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あんとに庵◆備忘録 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2006-08-16

[]靖国問題 23:41 靖国問題を含むブックマーク 靖国問題のブックマークコメント

耶蘇なわたくし的にはもともとあんまり興味のなかった靖国さんなのだけど。一応整理しておこうなメモ

・靖国の御霊

これ例えばキリスト教的には「死んで神になる」って、微妙に違うけどイエスもまぁ実存の(地上的)推移のみ見ると時系列的に「死んで神になった」構造。こういう観点で靖国の御霊を見ると「ちょいとまてや。」という感覚に襲われなくもないけど。海外なんかこういうカンチガイしてみている人も多いかも。

そもそも日本は敗軍の将を祀るという風習が昔からありますね。「祟り神」平将門などがいい例ですが、未だに丁寧に祭られている。

靖国の場合はどちらかというと「ナウシカ」の漫画クシャナ姫が字軍の兵士達に「バルハラで会おう」と約束した、「あの世で英霊が集う」という考えなようでケルト的なアニミズムですね。

・政教の問題

約束した主体がクシャナ姫ではなく「国家」という存在だからややこしくなる。国家と宗教というとフランスムスリムとフランス社会の衝突する場面などでも起きますが、政教の一致する宗教と、政教の分離された社会との価値の相違は平行線に終わることも多く、難しい問題です。靖国の場合近代の新しい宗教とはいえ、「国家が約束して神になる」ということを信じて死んでいった者たちがいるし、信者さんが今もいるわけで。

正直「あの世を具体的に示して目的に利用するたぁカルト的じゃないか?」といいたくもなるけど、カトリックなわたくし的にはそんなこたぁいえません。私だってカトリックが示すあの世を信じているわけでして、カトリックだって何百年も前に十字軍なんてもん出していますから。今の時代に教会が「十字軍に行け」「十字軍の為に祈れ」といっても知らん振りするとか「アホか?」などと思うだろうけど、時代のエートスが違っていたらどうなってるかわかりませんよ。

とにかく、ちょい前に約束されたことは守らねばならないという小泉さんは靖国を信じているわけで、一個人として「国を預かる立場になったからには参らねばならない」と思っている彼のその個人的な信仰は、「国家の代表者だからこそ」という前提があるがゆえに公的な性質になってしまうが、しかし法的拘束はなにひとつないために私的なものであり、とにかく曖昧このうえない。だからややこしい。

フランスのムスリムのジレンマってのをこういう時感じたりします。


・祭られる人々

なんでも宗教とか関係なしに祀るらしい。カトな私だって国家の為に死んだら祭られてしまうわけだ。「なに?余計なお世話だ。」「勝手に違う宗教の神にせんでくれ」と言いたいけど、カトリックにはカール・ラーナーという人がいて「異教徒だろうがイエスによって救われる」などといってる方がいるのでおあいこではある。

原理主義的な人なら当然その辺り「きちんと分けてくれないか?」「曖昧に放置しないでくれない?」と主張すると思うけど。ベネ16なラッツィとか。

多宗教が交差する中で、それぞれの宗教的な立ち位置というのが重なるときどう判断したらいいのか悩みどころである。わたくしは激しく主観的な人間なのでラーナーのように「いい人はみんな天国に行くのよぉ〜」などと考えてしまう余計なお世話人間であるので靖国さんの考える所はわからなくもないが、困る方もいるとは思います。

中国様が文句言うのは当然である

中国はまぁ彼らの立ち位置からすれば文句を言うのは当然。それに応答する我々は、ではどうなのか?ということになるわけではありますね。

我々にもまた主観はある。それぞれの主観的問題の差異。これを一致させろというのは、戦争という敵対行為があったことで無理に決まってます。今の時代戦勝国の価値で決まっている。「日本は批判されて当然なのだ。我々は全てあの時代を悪なるものと考えねばならない」って、つまりそれは「勝てばそれが正義である」という力の理論を肯定することにもなる。そういう価値観では永遠に戦争はなくならないよ。

物事には善悪の両側面がある。すぎた時代に起きたことは「そういう事実があった」というだけで、それをどう解釈するかはさまざまな見解に分かれるんで、まぁその解釈を一致させようなんてことはややこしくなるだけ。共通の歴史認識は「事実の探求」に留めるしかない。

・靖国は公的な慰霊施設か?

