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杏のらんどく日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

本の感想、買った本の記録など本に関することをつづっていきます。たまに映画や音楽もあり。

2011-01-07

2010年ベストブックス

重い腰あげて、2010年のベスト出しました。

小説は一般小説と児童物にわけ、それぞれ海外、日本作品にわけて

出してみました。

なお、順位はあえてつけないことにしました。

小説一般 

*海外

『お菓子と麦酒』サマセット・モーム 

リリス』ジョージ・マクドナルド 

『永遠の夢』レイ・ブラッドベリ

*日本

『小さいおうち』中島京子 

ペンギン・ハイウェイ森見登美彦

『竜が最後に帰る場所』恒川光太郎 

『野川』長野まゆみ

『白い花と鳥たちの祈り』河原千恵子 

『船に乗れ』全3巻 藤谷治

『よろこびの歌』宮下奈都 

『七人の敵がいる』加納朋子 

『光媒の花』道尾秀介

小説児童

*海外

『ミムス−宮廷道化師』リリ・タール 

『王国の鍵』1〜4巻 ガース・ニクス

『ザ・ギバー−記憶を伝える者』ロイス・ローリー

『マルカの長い旅』ミリヤム・プレスラー

ヒットラーのむすめ』ジャッキー・フレンチ

『タトゥーママ』ジャクリーン・ウィルソン

『マルベリーボーイズ』ドナ・ジョー・ナポリ

『サリーの帰る家』エリザベス・オハラ

『魔法の森シリーズ』1〜3巻パトリシア・C・リーデ

『希望のいる町』ジョーン・バウアー

*日本

『風の靴』朽木祥

『つづきの図書館柏葉幸子

『ひぐれのお客』安房直子

『ひぐれのラッパ』安房直子

ハーブ・ガーデン』草野たき

シャボン玉同盟』梨屋アリエ

『朝のこどもの玩具箱』あさのあつこ

『夜のだれかの玩具箱』あさのあつこ


絵本

『百年の家』J・パトリック・ルイス、ロベルト・インノチェンティ

水草の森 プランクトンの絵本』今森洋輔

『ホネホネどうぶつえん』松田素子・文/大西成明・写真

『もぐもぐトンネル』しらたにゆきこ

『倚りかからず』茨木のり子

『現代の詩人〈7〉茨木のり子大岡信谷川俊太郎

『夜のミッキーマウス谷川俊太郎

小説以外(エッセイ・評論・読書ガイド等)

*一般『転移中島梓

*児童『図書館へ行こう』田中共子

   『10代をよりよく生きる読書案内 海外編』こやま峰子


ごちゃごちゃになってしまって、すみません。

印象に強く残っている作品ということで、思いつくままにあげてみました。

特徴というか、好みというか・・・

一般小説は、海外作品が少なく、日本作品が多い。

反対に、児童物は海外作品の方が多く、日本作品が少ない、という結果。

その他のジャンル、絵本や詩、ノンフィクション物などは全体に数が少ないんで、これしかないって感じなのですが(汗)

2011年はこれらの足りないところを補完しつつ、従来のものも変わらず読んでいきたい・・・・

・・・なんて、できるかどうかわかりませんが。


2010年読書総数170冊内訳

小説127冊(一般48冊、児童79冊)*

絵本24冊

その他19冊

*一般と児童のジャンルわけ微妙なところあります。


以上、子どもの本ばっかりの、2010年でした。

2011-01-01

2010年に読んだ本 (続き)


