ブリューゲル「バベルの塔」展

見に行った。
http://babel2017.jp/
前半、ボスの絵。
非定型な身体特徴を持つ人物が多数描かれている。
宗教戦争で、四肢を失った人物が多数いた時代でもあると同時に、大航海時代で、未知なる生き物や人類を知り始めた時代であり、そういったことが、非定型的な身体の人物に表れているのでは。


で、ボスの後継者ともいわれるブリューゲル
バベルの塔は、「高い塔を建てる傲慢な人間に、神が怒って、それ以後人間はいろんな言葉をしゃべるようになって、ばらばらになった」という旧約聖書の話だが。
ブリューゲルの絵は「人間はこんなにすごい建物を建てられる」というポジティブな意味もあるのでは、と言われている。
さらに考察すると。
ボスの影響や、バベルの塔の窓がいろんな形で描かれていることを考えると、
「多様な人間も、力を合わせるとこんなすごいことができる」
という意味にも思える。
つまり、グローバルな世界の始まりに、ダイバーシティの素晴らしさを描いた作品。


ブリューゲルがオランダの画家であることを考えると、オランダが世界有数のLGBTフレンドリー国家であることは、歴史的必然かも。


帰りには東京芸大にも寄りたい。顔写真を撮って、バベルの塔の中で建築に参加できる。
http://innovation.geidai.ac.jp/information/170418/index.html