『ヒトラー・1932〜34 ドイツ現代史への証言』(上・下)(四宮 恭二著、NHKブックス、昭和56年2月、3月)

ワイマール共和国の最後の時代、ヒトラーが台頭したときにドイツに1年半ほど留学した著者が見聞きした様子を中心にまとめた本。

ワイマール共和国の最後の大統領であるヒンデンブルクが最初は、伍長と馬鹿にしたヒトラーが最後はヒンデンブルクの後継者として大統領に期待されるまでになる、という経過にはほろ苦い感想を禁じ得ない。

ナチの内幕ではなく、外部から見たナチの見聞になるが、良く詳しく調べてまとめたものである。