2009-10-31
■[養分] 
朝…バナナ、ハニートースト、ホットミルク 昼…豚汁、納豆穀物ごはん、ミニトマト5 4時半…チーズケーキ(一切れ全部は食べなかったが食べ過ぎた感あり)、ミルクティー 夜…あさり味噌汁、穀物ごはん、きゅうり塩揉み、トマトと冷やし続けたので焦ってチーズ3カケ。足りずホットミルクにハチミツ入れて温める。
■[書物]帚木蓬生「閉鎖病棟」Closed Ward 
新潮文庫、365頁の中編。前から読みたいと思っていた作家。そうと知らずにボスが貸してくれたので読みさし本達を差し置いて昨夜より半日かけて読了。泣いた。この客観とも主観とも寄り切らない透明な視線はなんだろう。決して深く立ち入らない位置からの眺めで、例え短いエピソード登場人物であっても彼らの心情がこうまでストレートに入ってくるのは何故だろう。
舞台は作品の題名がさす通り精神病棟。だがその題名と文庫表紙絵にある灰色の高層建築物から想像されるほどの重苦しさ、閉塞感は作品内世界には物理的にはなく、主要登場人物達は外出等も許され、外の人々との触れ合いなども描かれる。いわゆる「犯罪」も起こるが、それに関わる主な登場人物達の心に邪悪はほとんど無かった。そこに物足りなさや善に偏る志向を感じる向きもあるかもしれないが、読後の心洗われたかのような感慨はだからこそ、とも思う。何を好き好んだかこれまで読書に人の暗部ばかりを求めていた自分の偏りを、改めて実感させられた気がした。清々しい気分ばかりでなく、登場人物達の至極まっとうな思考や行動に意外さを覚えたことで、普段そうでないつもりでも精神疾患を持つ人々をやはりどこかで“異物”として捉えている自分が明らかにされ、苦い気持ちになったことも付け加えておく。絶妙な距離からの人物描写、そして構成が素晴らしい。★★★★★