図書館ラクダがやってくる―子どもたちに本をとどける世界の活動図書館ラクダがやってくる―子どもたちに本をとどける世界の活動
こちらも同じく。図書館にちなんだ本。世界中の、本を待ち続ける子どもたちに本をとどける活動を国ごとにそれぞれ解説している。子どもたちはみな本が大好き。本を読む表情がとてもいい。日本はこんなに豊かなのに、これほどまでに本を待ち望む人々はいるのだろうか。子どものうちは多少読んでも、大人になっても本を読み続ける人は少数派のような気がする。物は豊かだけれど、心は…? 国民読書年だとか言っても、そこのところがなおざりだったとしたら、何にもならないんじゃないかと思った。
読了日:06月05日 著者:マーグリート ルアーズ
牛をかぶったカメラマン―キーアトン兄弟の物語牛をかぶったカメラマン―キーアトン兄弟の物語
何かと思うだろうが、ほんとにあった話を絵本化したもの。ユニークな方法で鳥に近づき、写真を撮ることに成功したキーアトン兄弟の冒険の日々を描いたノンフィクション絵本。牛の剥製をかぶったり、高い木の上にのぼったり、一見変人…だけど、物事に真摯に取り組む姿は立派だと思う。巻末に実際の鳥や卵の写真とともに、弟が撮影する姿なんかも写っていて興味深い。
読了日:06月05日 著者:レベッカ ボンド
ママ、お話読んでママ、お話読んで
タイトルから予想していた内容と全然、違ってた。忙しすぎて読んであげられないのではなかった…そこにはある訳があった。母と子の関係がすごくよい。子どもを抱きしめて、お話して、そしていっしょに本を読む。うらやむべき親子関係。自分を反省すべきかも。
読了日:06月05日 著者:バシャンティ ラハーマン
青い目の王子青い目の王子
ヒマラヤ山脈の麓、ガンジス川流域の王国に生まれた王子ニラナーヤナには鳥や獣と心をかよわせることができるという、ふしぎな力があった。王子の青い目がもたらした過酷な運命とは… ブッダの前世を描いた創作ファンタジー。読後に、しんと静まるものを感じた。
読了日:06月06日 著者:三田 誠広,佐竹 美保
カッコウの卵は誰のものカッコウの卵は誰のもの
ミステリーとしても、大変おもしろく読めました。 才能って、何だろうと思った…。 結局、人の手では才能は作れない、それを証明してみせたかのような小説でしたね。天賦の才ともいうように神さまからの贈り物なんだと思って、それをさらに生かすために磨くこと。それができた人が本物だと思う。好きじゃなきゃ努力もできないわけだし。某人物にとっても、あの結末は最良の結果だったのかも。お父さんの思いにもじんときた。
読了日:06月10日 著者:東野 圭吾
希望(ホープ)のいる町希望(ホープ)のいる町
料理が他人の人生を変える、ってすごいことだなぁ、と思った。アディの絶品アップルパイ食べてみたい! 主人公はウェイトレスで、人生楽じゃない、って早くも悟りかけてる、十代の女の子。いかにもアメリカの高校生って感じだけど、生い立ちがすごい。赤ん坊の頃、ウェイトレスだった母に捨てられ、おばに育てられ、父親も知らないという…人と違った人生歩いてきて、あんな達観に至ったのかも…。けれど自分で名付けたホープ(希望)という名前に相応しい、前向きなところはいい。元気をもらえる。ストーリーも含蓄のある言葉の数々も素晴らしい。
読了日:06月12日 著者:ジョーン・バウアー
永遠の夢永遠の夢
永遠をテーマに、ファンタジー、SFとジャンル違いで描かれた中篇集。雰囲気はどちらもブラッドベリという感じだけれど、個人的に「たんぽぽのお酒」の流れを汲む「どこかで楽隊(バンド)が奏でている」が好きだった。メルヴィルの『白鯨』を模した「2099年の巨鯨(リヴァイアサン)」、正直いって理解に及ばないものを感じてしまった。私の読解不足なのだろうが・・・雰囲気は好きで興味深く読んだことは読んだのだけど・・・。
読了日:06月15日 著者:レイ・ブラッドベリ
緑金書房午睡譚緑金書房午睡譚
古書店が舞台のファンタジーとは、まさに好みの真っ只中ですが、途中まではワクワクしながら読んだのに、ラストは何だかな…わかったこともあったけれど、まだまだ謎が残されていて、この続きはまたいつか、なんてね。ダーク・レディとか、ナルニアとか気をそそられて、あれ?って感じだった。本の森という発想はすごく好き。私もあそこに行ってみたい。いやもしかして夢で行っているのかも?
読了日:06月17日 著者:篠田 真由美
さびしい女神―僕僕先生さびしい女神―僕僕先生
少し時間がかかってしまったが、おもしろく読めた。が、相変わらず、漢字名に疎く、登場人物をすぐに忘れてしまうのはいかがなものか、と思う。僕僕先生の過去らしき姿が登場してきて、いよいよラスト近くなってきたのかな?何だかんだいっても、王弁のこと気にかけているんだなあ、と嬉しくなった。絶望的ににぶちんの王弁にはちょっとねぇ、って感じだった。
読了日:06月23日 著者:仁木 英之
なりひらの恋なりひらの恋
美男子なのに後ろ向き、高貴な出なのにマイペース…それでもみんなに愛された「なりひら」の恋物語。帯にはそう書いてあったけれど、恋多き魅力ある男性というよりは、不運な人生に流されるままに、その時々に様々な女性に勝手に惚れられ、受け身に生きてきた男性、という感じ。そんな中で初めて自分から愛した女性というのがずいぶんな歳の差。今の時代だったらほとんど犯罪なんじゃないだろうかってぐらい。最後までぱっとしない男性のぱっとしない人生だったけれど、歌だけは優れていた。歌って、ため息みたいなもの…その言葉が印象的だった。
読了日:06月26日 著者:三田 誠広
時計塔のある町 (カドカワ銀のさじシリーズ)時計塔のある町 (カドカワ銀のさじシリーズ)
いろんな要素が詰め込まれていすぎて、ごちゃごちゃっとした印象があった。大勢出てくるキャラクターも曖昧な感じ。〈ジュンスヰ印〉の玩具楽器というアイデアは良かった気がするが、生かしきっていないような。 あと別世界なのに、電話やトラックなどがあって違和感があった。今よりむかし、という設定ならもっとそれらしい雰囲気を出すべきではないか。いかにも、という設定があるだけで、子どもだましのファンタジー世界だったように思う。
読了日:06月27日 著者:藤江 じゅん
道徳という名の少年道徳という名の少年
装丁が美しい本。道徳という名、ジャングリン少年を描いた、少しエロチックな大人の絵本。 寓話的でもあり、抽象的でもある…。いいか悪いかは別にして、桜庭さんらしいな、との感想を持った。
読了日:06月27日 著者:桜庭 一樹
新参者新参者
ドラマは全く見てません。どちらにせよ、ドラマ終了間際になってやっと図書館の予約の順番が回ってきたわけだし。でも、噂にたがえず面白かった。事件の真相もだけど、そこにたどりつくまでの加賀刑事の、どんな些細な謎でもそのままにしておかないで、解明していくというところが… 殺人事件を解決させるだけじゃなく、どういう経緯があってそんなことになったのか…人間の心理を解決していくような姿勢がよかった。人形町の風情とか人情とか感じられて、そこのところもよかったな〜ミステリとしてはよい読後感だったのも○。
読了日:07月02日 著者:東野 圭吾
少女外道少女外道
短編集。戦前戦後を舞台に、少女の秘められた退廃美、情念が交錯する。文章の美しさにうっとり。 まさに快感なのかもしれない。
読了日:07月04日 著者:皆川 博子
小さいおうち小さいおうち
何とも言えず、素晴らしかった。戦前、戦中、戦後と、時代の波をくぐりぬけながら、赤い三角屋根の小さいおうちで、美しい奥様と、可愛い坊ちゃんとの生活を守り通した女中タキの物語。 甥の健史が盗み読みしているのを知った上で、書きつづけられていたので、まるで他の誰かに語りかけているかのようでした。 それだけに最後の一章が生きてきます。教科書にのっているような歴史と、当時の人々の目線に立った歴史というものはずいぶん違うのだなぁ〜
読了日:07月06日 著者:中島 京子
おれのおばさんおれのおばさん
グループホームで暮らす中学生、ということで目新しさがあった。父親の逮捕をきっかけに、母親から離れて児童養護施設ほうぼう舎で生活することになった陽介。母親の姉であるおばさん、恵子さんはほうぼう舎の母とも言える存在で、陽介はおばさんとの関わり、同室になった仲間との関わりあいで次第に成長していく。多感な中学生にこそ勧めたい。
読了日:07月13日 著者:佐川 光晴
ハサウェイ・ジョウンズの恋ハサウェイ・ジョウンズの恋
課題図書だからというのではなく、純粋に自分の興味で読んでみた。タイトルから想像していたのとは違って、話的にはとても地味だった。高校生がこれを読んで面白がるとは思えない。どちらかといえば、読むことに慣れた大人の読者にこそ、という気がする。西武開拓時代のアメリカの、厳しい自然描写が淡々と描かれ、ハサウェイ・ジョウンズの初々しい恋、起こった凶々しい事件、とさまざまな事柄が時の流れとともに流れていく。ハサウェイ・ジョウンズは実在の人物だというが、その人生の片鱗を描いた本書はしみじみと深い。彼の語る話もまた魅力的。
読了日:07月15日 著者:カティア ベーレンス
ダストビン・ベイビーダストビン・ベイビー
ゴミ箱に捨てられていた生まれたての赤ちゃん…なんてひどい!かわいそうに、と思うだろうが、そ後、その子が歩んできた道を順にたどっていくうちに、思いは変わっていく。産みの母がいなくても、もうどうでもいい。もっと大切な、愛すべき人たちはたくさんいた… 自分が自分であるために、いてくれた人たちのことを思い、大事にする。自分が生まれた瞬間がゴミ箱であっても救いの手を差し伸べてくれた人はいた。その瞬間こそ、自分が自分として存在してきたときなんだ…そう悟る少女がたまらなく愛しいと思う。頑張れー!と応援したくなった。
読了日:07月16日 著者:ジャクリーン ウィルソン
タトゥーママタトゥーママ
何というか… 私たち日本人の常識から見たら、とんでもない! って感じなのだが。体中、タトゥーだらけのダメママでも、子どもにとっては唯一の大好きなママなんだろうな。ドルの姉スターにとっては、たまらない状況だったんだろうけど…。それでも…ってのはある。最後のところの急展開には、唖然だったが。お父さんが見つかっちゃうのも……だけど。マリーゴールド、立ち直って欲しいな。
