外視なんです。
入院診療や一般外来での収益で経営的には問題ない状態なので、今後も松永副院長のやりたいように診察は続けられると思います。
ご安心ください。