ヴェトナム新時代―「豊かさ」への模索

ヴェトナム新時代―「豊かさ」への模索 (岩波新書)ヴェトナム新時代―「豊かさ」への模索 (岩波新書)
坪井 善明

岩波書店 2008-08-20
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ドイモイ(刷新)政策採用から二十余年。米国と国交を正常化し、ASEANWTOへの加盟も果たして国際社会への復帰を遂げた今、ヴェトナムはどこへ向かっているのか。未曾有の戦争の後遺症を抱えながら、一方でグローバル化の波にさらされる中、ひたむきに幸福を求める人々の素顔に迫り、日越関係の明日を展望する。

もう10年近く前の本だが読んでみた。
著者はベトナム戦争を契機にベトナムに関心を持ち、関わりを続けてきたので、そういう目線での記述が多い。ベトナムの政府の実態や、賄賂の様子、コネがものを言う世界など、詳細に書かれていて面白い。
最後に小田実へのシンパシーを語っていて、そこはやや?だった。しかし、著者が思うようにいつかベトナム共産党一党独裁を放棄するとは思えないのだが。