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(元)だめ大学生日記2.0 RSSフィード

2017-03-15-Wed

最近のもの

スパイ…」は北欧ミステリー主人公が途中であっさり死んでしまうなど意外性が多い。最後帳尻あわせ的に早足になるのが変だった。ブリュッセルのEU本部周辺の様子は、一国の首都とはまた違う雰囲気があるようで興味深かった。

「ビブリア」は最終巻で、6巻までは古本で買っていたがとうとう新刊で買ってしまった。シェイクスピアオリジナル本が題材になっていて興味深い。

大岡昇平歴史小説集成」は、将門記が入っているので即買いしたが、そのほかの幕末ものも良かった。大島圭介についての作品の中で著者の比島山中での敗軍行の経験が語られていてぞくっとする。

征東都督府」は、SFはふだん読まないが、戊辰戦争で幕軍側が勝った世界を描いているということで興味を持って読んだ。歴史改編をもくろむ者が、江戸初期に武蔵野に大きな湖を人為的に作ったために、戊辰戦争の道行きが変わったということなのだと思うが、よく因果関係が分からないまま最後は駆け足で終わってしまった。

トランプ王国」は、アパラチア山脈付近トランプ支持者が多くいる地域に、大統領選の前から通って取材していた著者がまとめたもの。ずっと民主党支持だった人たちが、今回ばかりはとトランプに流れていく様子がリアル。そういう人たちは4年後どのような判断をするのだろうか。

文庫解説…」は、岩波の「図書」に連載されていたものがまとめられている。著者の文体は好みが分かれるだろう。内容はなるほどと思うものもあるが、文体で損をしている。

2017-03-01-Wed

最近のもの

最近仕事時間がとられてあまり読めていなかったが備忘としてまとめておく。

「水死」は5年ほど前にも一度読んだが、文庫古本を買ったので再読。5年前も思ったが、最後の終わり方が納得がいかない。途中でのアカリとの衝突や自身の発作など、小説として面白い要素もあるが。

晩年様式集」は文庫化されたので手を出したが、いまいちピンと来なかった。水死とつながっているのでつなげて読むのが良い。

世論調査…」は、週刊こどもニュースを手がけていた著者が書いたもので、世論調査歴史や、現在のやり方、回答率の低下という課題など簡単に分かりやすく書かれている。固定電話限定されている現行の世論調査のやり方もそろそろ限界があるのでは。

「オーデュボンの祈り」は、伊坂作品の中でたぶん初めて読んだ。そういうグロテスクさが必要かなと思ってしま描写もあったものの、小説として面白い

「ザ・原発所長」は吉田所長をモデルにした作品で、実際の福島第一原発対応もさることながら、幼少期の様子や職業人生の中での原発との関わりなど赤裸々に書かれている。裏金工作の様子や、立地地域対策の話など、どこまで本当か分からないがリアル

ロシア…」は、タタールくびきの頃からの流れが短くまとめられている。タタールくびきの影響をどう見るかというのは、ロシア史上大きな論点なんだろうと思うが、著者は割とネガティブにみる視点のようだ。

2017-01-09-Mon

旅の流儀

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玉村 豊男

中央公論新社 2015-06-25
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旅立ちにはしばしば憂鬱さが付きまとう。遭遇するトラブルを思うと尻込みしたくなる。だが、どんなに辛い旅であれ、得られる収穫は計り知れない。ひとつの出会いがかけがえのない人生の財産にもなる。若き日の海外放浪以来、数え切れない旅を経験してきた著者が、独自のノウハウやためになる失敗談を惜しげもなく披露。「自分の鞄は自分で持つ」「旅先で本を読む」「なんでもない風景」ほか39章で綴る、大人の旅への招待。

クルーズ船の様子など面白かった。

総員起シ

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吉村 昭

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昭和19年6月、急速潜航訓練中に不幸な事故によって沈没し、102名を乗せたまま鉄製の柩と化した「伊号第三十三潜水艦」。9年の歳月を経て引揚げられた艦内の一室からは、生けるが如くの13名の遺体が発見された―。命がけで脱出した生存者の証言などを基に書き上げた、衝撃の戦史小説。「海の柩」「手首の記憶」など全五篇。

取材者である「私」が出てくるなど異色な作品

2017-01-08-Sun

邪宗門

邪宗門 上 (河出文庫)邪宗門 上 (河出文庫)
高橋 和巳

河出書房新社 2014-08-06
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昭和六年、母を失くし「ひのもと救霊会」を訪ねた少年・千葉潔は、教団に拾われた。やがて時代は戦争へと向かうなか、教団は徹底的に弾圧を受け、教主は投獄される。分派、転向、独立…壊滅へ向かう教団の運命は?一九七一年三九歳で早逝した天才作家が『朝日ジャーナル』に連載した日本文学の金字塔。

2017年の最初の読書。悲の器と違い読みやすいが内容は重い。大本教を想起させる宗教団体が、終戦直後に蜂起して敗れ去るまでを書いている。オウム真理教の頃には予言の書として扱われたんだとか。

2016-12-31-Sat

救い出される

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ジェイムズ ディッキー James Dickey

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日常の倦怠から逃れ出て、カヌーで激流の川下りに向かう四人の男たち。だが、山の無法者との闘いの中で、一本の矢が放たれた。暴力、鮮血、死。奥地を流れる川が猛々しい貌を見せ始める。果たして四人は「川」から脱出できるのか―南部を舞台に凄惨な出来事と人間の蘇生を鋭い文体で描き切った米国のベストセラー小説!“村上柴田翻訳堂”シリーズ。

いかにもアメリカ的な作品