読了日:07月17日 著者:ジャクリーン ウィルソン
ウィッティントンウィッティントン
動物が喋るファンタジーはあまり好みではなかったけれど、これはそれぞれの動物たちに個性があり読めた。猫のウィッティントンの話す歴史物語と、動物たちの日常とがなめらかにつながっているようで違和感はなかった。それと読むことができずにいた少年ベンの話とが互いにうまく絡み合って、よい感じだった。最後の文章がよい。読むことは生きること、それを証しだてている。
読了日:07月20日 著者:アラン アームストロング
ミムス―宮廷道化師 (Y.A.Books)ミムス―宮廷道化師 (Y.A.Books)
王子として何不自由なく暮らしていた少年が敵の手に捕らえられ、道化の身分に落とされる。しかも地下牢には父王とその家臣らが… 逃亡すれば、父の身に危険が及ぶ。道化の師匠ミムスの弟子となり、敵王の言うなりにならざるをえない王子。その悲惨さを描きながら、一方で師匠ミムスの真の姿に迫る。人間性における善と悪の二面を見事に描いている。白にも黒にも染まる可能性のある人間の悲しさ… 時に滑稽に、時に悪魔的に。師匠ミムスの変幻自在の顔にも魅せられる。児童書とは思えない深みと魅力があると思う。
読了日:07月24日 著者:リリ タール
ぼくらの輪廻転生 (カドカワ銀のさじシリーズ)ぼくらの輪廻転生 (カドカワ銀のさじシリーズ)
イマドキの17歳、代表として選ばれた(?)授がとあるきっかけで飛び込んだ精神科のクリニックで繰りかえし見させられる、リアルな夢。それは授の前世の断片だった。人間はあやまちをくりかえしながら段々、よいほうへ向かっているのだと信じたい気持ちはわかる。少々駆け足だったが、希望のある明日を予感させるような終わり方がよかった。
読了日:07月26日 著者:さとう まきこ
建具職人の千太郎 (くもんの児童文学)建具職人の千太郎 (くもんの児童文学)
《小学校高学年課題図書》わずか七才で奉公に出される千太郎、というのが頭にあったから、姉のおこうが奉公に出る場面で、あれ?だった。話はまあ面白かった。江戸時代の建具屋で働く職人たちについて知ることができた。言葉遣いに元気があっていかにもキップのいい、粋な職人たちって感じで楽しかった。組子とか専門的すぎてわからない部分はあったけれど。千太郎の真面目で粘り強い性格、姉のおこうの勇気… よかったと思う。職人としては鳥羽口に立ったばかりの千太郎だが、小さな職人の誕生で終わっているのは好感がもてた。想像の余地がある。
読了日:07月27日 著者:岩崎 京子
ひぐれのお客 (福音館創作童話シリーズ)ひぐれのお客 (福音館創作童話シリーズ)
既存の短編を集めた短編集。タイトルになった作品のように、日暮れから夜にかけてのお話が多かった。やさしくて、あったかい、ため息が出るほど素敵な本です。子ども向けというより、大人の方が懐かしさに心ふるわせながら読んだ方がよいような気がする。刺繍で描かれた挿し絵もあたたかい感じがしてよいですね。続刊も予定されてるようで、また読みたい。
読了日:07月28日 著者:安房直子
風の靴風の靴
なんて爽やかな、家出物語なんでしょうか!解説の神宮輝夫氏が言われている通り、海に出たあとは家出のことなんか忘れてしまっています。風と海とヨットがあるだけです。たった3日間だけど、素晴らしい夏の休暇ですね。おじいちゃんの存在も濃厚。今でも愛する孫をどこからか見守っていそう。風間ジョー(!)もよかった。大人が一人いるだけで違うし、おじいちゃんの遺言も守れてよかったです。アーサー・ランサムと『丘の家のミッキー』思い出しました。
読了日:07月29日 著者:朽木 祥
小さな王さまとかっこわるい竜 (おはなしルネッサンス)小さな王さまとかっこわるい竜 (おはなしルネッサンス)
まぁなんとも可愛らしい王さまですね〜 王さまだけど、威張ってなんかいないやさしい王さまで、この国の王さまは代々、人々に自分の持っている一番よいものをすべてあたえてしまう。だから身なりはとてもみすぼらしいけれど、心は豊かな王さまなのです。いつもそばにいる竜も小さくて、かっこわるい竜。そんなふたりの冒険の旅の、はじまりはじまり〜♪ 読み終わったら、きっとあなたもやさしい気持ちになっているでしょう。
読了日:07月29日 著者:なかがわ ちひろ
夜空の訪問者 (おはなしルネッサンス)夜空の訪問者 (おはなしルネッサンス)
旅するオオハクチョウに出会った少年。オオハクチョウハクチョウ座に出会うべく旅を続けていた… 星座に出会うまでは、ってどういうこと? と思っていたけど、オオハクチョウが語って聞かせる物語は奇妙で面白いですね。 ギリシャ神話の世界かな? かわいいイラストも魅力です。
読了日:07月30日 著者:斉藤 洋
すきが いっぱい (翻訳絵本)すきが いっぱい (翻訳絵本)
この世のなかもの、みんな好き。大好きなものがいっぱいあると、心がゆたかになる。小さい子に、指差しながら読み聞かせしたらいいでしょう。
読了日:07月31日 著者:マーガレット・ワイズ ブラウン
すてごろうのひろったものすてごろうのひろったもの
西日本読書感想画指定図書。小学校中学年向き。川ネズミのすてごろうが嵐の夜に拾ったものは…。いい話ではある。もう少し絵がかわいければねぇ…
読了日:07月31日 著者:松居 スーザン
魔女になりたいティファニーと奇妙な仲間たち魔女になりたいティファニーと奇妙な仲間たち
じっくり考える頭を持っている九歳の少女ティファニーの物語。弟を妖精の女王にさらわれて、助け出しにいくけれど、その冒険は意表をこえたものだった。 ディスクワールドを舞台に描かれた作品の一つらしいが、私は初めて、だったので他の作品も読んでみないと…!
読了日:08月04日 著者:テリー プラチェット
ザ・万遊記ザ・万遊記
サッカー以外のエッセイは面白かった。アキレス腱切った話にムズムズしつつ、温泉湯治いいな〜と思いつつ、建物探訪記に笑った! サッカーはまるで興味はないが、オリンピックの話は面白かった。
読了日:08月05日 著者:万城目 学
七人の敵がいる七人の敵がいる
実際に、PTA子ども会の役員を何度も引き受けさせられている私にとっては身につまされるお話。専業主婦兼業主婦も二つの立場がわかるだけに。子どもが生まれるまではこんな世界があるとは夢にも思わなかった…選ばれないのがベストだけど、選ばれてしまったら、ひたすら前年度と同じに無難にこなす。陽子のような改革的行動は煙たがれるようです。出る杭は打たれる方式。にもかかわらず、行動したのはすごい。やるからにはあそこまでやらねばならない。なんて生きづらい生き方、そして素晴らしい生き方!到底マネはできないが、尊敬に値する。
読了日:08月09日 著者:加納 朋子
月の恋人―Moon Lovers月の恋人―Moon Lovers
ドラマは全く見る気もなかったし、関心もなかったので、まっさらの状態で読みました。確かにいつもの道尾さんの匂いはまるでなかったけれど、私はそう悪くもなかったです。登場人物にそれぞれ人間的な温もりを感じられてよかったと思います。居酒屋おんちゃんのマスターや常連さんも、北海道メロン農家を営んでいる弥生のおじいちゃんおばあちゃんも… もちろんシュウメイ、弥生、蓮介、風見の主要人物も。読んでいて心がほっこりします。あまりにわかりやすい恋愛小説で、いつもの道尾ミステリを期待する向きには残念なのかもしれないけどね。
読了日:08月11日 著者:道尾 秀介
ヒットラーのむすめ (鈴木出版の海外児童文学―この地球を生きる子どもたち)ヒットラーのむすめ (鈴木出版の海外児童文学―この地球を生きる子どもたち)
もしもヒットラーに娘がいたとしたら? 子どもたちのお話ゲームで始まったこの話が、だんだん現実味を帯びてきて…。ハイジという仮の名前で語られた少女と、話を聞かされたマークという少年が繋がっていく。ヒットラーは過去の歴史上の人物だけれど、もしも自分の父親がヒットラーのような極悪人だったとしたら息子である自分はどうしたらいいのか?その逆のことが起きたら、自分の父親はどうするのだろう?様々な疑問が少年の中に生まれてくる。現代にも、ジーンズをはいたヒットラーがいるかもしれない、みな私の子どもたちなのだよ、(続く)
読了日:08月12日 著者:ジャッキー フレンチ
見習い魔女ティファニーと懲りない仲間たち見習い魔女ティファニーと懲りない仲間たち
前作で魔女になりたい少女だったティファニーがやっと見習いとして、ミス・レベルの家に置いてもらえることになった。けれど実際の魔女の修行は行われず、単純な日常的仕事ばかりで、ガッカリのティファニー…意地悪な魔女見習い少女まで登場したりして、前途多難だったが。話は前作よりパワーアップしていた。そして、おなじみナック・マック・フィーグルズたちの言動に大笑い。楽しんで読めた。
読了日:08月17日 著者:テリー プラチェット
マルカの長い旅マルカの長い旅
実話をもとにして描かれたそうだが、戦争のためにすべてを歪められ、失ってしまったユダヤ人の少女マルカの旅は、過酷そのもの。リアルすぎるほどリアルで、胸に迫ってくる。マルカを人に預け、上の娘を連れてハンガリーへ逃亡していく母親ハンナが本当にこれでよかったのかと自問自答する場面が何度も出てくるが、どうしようもなかったのだ。すべては戦争が引き起こしたもの。胸が痛んだ。忘れてはならない、過去の歴史なのだと思った。
読了日:08月19日 著者:ミリヤム・プレスラー
床下の小人たち (岩波少年文庫―小人の冒険シリーズ (2042))床下の小人たち (岩波少年文庫―小人の冒険シリーズ (2042))
小学校の頃に、2巻からしか図書室になくてこの1巻はずっと読まずにきてしまった私。映画化を機にやっと読んだ。確かに訳は古いし、時々意味の通りにくい表現はあったけれど、読みにくいとは思わなかった。それより長い年月すぎてやっと読めたことに、喜びを感じる。同時に、もっと早く読めばよかったとも… こういうことがあって、小人たちは床下を出て野に出たんだ!と、納得した。続きもまた読んでみよう。
