2012-01-24
■[本]『同性愛の謎 なぜクラスに一人いるのか』 
『同性愛の謎 なぜクラスに一人いるのか』拝読。
それなりに面白かったが、なんというか。
繁殖力のないはずの同性愛がなぜ一定数いるのかという謎に迫り。
結論としては、ゲイの母方女性は子どもが多いから、と。
つまり、同性愛遺伝子は、男性では男性同性愛者となるが、女性では子どもをたくさん生む作用があり、一族としてはそれなりに繁殖力があるというもの。
しかし、この本全体の核心的な部分であるこの説の引用論文の、理論モデルについては、
P206
>数式だらけのその論文は、もはや私の理解の範囲を超え、皆さんに説明することが出来ないのが残念だ。
と。
理解できないなら、本を書くな、といいたいが。
全体的には、論文の引用と、著者の推論が入り混じり、どこまでがエビデンスなのかが分かりにくい。
また、著者はクイーンのフレディのファンであり、同性愛に対し「否定的な感情を抱いたことがない」そうだが。
P158
(60年代ゲイが解放へ向かったあとに)
>七〇年代になると、振り子はもはや振り切れすぎの状態になる。この時代のつけが、八〇年代のエイズ禍へとつながるのである。
P159
>九〇年代以降になると、同性婚がいくつかの国で認められることになる。それは人権が認められたこともあるが、エイズ禍から得た教訓によるものでもあり、ペアの関係をしっかり築こうということでもあるらしい。
と、なんか歪んだ史観を披露。
あと、本の帯は著者じゃなく、編集者の責任だと思うが、
>双子の片方がホモなら、もう一人の確率は?
決定的なのは
>彼らが存在する理由がついに明らかに!
とある。
存在理由がないと存在してはいけないかというように。
人間が存在する理由は、そこに存在しているからである。
ほかに理由などいらない。
http://hon.bunshun.jp/articles/-/468
- 作者: 竹内久美子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
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私は雑誌「ムー」と同様のスタンスで見てます。
本人のためには
存在しないほうがベターだとは思う。
(自分自身を振り返って。。。)
Camperio-Ciani Aら
Evidence for maternally inherited factors favouring male homosexuality and promoting female fecundity
http://rspb.royalsocietypublishing.org/content/271/1554/2217.full.pdf
http://www.nature.com/news/2004/041011/full/news041011-5.html
http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-103.html
問題点が3つあります。
1.2004年には分からなかったけど,X染色体にあるとされた同性愛の遺伝子が,2005年と2010年の全ゲノム関連解析(GWAS)によって否定され,たぶん全ゲノムに存在しない事。複雑な人間の行動を支配する遺伝子は,もっと複数で稀で複雑なものになるに違いないです。
2.多産の遺伝子だってもっと複雑です。多産に関しては,夫側の遺伝子も関与するだろうからもっと複雑でしょう。
それらの同性愛の複数・複雑な遺伝子と,同じように複雑な多産の遺伝子が,近接していて,同じように進化するなんて,バカバカしい仮説です。
3.彼らが,fraternal birth-order(FBO)仮説を信じているのでバカです。FBO効果とは,同性愛男性に年上の男の兄弟が多いと言う観察から生まれた仮説で,有力な原因仮説は,免疫仮説で,母親は各々の男の子を妊娠出産するにつれ,男性抗原に感作され,抗男性抗体か,抗男性免疫効果細胞によって,男子の胎児を攻撃して,性指向の中枢を障害し同性愛を生むというものです。でも,抗男性免疫が出来たら,精巣,前立腺,精子などを攻撃し,抗胎児免疫が起これば,身体疾患が,抗中枢神経免疫が起これば,中枢神経疾患になりそうです。どうやって性指向の中枢だけ障害され,他が障害されないという,都合の良い事があり得るのでしょう。
FBO仮説,母体‐胎児免疫仮説への反論
http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-86.html
http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-88.html
竹内久美子:ブランチャードの新たな馬鹿仮説 2:母体免疫仮説の醜悪な変貌 http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-112.html は2012年の論文を基にして第一子が同性愛の男女の場合,一人っ子が多いという無茶な仮説を立てます。
ブランチャードに死のキスを:彼の2分類へのレクイエム http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-114.html
CHARLES MOSER, PhD, MD(理学博士,医学博士)著 の要約,背景をブログに訳しました。
http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-116.html
http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-117.html
用語の問題http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-118.html
カテゴリー分けの問題http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-119.html
非同性愛MTFと同性愛MTFの違いhttp://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-120.html
オートガイネフィリアは非同性愛MTFの絶対的性質か?http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-121.html
ブランチャードにBAT理論は,FBO仮説と同じ位くだらない理論で,10年もすれば誰も顧みないでしょう。
ブランチャードのオートガイネフィリア(BAT)理論批判:
オートガイネフィリア(AG)の否認http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-122.html
生理学的データ (前)http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-123.html
生理学的データ(後)http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-124.html
AGは性的倒錯か?AGは性的指向か?http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-125.html
きずな形成,SRSの動機http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-126.html
ブランチャードのBAT批判:考察http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-128.html
FBO効果とAGは廃れ行く概念http://morisitaazami.blog.fc2.com/blog-entry-129.html
きっと御自身の中の強迫観念に囚われてるのでしょうがあまりにもしつこいと思います。
個人的に本人に言いたいことがあるのなら、直接言うなりご自分のブログでも開設して
そこで発言されるべきではないでしょうか?
正直、まったく読んでませんしどういう立場で書き込んでるのかも分かりませんし、知りたくもないです。