わたくしは一宗教法人だと思っていますが。公的なものでなく。

公的な国家経営となると、うみゅ?それなら国民が口出しますよ。神学にも口出しますよ。ということになって靖国さんとしても具合悪くなるんじゃないだろうか?というより靖国的にそれを望んでいるのかなぁ?詳しくないのでよくわからんとです。


ところで、昔はカトリック教会で千鳥ヶ淵平和ミサに行っていたんだけどなくなっちゃったね。あれはあれでよかったのに。田園調布教会から歩きましたよ。師匠が「いかないの?」「行かないの?」などと顔を見るたび何度も聞くのでうるさかったから。まぁ色々許可もらうとか難しいことがあるんだろうね。

宗教団体がそれぞれのやり方で慰霊するのはいいと思うよ。

なんだかんだいって平和の方がいい。憎しみを生むだけの「戦争」とはおろかなことは事実だ。その愚かを選択せざるを得ない状況とは激しく悲劇なのだと思う。

・・・・・思いついたトコ、メモしてみました。

かなり参考になる↓

○uumin3の日記

http://d.hatena.ne.jp/uumin3/20060816#p1

■靖国データベース

ということで、私は靖国神社の問題を宗教の側面で基本的に考えたいと思っておりますし、そこに現れてくる国としての慰霊の問題は切り分けて考えるべきだと思ってもおります。そして特に後者は、他国がどうこういうものでは絶対にないということも…

私は耶蘇なのでどうしてもモノの見方が分からなくなるときがあります。尚且つ政教分離が望ましいと考えるので、公的な、つまり靖国が公式に国家経営の立場になるなら警戒してしまうかもしれないけど。

故に国家としての慰霊の問題はこれからの未来のためにまた別枠で考えていく必要はあるかな?とわたくしも思っています。

冥土冥土 2006/08/16 10:17  カナちゃんが元気になって祝着。あとはご主人様が元気を取りもどせば良きかな。
 やっぱりマリア様とくれば、『まりみて』でしょう。イラスト集まで出ているんですね。

ChristinaChristina 2006/08/16 17:23 庵主さま、カナちゃんの具合、心配してました。ひそかにマリア様にお祈りしてたんですけど、良くなったと聞いて、やっぱり! と感激した私はしっかりマリア崇敬信徒なんでしょうね。(笑)
マリア様は母上ですので、その保護の下にあると思うと、私なぞは慰められるのです。その代わり怖い母ちゃんかもしれませんけど。
世間では‘終戦記念日に合わせて’教会でも祈るんだと思われていたりするみたいです。

>「冥土」さま
初めまして。私も近年「マリみて」とやらを図書館で借り求め通読いたしました。結構好きです。

uumin3uumin3 2006/08/16 17:42 カナちゃんが良くなればあとはantonianさまですね。暑苦しくうっとおしい「夏の添い寝」というか「布団への侵入」が今年はないので私は楽になったんですが、大変ですねと思うと同時に羨ましくもあり…です。夏の体調不良は長引きがちです。診察を受けてみることもどこかでお考えください。
さてマリア信仰ですが、ヨーロッパの地方のshrineでマリアの名を冠するものが増え始め、他のsaintたちの中で最も民衆の尊崇を受けるものとなってきたのは12-13世紀あたりからだそうで、それが15世紀末あたりまでにdominantなものとなったということらしいです(<William A. Christian Jr.)。前キリスト教的な女神(あるいは地母神の系譜)の土着の信仰が、マリアという形で一般の人に定着したという想定もなされているようですがどんなものなんでしょう。日本においてはこれが観音信仰あたりの受容とパラレルかな〜とも思ったりしているのですが…。