読了日:08月20日 著者:メアリー・ノートン
マルベリーボーイズマルベリーボーイズ
イタリアユダヤ人が主人公、と知って一体またどんな恐ろしいことが、と身構えた私だけど、時代も場所も違いました。母親の手によって9歳の子どもアメリカに向かう船に密航させられて…って言うのも十分ひどい話ですが。最初は全く希望も何もなくて、ただ早くナポリに帰りたいと言っていた少年が、ガエターノとピエトロという二人の友達に出会ったことによって変わっていったのが素晴らしいです。商売をすることとか、人種のるつぼニューヨークのこととか、自分が自分らしくある、ということとか。まぁいろいろひっくるめてすべてよかった!
読了日:08月21日 著者:ドナ・ジョー ナポリ
囚われちゃったお姫さま―魔法の森〈1〉 (sogen bookland)囚われちゃったお姫さま―魔法の森〈1〉 (sogen bookland)
魔法の森シリーズ第一弾。いろんなお伽話、童話の元ネタ満載のパロディふうファンタジー。主人公のお姫さまらしくないお姫さま、シモリーンが元気いっぱいで楽しめる。自分からドラゴンに囚われちゃって…ドラゴンの姫に。それにしても魔法使い、あんな方法で!? 深刻ぶることなく、軽く読めました。
読了日:08月24日 著者:パトリシア・C. リーデ
赤い髪のミウ赤い髪のミウ
確かに、主人公の少年、航の性格や過去の設定には違和感を感じないこともなかったが… 小学六年で無免許で環七をぶっ飛ばすとか、中学生に唆されたとはいえ、タバコ万引きして一緒に吸うとか、低学年の子にも影響をあたえてて…とか、えぇーっと思ったけど、都会の方じゃそういうのもありなのかな?わからないけど。沖縄の自然とか、見えないものがいて島を守ってくれてるとか、そういうところはよかった。ミウは、よかったよー。展開は読めたけど。
読了日:08月26日 著者:末吉 暁子,平澤 朋子
ブックカバーを作る―しまい込んでいた布の再利用 アイロンと両面テープでらくらくできるブックカバーを作る―しまい込んでいた布の再利用 アイロンと両面テープでらくらくできる
図書館でふと目について借りてきたが、材料さえ揃えれば、誰にでも作れそう。ただきっちりサイズ計って、根気よく本の通りにできればね。縫うのではなく、両面テープで貼りつけるというのがよいですね。 裏打ち紙を布に貼って作るようですが、それを手に入れるのがちょっと面倒そう。他の材料みたいに、これも100均にあればいいのに…。
読了日:08月26日 著者:えかた けい
ブルックフィールドの小さな家―クワイナー一家の物語〈1〉 (世界傑作童話シリーズ)ブルックフィールドの小さな家―クワイナー一家の物語〈1〉 (世界傑作童話シリーズ)
大草原の小さな家』の少女ローラの「かあさん」キャロラインの少女時代の話。この時代の米国西部の生活に驚く。水道も電気もガスもない生活… 老若男女、子供でさえも力を合わせ、みんなで働かなければ生きていけない世界。お風呂は一週間に一度、洗濯は家族みんなで川から水を運び、お湯を沸かすのも薪が燃料、すべてにおいて苦労の連続。そんな厳しい時代、一つの家族が貧しいながらも心をひとつにあわせ、一生懸命生きていく姿に感動する。子供たちの服も靴もそれぞれ一つきり、兄弟姉妹で次々お下がりを回していくのは気の毒だが(以下続く)
読了日:08月28日 著者:マリア・D. ウィルクス
ふたりの距離の概算ふたりの距離の概算
思い込みからくる誤解、そんな話。マラソン大会の最中に、謎を解くというのがいい。他にない気がして。ふたりの距離、って誰と誰の距離かな、もしかして?って思ってた… そしたら全く予想と違っていた。人がいるだけ誤解が生まれ、疎誤も生じてくるってことですね。そこを、些細な事実を積み上げて本当はこうじゃなかったんだろうか、とあれこれ推理していく過程が面白い。ホータロー謙遜してるけど、いい探偵役してると思うな。これぞ古典部の醍醐味ですね。
読了日:08月30日 著者:米澤 穂信
ペンギン・ハイウェイペンギン・ハイウェイ
面白かった。最初の文章から引き込まれ、ずるずると入りこみました。私の読んだ中では一番、あっていた気がする。不条理SFのようで、早熟な少年アオヤマ君の歯科医院のお姉さんに対する淡い恋物語だったり。アオヤマ君たちが探検する様子に心惹かれたり。この世に存在する様々な疑問を、一つ一つノートに記述し、考察するアオヤマ君、かなり興味深い存在です。そして彼を取り巻く学校の友達や、ノートの書き方を教え、様々なことを教えてくれたお父さん、などなどいろんな人たちがいて、それだからこそ、アオヤマ君の研究も続けることができたのだ
読了日:08月31日 著者:森見 登美彦
世の中への扉 海をわたる被爆ピアノ世の中への扉 海をわたる被爆ピアノ
平和学習に使えるかも。被爆ピアノというのは初めて知った。何でもそうだけど、知らなかったことを学ぶことは大切。こうして、戦争の記憶を後世の人々に伝えていく活動をされている方には頭が下がります。
読了日:09月01日 著者:矢川 光則
くじらの歌くじらの歌
前半と後半のイメージが違う。大人の事情をうまく言いくるめて隠してある。老人と少年という構図はよいが、そこに唐突に夢の話を絡めてくる。読み始めはユダヤ人リアリズムな物語だと思っていたので、ファンタジーな話とわかって、なんだか拍子抜け。くじらの夢などきれいな場面もあり、よかったところもあるけれど、正直微妙なところです。本文の挿し絵も拍車をかけてる気がする。人物の描かれ方がファンタジーな話に合っていないような。
読了日:09月01日 著者:ウーリー・オルレブ
よろこびの歌よろこびの歌
短編集かと思ったが、一人の主人公を主軸にどんどん繋がっていく物語だった。音楽科の高校受験に失敗し、仕方なく入った普通科の高校で、玲は様々な出会いを得た。それまでずっと自分とは関係ないと思っていた同級生たちだけれど。次の章から彼女ら一人一人の心情が語られる。玲の心が変わるまで、クラスみんなの心が変わるまで…。音楽って楽しいものなんだ、よろこびなんだ、って。不安定な思春期の真っ只中にいる彼女らの、等身大の喜び、悲しみを描いてみせた作者の手腕に拍手を贈りたい。
読了日:09月02日 著者:宮下 奈都
夜行観覧車夜行観覧車
これまでの著者の作品を見ていると、これはさほど毒がないと思った。かといって、清潔とかにはほど遠いけど…。坂の上の高級住宅地に住んでしまった者たちの悲哀というか。人間、分不相応のものは受け入れられない、ってことか。出てくる登場人物どこかしらに、傷があり、毒がある。今は普通にしている人でも、ちょっと見方を変えたり、ちょっと何かをかけ違えただけで、ぱっくりと割れた穴から、何かが首をもたげてくる。どこにも、不幸を呼ぶきっかけはある。ただ足を踏み出すか踏み出さないかの違いだけ。その境界線はどこにあるのか。(続く)
読了日:09月03日 著者:湊 かなえ
野川野川
野川という響きがとてもいい。郷愁をかきたてる。この地を訪れたことはないけれど、わかります。野川と武蔵野の自然の様子を描いた文章に、想像力が喚起され、情景が浮かび上がってきます。これが読書をする上での最大の喜びですね。見ていないものでも本に書いてあることを読めば、あるいは人の話を聞いてもだけど、実際に経験したかのように感じることができる。河井先生の話は面白いですね。音和のお父さんとのエピソードもよかったし、吉岡先輩も… こんなよくできた中学生はいないかもしれないけど、現役中学生たちに読んでもらいたいです。
読了日:09月04日 著者:長野 まゆみ
雲のはしご (物語の王国2)雲のはしご (物語の王国2)
小学五年の2人の女の子たちの友情話。私立中学受験のため塾通い、それも二年生の頃からって…。私の住んでる地域では考えられない。塾に行くために、他のいろんなことをあきらめてるんだろうな。かわいそうに、と思うけど、本人は納得づくなんだな。今のうちにたくさん勉強して頑張っていい学校にいったら、後でいい生活ができるって?私立中学なんて、何も無理していかなくてもいいと思う。環境がいいのはありがたいけど…。話はハッピーエンドだったけど、保健室の男の子はどうなった? それが気になる。中途半端に入れただけ、って感じ。
読了日:09月05日 著者:梨屋 アリエ
市立第二中学校2年C組市立第二中学校2年C組
たった1日でも、クラス全員揃えればこんなにすごいドラマになるんですね!たいそうなことは起こらないけど、中学2年という、微妙な年齢の彼らの現実が描かれてます。いじめとか恋愛とか勉強とか。生の声が聞こえます。 たびたび前のページに戻って確認したり、巻頭にあった座席表見返したり。誰が誰とか眺めては、ふむふむ〜でした。初めて読んだ作家さんだけどよかったです。
読了日:09月07日 著者:椰月 美智子
モーツァルトはおことわりモーツァルトはおことわり
モーツァルトの件については質問してはいけない。世界的に有名なバイオリニストにインタビューすることになった私に、上司はそう言った。プライベートについても質問していけないと言われ、一体なにが…と思うが、そんなことがあったとは。戦争の真実を正しく伝えていくことは大切なこと。世代を超えて語り伝えられていってほしい。パオロ少年はバイオリンの奏でる音楽によって、失われたものを取り戻し、再生への道を歩んでいったのだろう。父母から伝えられた音楽とバイオリン。それは戦争の記憶を保ちながら、次の世代へと伝わっていってほしい。
読了日:09月08日 著者:マイケル モーパーコ
グリーンフィンガー 約束の庭グリーンフィンガー 約束の庭
グリーンフィンガーとは緑の指…。学習障害をもつ少女ケイトが夢中になって庭の土を掘り返し、耕して植物の種を植える。頑固者だと思われた老人ウォルターに教えられてのことだった。古い家を作り直し、人が住める居心地のよい空間にしたのはケイトの父。庭作りには、友達のルイーズや弟のマイクとその友達も手伝ってくれた。家と庭の再生とともにケイトの両親の不仲も解けていくようで、妹エミリーの誕生日にウォルター老人が訪れる場面は何とも言えずよかった。庭を作ることによって、障害を克服し、心身ともに成長をとげた少女の姿には感涙もの。
