BOSEはオーディオ的には馬鹿にされるっていうか、一種の鬼門なんだけど、model 125はエンクロージャがほとんど響かないせいか、アンプを替えるとまるで別物のように音が変わる。アンプの音を聴くには最適なスピーカーもしれない。
■今はONKYOのA-927で鳴らしているが、ちょっとパワーを入れてやるとまるでBHみたいな爽快な鳴り方をする。ただし、アンプの癖で高域にエネルギーが寄っていて低音がもの足りない。絶対量としては結構な量が出ているのだが、それ以上に高域が強い。また、フィルター掛けたみたいにボーカルが強調されて伴奏が引っ込む。これもアンプの癖。この癖の強さに惚込んで山水やDENONを蹴ってONKYOを選んだわけだが。それなりにアンプやスピーカーの遍歴を経てたどり着いたお気に入りの組み合わせ。しかしながらピアノとかギターがそれっぽく聴こえないという欠点がある。金属線をハンマーで叩いたりつま弾いたりしてる感じがしない。弓で擦るタイプの楽器はこの上なく綺麗なんだが。ピアノに限って言えばSONYのTA-F222ESJの方が良かった。
■A-927の他に今手元に残っているのはDENONのPMA-390の初代(発売日を調べてみたら、もう20年も前の代物だ。A-927も12、3年前)。こいつで鳴らす125はリズムが小気味良い。ベースとか低音のリズム楽器が曖昧になっちゃうのは125が音響迷路使ってるせいだと思ってたけど、どうやらアンプのせいらしい。でも、パイプオルガンなんかはA-927の方がそれっぽく鳴るんだよね。390だとブオーッとした低音が出ない。というか、高音も低音もコンパクトに纏まっちゃってどうにもこうにも物足りない。あと、音が硬くて特にボーカルは何聴いてもボーカロイドが歌ってるみたいに聴こえる。昔、NS-1classics使ってたときは気にならなかったのだけどね。でも、喜多郎なんかはA-927より390で聴いた方が気持ち良い。
BOSE 125とONKYO A-927の組み合わせは気に入ってるんだけど、でか過ぎるのよね。A927が。いや、単品コンポのプリメインアンプとしては標準的なサイズ(高級品はもっとでかくて重い)なんだけど今の部屋だと置き場所がないのだ。床の弱さから逃げるためにGRANVIKのTVラックを使いたいのだが、A-927を乗せるには奥行きが足らない。札幌で使ってたDIYなウッドラック処分しちゃったのは失敗だった(何とかして持ち帰るべきだったな)。PMA-390だとぴったり収まるんだけど、前述のように音が今一つ。あと、ボリュームのギャングエラーが気になる。というわけで、デジタルアンプに手を出してみることにした。ケンウッドのKAF-A55。TOPPINGでも良かったけど、デジタル入力も試してみたいし。明日届く予定。楽しみだ。