antonianantonian 2006/08/16 20:05 皆様、有難う。お陰さまでカナは元気。健康ウンチももりもりしてます。

冥土様>
まりみて・・・君はやはり告解をしなさい。噴火する司祭か、うちの師匠を紹介するよ。でも百合モノの説明からはじめないと告解にならなさそうだなぁ・・・・。

くりすちな様>
ペットの守護聖人はフランシスコなんだけど、子供みたいなものだからマリア様に頼むのも自然ではありますよね。お祈り有難うございます。
わたくしはどうもアントニオ様に取り次ぎ頼むほうが多いかも。イタリアでしょっちゅうアントニオ様を探していたのでその癖がついた・・・・。頼みやすい方に頼むってのでいいのだと思います。あと、生きているときの悩みがマグダラさんの悩みに重なるのでマグダラさんに親近感を持つのかも。「母」のイメージは今、横にいて小うるさい存在を思い出すのでなぁ・・・。京女ってどうしてこう・・・以下略。
しかし日本の教会は聖人を大切にしないよね。ちょっと画一的でつまらない。

終戦記念日とマリア様は重なりますね。開戦もマリア関連の祝日だし。だからわたくし的な平和の祈りのイメージはマリア様かなぁ。

uumin3様>
そうかぁ。ブッタちゃんのいない夏。寂しいですよね。。。しみじみ。
この暑さも大切ではありますね。
わたくしのは疲れと貧血症に重なって台風接近に伴う不調が重なってると思います。気圧や気候が変ると体が不調になるのでもうこれは持病みたいなものだにょ。

マリア崇敬はルネッサンス期などでも盛り上がってますね。中世のは修道院の発達と共にあったと思います。修道院発大衆信仰という中で盛り上がって行ったと思いますが地方的な聖人もかなり崇敬を集めていますね。
ルネッサンス期以降から中央集権化と共に画一的になっていく気もします。まぁこの辺り専門じゃないんでよくわからんのですが、竹下先生の本をもう一度読み直さないとなぁ。
日本の場合はなんででしょうね。判らんとです。ただ近代の霊性で入ってきてるんで、マリア崇敬が盛ん。あと日本にもともと土着的な聖人がいないのと、イエズス会なんぞは歴史が浅いんで自分とこの聖人がまだいなかったからかもな。だから大天使ミカエルとマリアってのが聖人レベルで人気だったのかも。どうなんざんしょ?
観音信仰、菩薩信仰もあるから入りやすいというのはありますよね。

しゃるろとっかしゃるろとっか 2006/08/17 02:25 カナちゃんが元気になってなによりです!
庵主さまの全快もお祈りいたしまする

動物ってある意味すごく敏感ですよね。
私が頭痛とかで布団かぶって寝ていると覗き込んできます。で一緒に寝てくれるんだけど---暑くて重いです

ウチの街は8月14日と15日は盛り上がります
ユニアトの方々は、8月23日だっけ?正教と同じ日にミサ?をするようです。ところが、この日に正真正銘の正教会へいったら何もやっていなかった!!!! (4年前の話です)

あがさあがさ 2006/08/17 05:10 イグナチオで被昇天ミサに与りました。聖堂の入口には、死者の日のミサと同様「故人のために祈りをささげる」ための記入用カードが置かれていました。お盆だから?終戦記念日だから? 8月15日は世間は平日だというのに、様々な意味を背負わされ重いです。軽々と天にあげられたという聖母のイメージからほど遠く。

patapata 2006/08/17 10:04 そうか、8/15はマリアさまの被昇天の日でしたねぇ…
久々に思い出しましたww

antonianantonian 2006/08/17 11:31 しゃるろとっか様>ありがとうございます。
私もやっと復活した模様。頭痛と胃腸不振が治りましたですよ。
犬の回復力はすごいです。元気になってました。
正教会のマリアの祈念は「被昇天」にはならないですよね。確か「生神女ご就寝」だったと記憶します。
被昇天の考え自体は既に古代からあったみたいです。なのに教義決定は近代。すごい長いスパンというか神の技たる「神秘」への距離のとり方が中世の人のほうが慎重だったのかも。

