日本のメディアはもはや萌え抜きでは語れない!

会場入り口前

文化庁メディア芸術祭
日時:平成18年2月24日(金)〜3月5日(日)
会場:東京都写真美術館(恵比寿ガーデンプレイス内)
http://plaza.bunka.go.jp/index_o.html

今日は東京です。コンピューターグラフィック、アニメ、マンガなど、メディアを介した芸術作品を広く展示公開するイベント、文化庁メディア芸術祭に行って来ました。

東京は恵比寿ガーデンプレイス…といえば、ビールじゃないですかっ!の、飲まな…いようにしなければなりませんな。車だし。やたらとビールの広告ばかりが目に付くのですが…ムシして会場入り。

東京都写真美術館全館を使った大きなイベント。私もCGをかじっており、主催のCG-ARTS協会は、前に検定試験を受けたこともあり、メールで案内は頂いてました。
メディア作品に特化しているとはいえ、くくってしまえば現代美術。むろん見ないわけにはいきません。

会場1階、ホールでの朝の公開番組…劇場版Zガンダムはもう見ているのでそのまま2階へ


2階。おもにアニメ、マンガ、ゲーム、短編映像作品の展示フロア

入ってすぐに、大画面にトーンの落とした絵で、モブのキャラがわさわさ動いている作品「浮楼」。ぱっと見た感じは、アニメーションする「ウォーリーを探せ」ひたすらエンドレスにキャラが動き回ります。

その隣にFlipbookってweb作品があったり。ホームページ上で動作している、パラパラマンガを作成するプログラム。一枚一枚セル絵のように絵を描いていって、再生してくれるのですが、凄いのはホームページでやっているから機種を選ばないってことなのかな?

かみちゅ! 1 [DVD]
失踪日記
アニメ部門では優秀賞の「かみちゅ」のプロモが放映されていたり、受賞作品のマンガが読めるようになっていたりしてました。
思わず、マンガ部門の大賞作品、吾妻ひでおさんの「失踪日記」を最後まで読みふけってしまい、他の作品の印象が妙に薄くなってしもた…。


3階おもにコンピュータグラフィックを使用したアート作品。平面にプリントしたモノだけではなく、立体的だったり、何らかのギミックがあったり、体験させてくれるものが多かった。

結構笑える作品が多くて、ストローで物を吸い込む感覚を音と振動で擬似的に体験させてくれる物とか。コップ状の装置にストローを差して吸うのだけれども、あらかじめ画面で選択した物を吸い込んだように音と振動がする…のはいいのですが、コーラ、シェイクあたりはいいとして、納豆、なめこ、カレーライス、フォアグラに至っては笑うしかありません〜。

中程には、ちょっと可愛らしい作品も。小さなテーブルの上を紅茶の缶が動き回っている。手前の写真立てのような画面をのぞき込むと、こびとさんが押しているように見えるなんてのも。

分かりにくいかな?可愛かったんですよ。


他にも地下1階でも作品があったり、ほぼ全館を使用した展示会でした。

印象深かったのは、午後から始まった「アジア学生アニメコラボレーション」
映像系専門学校の生徒さんと、その学校に留学しているアジアの学生さんが共同でわずか3日でアニメ作品を作って公開するイベント。
それぞれの学生さんが自分のキャラクターを持ち込み、次々とバトンタッチするような構成でアニメ作品を作る。それがもう、個性の爆発で雲からミジンコまで…と書くとホントなにがなんだか(笑)

ほんと、学生さん達の、苦労を共有している感じが凄く羨ましかったし、その後の先生方、主催者の講評も的確で、制約の中から良い作品を生み出す。作品を作り出す機会を積極的に作るなどの言葉は、胸に刺さりました。


結局、午後6時までやっていた各国の短編映像作品上映まで見てきたんですが…いや、いかに日本のアニメーション作品が「萌え」に特化しているのがわかるなあ。チェコ風のアニメと「かみちゅ」を比べたら、国が違うのレベルを超えて、もはや次元が違う。(どっちが上か…って話でなくですよ)
まあ、私もソッチ系の作品なんですが…。とにかくも本当に充実した一日でした。


…。帰りはもはや関東方面移動時の定番になったNACK5の鬼玉を聞きながら。しかも夕食は餃子でした。(笑)



え、もう帰るの?私まだ全部読んでないのっ。「エマ」あと1巻分だけまって〜。