読了日:09月10日 著者:ポール メイ
秘密の菜園 (TEENS’ ENTERTAINMENT)秘密の菜園 (TEENS’ ENTERTAINMENT)
う〜ん… 思っていたのとは違ってた。サカイとタキイには笑ったけど。他人の思ってることは見えない、それですれ違い、かけ違ったボタンだったけど。 『秘密の花園』といえば、絶対バーネットよね。松田聖子だったなら、何か違う。男二人だけど、なんかちょっとアヤシい雰囲気ただよって、どぎまぎしたり。お日さまの下で育ったトマトってホントに甘くて、おいしいんだよ〜!真っ赤に色づいてくるトマトの実に、またどぎまぎ? 視点は違うけど、同じ文章読まされるのはちょっと閉口した。
読了日:09月11日 著者:後藤 みわこ
黄金旋律  旅立ちの荒野 (カドカワ銀のさじシリーズ)黄金旋律 旅立ちの荒野 (カドカワ銀のさじシリーズ)
長い序章だった。暗く辛い現代編をくぐり抜けた先は光あふれるファンタジーの世界だった。設定は遠い未来の話だが、手法はファンタジーだと思う。翼の生えた猫、角が生えた馬の突然変異ユニコーンなど…まさに異世界ファンタジー。 病院の近くに生えていた桜の木が、過去に消えていった人々の思いを伝えてくるようで、この作者得意の抒情を感じた。 旅立ちの荒野…臨とソウタはこれからどんな出来事や人々に出会っていくのだろうか。続きが楽しみ。
読了日:09月14日 著者:村山 早紀
船に乗れ!〈1〉合奏と協奏船に乗れ!〈1〉合奏と協奏
最初の出だしが不明な印象だけれど… その後の本編は先に行くほど面白く、加速がついてストーリーが転がっていった。何より音楽がこの上もなく好きな人たちの話は、読んでいて快感を呼ぶほどだ。本当に耳もとで音楽が奏でられているかのようで…。早く続きを読みたい!という思いに急かされる。読み終わってから、冒頭にかえるとふと不安が首をもたげてくるような気もする。それを含めて先を急ぎたい。
読了日:09月16日 著者:藤谷 治
船に乗れ!(2) 独奏船に乗れ!(2) 独奏
1巻冒頭で匂わせていた不安と暗闇が、ここにきてどっと押し寄せてきた、って感じだった。一体、何が悪かったのか?サトルはただただ、音楽を愛し、研鑽を積んでいただけだったろうに。幸福の絶頂だった1巻終わりが信じられない。音楽だけを追求していくことの難しさを感じた。演奏するのは人間だから。その人間に感情のブレがあったら… サトルの南への思いは真実であっただろうと思うだけに、あれはつらい。一体、彼女に何があったんだろう。一時の気の迷いにしても酷すぎる。そしてサトルにもその歪んだ波は降りかかってきた。(続く)
読了日:09月18日 著者:藤谷 治
船に乗れ! (3)船に乗れ! (3)
結局、最後まで暗雲は晴れることなく… 転がるように墜ちていく話だった。唯一、救われたというか、一瞬の光明を見たのは文化祭で彼女が戻ってきた瞬間だった。最後のオーケストラでの演奏も…。決してうまくできたわけでもないだろうが、ひっちゃかめっちゃかになりながらもみんなで作り上げた世界。高校生としては十分だったろう。サトルのその後の人生は後悔ばかりだったのかもしれないが。それこそ人生は航海のようなもの。生きている限り、みなそれぞれの船に乗っているんだ。苦味とともにそう思う。
読了日:09月19日 著者:藤谷 治
モンタギューおじさんの怖い話モンタギューおじさんの怖い話
先に船乗りサッカレーの話を読んでしまったので、こちらの怖さは五割減のようだったが、子どもたちが怖い目にあって… という話なので、同じ年齢の子どもはたまらない魅力があるのかも。怖いもの見たさで…。モンタギューおじさんも謎めいた存在で想像するだけでドキドキすると思う。それぞれの話もまとまっていて、いかにもという感じにも関わらず飽きずに読めた。
読了日:09月23日 著者:クリス プリーストリー
シャーロット・ドイルの告白シャーロット・ドイルの告白
19世紀の良家の子女シャーロットがイギリスへの航海で見つけたものは… 海洋冒険小説だけど、女の子が主人公というので、生き生きと感じられた。この時代にこんなふうであることは異常としか見られないのかな。シーホーク号に乗って出発した彼女にはどんな未来が待っているのだろう、と想像してしまった。
読了日:09月23日 著者:アヴィ
ティナの明日ティナの明日
1940年代スペインセゴビアという地方都市が舞台。中学生のティナは毎日、家では親の手伝いばかりさせられて、勉強する暇もない。高校生の兄は奨学金をもらって高校にいき、親にも勉強しろと言われるのに。学校の先生から宗教コンクールに出場するように言われたティナが家で勉強しようとすれば、勉強する暇があったら手伝いをして、と責められる。こういう状況がここにもあったのだ。謂われのない差別と偏見。内戦があったり、戦争で逃げ回ったり。ティナが出会った名前も知らない青年も同じ。彼の母親は老いてから魔女と近所の人から蔑まれ、
読了日:09月24日 著者:アントニオ マルティネス=メンチェン
あなたに贈るキス (ミステリーYA!)あなたに贈るキス (ミステリーYA!)
とても好きな世界。何よりキスをすることで致死率100%の病に感染してしまうという設定が。閉塞的な全寮制の学校という世界でじんわり効いてきます。近未来社会の事物もいかにも実現しそうで繋がっている感あるし。少女の純潔(ぽっ…)、異性より同性に対する信頼や憧憬の思い、などなど女子ならではの魅力を感じます。キスは禁忌とされながら、その行為が崇高なものに思えてしまう。砂川くんと先生の関係が何だかとっても魅力的! ラストはまぁ、よくはないけど彼女は生きていているから。純潔では生きていけない?ビターな結末でしたね。
読了日:09月25日 著者:近藤史恵
消えたヴァイオリン (SUPER!YA)消えたヴァイオリン (SUPER!YA)
18世紀ウィーンを舞台にした冒険ミステリー。元気な女の子が活躍する話は読んでいて気持ちよいものだが、本書も父の謎の死を解明し、真っ正面から立ち向かっていく少女テレジアの姿が小気味よい。当時の社会情勢や、活躍していた音楽家たち、とくにロマと呼ばれる民族の様子を伺い知ることができてよかった。テレジアにとっては父のような存在である、人情味あふれるハイドン先生もじつによい。 ストーリー展開も早く、冒険ものとしては魅力的。
読了日:09月28日 著者:スザンヌ・ダンラップ
星が導く旅のはてに星が導く旅のはてに
少女ミトラは古代ペルシア王家の末裔という誇りだけを胸に抱いて生きのびていた。かつての豊かな暮らしに戻ることを信じたゆえに、兄を死地へと追いやり、他人の夢を見て行く末を当てる夢見の才のある弟を金のために売ってしまう。彼らを利用する者と助ける者との狭間にありつつ、少女は自問する。高貴な血をひく自分たちにはもっと相応しい場所があるのではないか。こんなところで終わってしまうはずがない…。やがて遥か西方の地へとたどり着いた少女が最後に見たものとは?(コメント欄へ続く)
読了日:10月06日 著者:スーザン・フレチャー
消えちゃったドラゴン 魔法の森2 (創元ブックランド)消えちゃったドラゴン 魔法の森2 (創元ブックランド)
2巻は王さまらしくない王さま、魔法の森の王メンダンバーが主人公。おなじみ・おとぎの国の世界に、新しいタイプの人物たちが次々に登場してきてテンポ良く話が進みます。消えちゃったドラゴン、カズールの行方を捜して、旅にでたシモリーンとメンダンバー。似合いのカップルになりそうな予感ばりばりでした。前巻よりさらに楽しく読めてよかったです。魔術師テレメインがいい味だしてる、と思ったのは同じです。魔法の森での、魔法の描写とか、魔法使い魔術師の違いとか、FT好きの血を騒がしてくれる部分もあってよかったです。続きが楽しみ。
読了日:10月09日 著者:パトリシア・C・リーデ
プラチナデータプラチナデータ
一番の感想は管理社会は怖い!ということでしょうか。おまけにいつの世も得をする者は限られている、という…。 世の中なんて、不公平なものなんだ! とやりきれなさが残る。彼女の存在だけが爽やかだったけれど…。 人間は原点に立ち返るべきものなのかも?
読了日:10月12日 著者:東野 圭吾
乙女の密告乙女の密告
芥川賞受賞作を読むのは初めてだけれど、まぁ普通に面白く読めた。京都の外大に通う乙女たちの狭い世界と、ユダヤ人アンネ・フランクの閉ざされた世界とを重ねあわせ、他者とは?自己とは?と疑問を提示している。『アンネの日記』を読まねば、と思う。アンネは他者(オランダ人)になりたかった。と同時にユダヤ人である自己を否定できなかった。ある限られた空間における、自己と他者との関わり…。スピーチコンテストアンネ・フランクを暗唱するみか子が知った真実とは? バッハマン教授のキャラクターが面白すぎる。
読了日:10月13日 著者:赤染 晶子
幸せを届けるボランティア、不幸を招くボランティア (14歳の世渡り術)幸せを届けるボランティア、不幸を招くボランティア (14歳の世渡り術)
ボランティアとは?考えるいいきっかけになった。自分優先のボランティアになっていないかどうか?勘違いのボランティアになっていないかどうか?社会のしくみをよく知る必要を感じました。中学生にもぜひ読んでもらいたい。もちろん大人の方も!
読了日:10月16日 著者:田中 優
土曜日は灰色の馬土曜日は灰色の馬
ちょっと時間がかかってしまったのは、私の側の事情で、恩田さんのせいでは全くない。年代的にも同世代、共感できる話題もあれば全く太刀打ちできないジャンルもあり… あらためて恩田陸という作家の多様性を感じた。漫画の話は単純に面白かった。映画や音楽に関しては何も言えない私だけど、小説はまた読みたい作品が増えて嬉しい限り。
読了日:10月21日 著者:恩田 陸
うごいちゃだめ!うごいちゃだめ!
泳ぎでも飛ぶことでも決着がつかなかった、がちょうとあひるが‘うごいちゃだめ’競争をする。可愛らしい絵と昔話のように繰り返しのある文章がいい。とてもユーモラスで、かつ友情味あふれるストーリーだ。
読了日:10月21日 著者:エリカ シルヴァマン