あがささま>
日本の場合、マリア様の記念日が偶然にも霊的なこと、人間本性を省みる日に相当した辺りに、ナニか大切なものを感じたりします。
日本における平和担当はフランシスコではなくマリア様かも。
でも他の聖人も働けよってな気が・・・笑)

pata様>
そーなんよ。一応思い出してはいたんだけど体が動かなかったです。教会が歩けるような距離の近いトコにある人は羨ましいずら。

南郷力丸南郷力丸 2006/08/17 19:52  パンプローネの人が牛に追いかけられるのがこの町の守護聖人のサン・フェルミンの祭礼だとか、カトリックの世界に聖人関係の祭りがけっこう多いのを知って、それって、うちの村の鎮守の○○様の縁日だから、お祭りをする、という発想とどう違うの、という素朴な疑問を持っちょります。
 聖母被昇天のことを15日のちょっと書いたので、Tバックしてみました。

antonianantonian 2006/08/17 20:17 南郷力丸様>
一緒ですね。笑)人間が普遍的に持つお祭り根性と申しますか。
5月にマリア行列なんてのをやったり、復活祭に山車が出たり、そういうのは日本のお祭りと共通してますよね。最近は日本のカトリック教会は西洋合理主義的になっちゃってそういうのあまりやらなくなったんですが、日本人の原風景にあるものを排除していくみたいでなぁ。代わりにお役所が考えるようなイベントばっかりやってる。青年のなんちゃらとか。まぁ教区とかに関わる神父とかって役人みたいな頭になっちゃうんでしょうね。まぁ昔とかなり変ってます。

外国はいまだバリバリ土着な御祭りやってますね。

ブログ読ませていただきました。
なかなか着眼点が興味ぶかいです。宗教ってのは時代や環境にあわせてどんどん変容していくものではありますね。聖域とはいえ結局は俗と関わらざるを得ないからかも。
でも民衆が望むならそれは何度でもよみがえるものだったりするんでしょうね。

因みに被昇天の教義は古代からあるけど教義を正式に公認した理由には教会政治的なこととか色々あるみたいです。教義の内容は昔からあるものだけどその「教義を公認する」っていう行為自体は存外生臭いのですね。

ジャンヌジャンヌ 2006/08/18 09:28 カナちゃんが元気になられたようで、良かったです。
東京も湿度80%超で蒸し暑く、体調管理が大変ですよね。
(と、言っても与論の梅雨よりはマシでしょうか?)
どうぞご自愛ください!

antonianantonian 2006/08/18 10:44 ジャンヌ様>
有難うです。
来週は島に行きます。島の梅雨時は100パーセント以上というか結露するし乾いた洗濯物が湿気るというとんでもない環境だったけど、夏に突入すると東京より気温が低いってのがいいやね。

toukurotoukuro 2006/08/19 20:48 始めまして 今晩は♪
お隣日記に同じ様なタイトル日記ありましたので寄せてもらいました
アハハ 内容は私より遥かに素晴らしいものと感心しました♪

私の日記にあなたのものがお隣日記としてあるのに
あなたの所に私のが無いと言うのがまた不思議?
最近入ったので様子も判りません
書いた日記に同じ様な言葉有ったからでしょうか?
それともタイトルが似てるから?
因みに“アントニオ木村jrのなんでもあり絵日記”です
内容が内容なので馴染まない事と思いますが一度見て頂けるとウレシです
何も内容無いよーでしょうけど><;

縁あらば又寄せてもらいます

antonianantonian 2006/08/20 01:39 toukuro様>
はじめまして。ようこそです。
ほんとだ。お隣日記にないですね。不思議ですね。お隣日記の横の数字も前から意味がよくわからなくて不思議でした。

拝見させていただきました。
絵がファンキーでいいですね。

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