2010-12-31 2010年一年間に読んだ本 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

[book]2010年1月〜12月の読書

2010年の読書メーター
読んだ本の数:170冊
読んだページ数:37636ページ

転移転移
結局、これを読みながら年明けしてしまった…。転移が発覚してから、意識を失う直前まで書き続けられた、その事実に愕然とする。本当に、最後の最後までよくぞと思う… 壮絶な人生だったろうと思う。病気のことだけでなく、精神的ストレスや母との関わりなど伺いしれて、胸が痛くなる。けれど、そんなだったからこそ書くことが重要だったのだろう、グインその他たくさんの作品が生み出されていったのだろう…。今は、栗本さんの魂が安らかでありますように、手を合わせたい気持ちでいっぱいです。
読了日:01月01日 著者:中島 梓
球体の蛇球体の蛇
みんながみんな互いに嘘をつきあっているようで、結局真相はどうだったのかよくわからない、不透明な終わりかたでした。 いつもの道尾さんとちょっと違うなぁ、と思った…。
読了日:01月04日 著者:道尾 秀介
ザ・ギバー―記憶を伝える者 (ユースセレクション)ザ・ギバー―記憶を伝える者 (ユースセレクション)
人間にとっての幸福とは?感情を抑制され、危険なことはすべて排除された社会で、人は本当に生きているといえるのか!?感じることができないのだから、幸福かどうかなどということもわからないだろう。おそろしくのっぺりとした形でしか実感することはないのだろう。このことに目を開かされた主人公の少年は幸いだった。彼のこれからが気になってしょうがない。復刊されたのを機に、続編も翻訳してほしい。
読了日:01月05日 著者:ロイス・ローリー
ドリーム・ギバー―夢紡ぐ精霊たち (ハートウォームブックス)ドリーム・ギバー―夢紡ぐ精霊たち (ハートウォームブックス)
『ギバー』とはまた違った世界。最初、メルヘン?と思ったが・・・ 酒井駒子さんの表紙絵がぴったり。幸福な時の記憶って、人にとってはすごい力になるんだな、ていうお話だった。夢見る力・・・忘れちゃいけません。
読了日:01月07日 著者:ロイス ローリー
ピーターと象と魔術師ピーターと象と魔術師
象を魔術で呼び出した魔術師と、少年ピーターのお話…。というと何かと思われるだろうけど。幻想的な雰囲気があってよいけれど。どこもかしこも淡い感じがしちゃって、インパクトに欠ける。ピーターとルッツさんの関係も最初は何だかぴんとこなかった。が、最後のシーンはよいと思う。心が解き放たれた感じ。19世紀末の時代だからこその結末かな。象もあの時代には、ドラゴンと同じくらい希有な存在だったのかも。
読了日:01月09日 著者:ケイト・ディカミロ
とむらう女 (オールタイム・ベストYA)とむらう女 (オールタイム・ベストYA)
舞台は19世紀半ばのアメリカミネソタ州、大草原地方。大好きだったママを亡くしたばかりの少女イーヴィーの前に現れたのはパパのお姉さんのフローおばさん。亡くしたばかりの母の代わりにやってきたおばさんに、最初イーヴィーは反発するばかりだったけれど… 死者をおくる仕事をするおばさんの姿を見ているうちにイーヴィーは……。まるで『大草原の小さな家』を思い出させるような感動の物語です。
読了日:01月10日 著者:ロレッタ・エルズワース
あしながおじさん (福音館古典童話シリーズ (2))あしながおじさん (福音館古典童話シリーズ (2))
生き生きした、ジュディの大学生活のあれこれは、今読んでも全く色褪せない魅力があります。いささか訳文が古めかしいけれども、割り引いても十分お釣りがきます。子どもの頃、名作全集か何かに入っているものを読みました。あしながおじさんの正体がわかったときのジュディの驚き、あしながおじさんが誰だか全く気がつかなかったのかい?という言葉、覚えてました。子どもの頃のどきどきまで感じてしまった。楽しかったです。
読了日:01月11日 著者:ジーン ウェブスター
朝のこどもの玩具箱(おもちゃばこ)朝のこどもの玩具箱(おもちゃばこ)
玩具箱のように、いろんなお話が詰まった短編集。ちょっと不思議な、異界との接触が描かれているが、それだけではなく親子の、友人同士の、愛する者同士の……人と人との深い繋がりが中心にすえられており、それが心地よく感じられた。6編それぞれ魅力ある小品だった。
読了日:01月11日 著者:あさの あつこ
夜のだれかの玩具箱夜のだれかの玩具箱
最初が朝だから、次は夜、なんだろうけど、おとな、ではなくだれか、というタイトルになったのが洒落ていてよい。

どの作品もそれぞれよかったが、朝の物語よりも、夜の物語の方が人の心にひそむ闇について書かれているものが多く、考えさせるものは多かった。
読了日:01月12日 著者:あさの あつこ
お菓子と麦酒 (角川文庫)お菓子と麦酒 (角川文庫)
モームの自伝的小説。作家論を語っている部分が面白い。大作家の過去の思い出を語る部分がメインとなっているが、ここに出てくる人物造形が見事で、話に引き込まれ、最後まで読んだ。『お菓子と麦酒』というタイトルの意味、解説を読んでようやくわかってなるほど!と思った。
読了日:01月24日 著者:サマセット・モーム
楽しいスケート遠足 (世界傑作童話シリーズ)楽しいスケート遠足 (世界傑作童話シリーズ)
オランダというだけで珍しいのに、スケート遠足とは。凍った運河をスケートですべっていくなんて楽しそう。途中には、お菓子や飲み物のお店なども出ていて、いかにも子供が喜びそうだし。何より、川も湖も凍りつくほどの寒い冬に負けじと、楽しんでしまうというのがすごい。作者は文だけでなく、挿し絵も描いているけれど、その絵がとてもいい。オランダの風物をよく捉えているし、スケートする人々が生き生きと描かれている。少し抑えた色調がかえって想像力をかき立てられる。今から四分の三世紀前に出版された、というのもまた驚きだ。
読了日:01月26日 著者:ヒルダ・ファン・ストックム
神様のカルテ神様のカルテ
ほとんどストーリーらしいストーリーもなく、ただ淡々と市井の人々の、生き死にが描かれているだけだけれど、何となく読んでしまった。病と死という重いテーマにも関わらず、爽やかなムードが漂うのは一止の細君のおかげなのだろう。この、漱石を気どったような文体に戸惑いを覚えたことも事実だけれど。最終章での、安曇さんとのやりとりではこれもありなのかもと思った。病は孤独なもの、という言葉が心に残った。それだけに町のお医者さんの役割は大きいものなんだろう。主人公の選択は間違っていなかった。
読了日:01月30日 著者:夏川 草介
つくも神さん、お茶くださいつくも神さん、お茶ください
あちこちに掲載されたエッセイ。なんだけど、やっぱり「しゃばけ」の世界で遊んでいる、という感じ。本のことを書いている章がよかった。
読了日:02月07日 著者:畠中 恵
にいちゃんのランドセル (世の中への扉)にいちゃんのランドセル (世の中への扉)
阪神淡路大震災から15年… 命の大切さ、尊さを訴えかけるこの作品を、多くの子どもたち、大人たちに読んでほしい。

『…死んでしまうこと。それは、輝く人生を終え、他の人の心の中で、永遠に生きてゆくこと』

六年生の女の子の書いた「命」という作文が強く心に残った。その後の家族の物語が胸に迫ってくる。
読了日:02月07日 著者:城島 充
反撃 (teens’ best selections)反撃 (teens’ best selections)
短編集だけど、それぞれにちょっとずつ、繋がりがあって楽しい。今の中学生が読んでどう思うかはわからないけど、昔々、中学生だったおばさんは感動しました。いろいろあっても、最後は明日を見据えて爽やかに終わっているのがいい。まさに明日への反撃だ!
読了日:02月09日 著者:草野 たき
グリム姉妹の事件簿1 事件のかげに巨人あり (創元ブックランド)グリム姉妹の事件簿1 事件のかげに巨人あり (創元ブックランド)
祖母と名乗る人物レルダに引き取られて町にやってきた、サブリナとダフネの姉妹。わけもわからぬうちに事件に巻き込まれ、おまけにおばあちゃんが巨人にさらわれて… おばあちゃんを助けるために大奮闘する姉妹の活躍を見ているだけで楽しい。その上、お馴染みのおとぎ話の登場人物たちが、次々に出てくる出てくる!これはかなり楽しい、わくわくどきどきの童話世界に遊んでしまう。
読了日:02月11日 著者:マイケル・バックリー
まけるな!キジバトまけるな!キジバト
小学四年生の女の子原案の絵本。「夢プロジェクト授業」という、学校の取り組みでこの絵本を作ったそうです。絵と文章は大人の方ですけど、自然を愛する気持ちが伝わってきます。きっとたくさんの自然に囲まれた生活をされてたんでしょうね。絵本も素晴らしいけど、小学校の取り組みも素晴らしいです。身近な自然を大切にするところから、環境を守る第一歩が始まる。みんながみんなこういう気持ちを忘れないようにしてればね。地球温暖化を止める小さな一歩になるかもしれない。
読了日:02月11日 著者:朝川 照雄,五刀 円
グリム姉妹の事件簿2 学校の怪事件 (創元ブックランド) (sogen bookland)グリム姉妹の事件簿2 学校の怪事件 (創元ブックランド) (sogen bookland)
ついに学校に通うことになったグリム姉妹。だけれども、平凡な学校生活は望めるはずはなかった…。学校で起こった殺人事件の解決目指して突っ走るサブリナ! 彼女の怒りはすさまじく、まさに思春期そのもの。妹にお説教くらうくらい、目も当てられない。妖精パックとの掛け合いも面白い。そしてついに暴かれた真実。最後は、ここで終わるのか!? ってぐらいの引きで…解説にも次巻についての情報もなくがっかりさせられた。とりあえず、関連作品でも手に取ろうかな。
読了日:02月14日 著者:マイケル・バックリー
川べのちいさなモグラ紳士川べのちいさなモグラ紳士
とても懐かしい手触りがしました。最初、喋るモグラ?と違和感あったけど。最後は納得。ピアスって感じ。
読了日:02月18日 著者:フィリパ・ピアス
本だらけの家でくらしたら本だらけの家でくらしたら
本だらけの家!なんて私にぴったり!そう思った読書家の方は多いでしょうね〜 一冊の本を探しに、本だらけの家に潜入した主人公の女の子が、家の持ち主のおばあさんに読書家判別テストされるシーン。あれはたまりません。懐かしい書名や耳にしたことあれどまだ読んでない本のタイトルがばんばん出てきてそれだけでも楽しいです。お約束の少女の成長物語でもあるのも○。面白い上に感動もしてしまうこの本、人に勧めずにおれません。作者がしょっちゅう出てきちゃうのもご愛嬌。最後には大きな気持ちで許せることでしょう!
読了日:02月21日 著者:N. E. ボード
プライド 12 (クイーンズコミックス)プライド 12 (クイーンズコミックス)
まさかこんなふうに終わるとは!全然、思ってもいなかったです。一応、ハッピーエンドなのかな?複雑ですが。生きていてほしかったですね。その後が気になります。神野さんファミリーは明るそうでよいですが。
読了日:02月27日 著者:一条 ゆかり
ミアの選択 (SUPER!YA)ミアの選択 (SUPER!YA)
ミアの選択、って?なるほどこういうことだったんですね。家族を失ったと思ったミアが、あることに気づくまで…。若いときのみにありえるような、ひたむきな愛がつめられてます。若い人たちに勧めたい。純な心を持った方に…。

音楽がひとつのキーワード。大きな役割を果たしています。
読了日:02月28日 著者:ゲイル フォルマン
オール・マイ・ラヴィングオール・マイ・ラヴィング
ビートルズ好きの女子中学生の話。とくに何にも事件は起こらず、淡々と話が続いている感じで、盛り上がりには欠けたが、普通の中学生だったらこれで当たり前なのかもしれない。

ビートルズの音楽に熱狂し、来日コンサートに駆けつけようと東奔西走する少女たち。そんな少女たちがかつての日本には、たくさんいたのかも。文房具屋ニーちゃんのおばあちゃんなど、味があって印象が強い。時代の風物が描かれているのもまたよかった。
読了日:03月06日 著者:岩瀬 成子
キケンキケン
女子にはわからない、バカばっかりやってる男子の空間。楽しませていただきました。ほんとに、なんでこんなことに夢中になれるのっ?って不思議でたまらないんだけど。最後の章ではしんみり…。黒板の文字がいいですね〜 時間がたっても、いつでも戻れる、あのころを持っている、ってのが何だかとても羨ましいです。 キケンのラーメン食べてみたい!!
読了日:03月07日 著者:有川 浩
もいちどあなたにあいたいなもいちどあなたにあいたいな
すごい久しぶりに読んだけど、何だか盛り上がりに欠けたまま終わってしまった感が…。もっと何かあるかと思った。面白くないこともないが、何だかすっきりしなかった。陽湖さんの心情には共感できたけど。やまとばちゃん、やまとばちゃんって、理性の飛んでしまう主人公はちょっとね… 和本人の視点をもっと欲しかったなぁなんて感じてしまいました。
読了日:03月10日 著者:新井 素子
ブルーブルー
「死」というものがこの作品には、たくさん出てくる。母親の胎内から失われた命、癌で亡くなった実の父親の命、不慮の事故で亡くなった、中学の体育担当の若い女性教師の命…

中学生の杏と正体不明の中年女性サヨコさんとの偶然の出会いによって、すでに過去のものになっていたそれらがよみがえり、再び描き出される。これは心の物語。ともすれば逃げ水のように、きらめき消えていってしまうものが。ふと立ち止まり、なくしたものについて考えはじめた時、心は、魂はよみがえる。ブルーというタイトルがすべてを現している。*コメント欄に続く
読了日:03月13日 著者:久美 沙織
つづきの図書館つづきの図書館
物語のつづきを知りたい、っていうのはよくあることだけど、その逆…本の中の登場人物たちが読んでくれた人のつづきを知りたい、っていう設定は初めてのような気がしました。そこがおもしろいと思いました。大人でも楽しめますが、もちろん子どもたちにも読んでもらいたい。自分が読んだ本の登場人物たちが、僕の(私の)つづきを知りたい、って思ってくれないかなぁ…? そんな反応を期待してしまいますね。
読了日:03月14日 著者:柏葉 幸子
NのためにNのために
今までの作品のような、毒は感じられなかった。愛を追求する話。ちょっとわかりにくいところがあって、すっきり爽快に騙される、というミステリーとしての面白さに欠けるような、そんな読後感。何度も読んだら、それなりの味が出てくるのかもしれないが… 図書館本なので、もう読まないだろう。新刊が出たらおそらくまた読むだろうけど。
読了日:03月18日 著者:湊 かなえ
リリス (ちくま文庫)リリス (ちくま文庫)
これはまさに夢と神話の世界!図書館司書が鴉に変身する、鏡の中に入り込んでしまうなんてのは序の口。次から次へと展開していく世界に幻惑されっぱなし。禅問答のような会話にはついていけないものも感じたけれど、それをも凌駕してめくるめくイメージの奔流!こちらの読みが甘く理解の及ばぬ部分もあったけれど、夢のなかでまた夢を見ているような、現実が夢か夢が現実かわからぬような感覚は得も言われぬ体験でした。最後の数章は音読してみたほど素晴らしかった。ファンタジーの源流とされるほどの物はあったかと。そう思うと感慨深い。
読了日:03月30日 著者:ジョージ・マクドナルド,George MacDonald,荒俣 宏
百年の家 (講談社の翻訳絵本)百年の家 (講談社の翻訳絵本)
100年前に建てられた家が時代を経て、様々な人の手が入り、変化していくさまを描いている。絵を見ているだけで楽しく、時間を忘れて見入ってしまった。外国の石造りの家はこんなに時が建っても、残っていけるのだという驚きもあった。
読了日:03月30日 著者:J.パトリック・ルイス,ロベルト・インノチェンティ
トマスと図書館のおねえさんトマスと図書館のおねえさん
本を読む喜びを知った少年と、それを見守るように、本の世界に導いていってくれる図書館のおねえさんがいいな、と思った。あんなおねえさんになりたいものだけれど・・・
読了日:03月30日 著者:パット モーラ
白い花と鳥たちの祈り白い花と鳥たちの祈り
心に痛みを持った人々の話。ちょっといろいろな要素が入り込みすぎているような気もしたけれど、うまくまとまっていた。郵便局員と女子中学生の交流の物語とあったからもっとほんわかしたムードを予想していたが、全く違って読んでて心がヒリヒリ。過去自分が遭遇したあれこれ思い出したりしてた。中村さんのヒーリングの場面ではボロボロ泣いてしまった。少女と義理の父親冬木さんとのやりとりもいちいちぐっとくる。家族とは何か、自分を好きになることとは、とかいろいろ考えさせられた。 魂の解放の物語だった。読後感もよく読んでよかった。
読了日:04月02日 著者:河原 千恵子
シャボン玉同盟シャボン玉同盟
思春期の少年少女たちの、ちょっと不思議なお話。現実にはありえないようなことでも、思春期真っ只中の彼らだったら…と思わせられる。ちょっとのことで悩んだり、舞い上がったり、一喜一憂する十代の彼らの姿は見ていて微笑ましい。
読了日:04月04日 著者:梨屋 アリエ
医学のたまご (ミステリーYA!)医学のたまご (ミステリーYA!)
初めて著者の本を読んだので、まっさらな状態で読みました。YA世代に向けた内容なのだろうけど、含蓄のある言葉があって、大人でも十分楽しめます。ミステリーと言うよりも、主人公の薫君の成長物語みたい。何といってもパパとの関係がいいですね。横書き文章も最初は気になったけど、英文表記があるから、と割り切ったら何でもなくなりました。おもしろかった。
読了日:04月05日 著者:海堂 尊
本からはじまる物語本からはじまる物語
本にまつわる短編集。ごく短い話のなかに作家の本に対する思いを感じとることができる。何より一冊の本で18人もの作家の作品を読めるのが嬉しい。お初の作家もあれば、おなじみの作家もある。内容は様々。本屋、貸本屋古本屋などが多く出てきてそれも楽しかった。あと猫が登場する話が何作かあって、猫と本って似合うのかな、と思ったり。最初の恩田陸さんから、最後の三崎亜記さんに繋がった、と思えたのも、ちょっと楽しい発見だった。
読了日:04月07日 著者:恩田 陸,今江 祥智,朱川 湊人,三崎 亜記,有栖川 有栖,二階堂 黎人,阿刀田 高,本多 孝好,内海 隆一郎,梨本 香歩,篠田 節子,市川 拓司,石田 衣良,山崎 洋子,大道 珠貴,いしい しんじ,山本 一力,柴崎 友香
桐島、部活やめるってよ桐島、部活やめるってよ
もしも、本当にこの本に書いてあるようなことが現実にあるのなら、ずいぶん窮屈なことだろうな。上とか下とか、何か居場所がなくなりそうで息がつまる。 わからなくもないが…あの人はこういう人だから、と色分けして見ていた、とか。思い当たる節はある。映画部の子たちとか、辛くて見ていられないけど、その世界でだけ彼らは光っていたんだろうな。最後に出てきた彼の方がより鬱屈していると感じた。桐島はどこ? みたいに、中心にいながら欠片も見えないというのも不思議で新鮮。
読了日:04月13日 著者:朝井 リョウ
岸辺の旅岸辺の旅
現実のようで現実でない、夢の世界。愛する人と別れるための旅でした。小説というよりも、いくつものイメージの断片のような印象。 このまま額縁に閉じ込めて一片の絵にしたらどうかと思うような… 小説としては、私には消化不良だったけれど…
読了日:04月15日 著者:湯本 香樹実
南の子供が夜いくところ南の子供が夜いくところ
時代も場所も様々な、南国の島を舞台にした不思議な物語。短編集だけど、それぞれに微妙な繋がりが感じられた。自分の知らぬ間に南国の島に連れ去られたタカシと、タカシと両親を助けてくれた年齢不詳の女性ユナがその中心にいるようで。あちこちに姿を現すが、これからどうなっていくのか? もっと読んでみたい気がした。最後の「夜の果樹園」が不気味な感じがして印象に残った。フルーツ頭の人間が… 絵画として見た記憶があるが、あれは何だったろうか。
読了日:04月18日 著者:恒川 光太郎
太陽のパスタ、豆のスープ太陽のパスタ、豆のスープ
初めて読んだ作家だったけど、よかった。いろいろ日常生活をよりよく生きるためのヒントがあちこちにあった。食べることが毎日を作る、とか流してしまいがちなことが実は一番重要なことだったんだなぁ。生きるための豆のスープ、私も作ってみたい。太陽のパスタは…何だろう?憧れかな?なりたいものへの。違うかもしれないけど。真っ赤なトマトの入った元気の出るパスタかな。
読了日:04月21日 著者:宮下 奈都
図書館へ行こう (岩波ジュニア新書)図書館へ行こう (岩波ジュニア新書)
中学生に向けて書かれているけれど、大人にも通じる内容。とくに、司書など子どもの読書に関わることをしている方は目を通しておいたらよいと思う。子どもを持つ親御さんにも。本の選び方や読書感想文の書き方など参考になる。もちろん図書館好きな方にも。基本的なことばかりだけど、やっぱり基本は大事だと思うので。
読了日:04月24日 著者:田中 共子
倚りかからず倚りかからず
時間がなくて、一読したのみで返してしまったのがかえすがえす残念だ。鮮烈な言葉のなかに時々、見え隠れしている優しさや暖かさのようなものを感じた。手元にもうないので、どの詩がよかったとかいえないけれど、また何か借りて読んでみようと思う。
読了日:04月24日 著者:茨木 のり子
夜のミッキーマウス夜のミッキーマウス
夜のミッキー・マウス、朝のドナルド・ダック、詩に吠えかかるプルートー、ときて、百三歳になったアトム、とくる。何が、とは言えないけど惹かれるものがある。中でも不機嫌な妻が何ともすごい。感覚的なところで持っていかれる。何が言いたいんだろうと、意味を考える前に、音の響きをフレーズの斬新さをいつまでも味わいたい感じだった。
読了日:04月30日 著者:谷川 俊太郎
タイムロック (ターニング・ポイント 3)タイムロック (ターニング・ポイント 3)
シリーズ最終巻。今度の冒険は、千年後の世界にタイムスリップして、中近東の砂漠世界をさまよったり、また現代に舞い戻り、北極で死闘くりひろげたり。相変わらずのジェットコースター小説。ジャックが最後にした選択ははたしてそれでよかったのか?もっと迷うのかと思ったのに、けっこう簡単に決めちゃったので、あれ?と思ったけど。犬のギスコが個人的に好きなのだけど出番が少なくてちょっと残念。最後はほっとした。
読了日:05月01日 著者:デイヴィッド・クラス
銀のらせんをたどれば銀のらせんをたどれば
やっぱり楽しいDWJの世界。前半、何が何だかわからないうちにあれよあれよというまにお話の翼に乗せられて、いつの間にかの大団円。星々と神話の世界に心飛ばして楽しんでしまう。神話層という発想も常人では思いつかないような発想で、真の物語体質のジョーンズさんにしか編み出せないものなんだろう。またこの話の続きを読みたいと思った。おそらくジョーンズさんには、世の中にあふれた物語の数だけバリエーションがあるだろうから。
読了日:05月04日 著者:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
魔使いの過ち 上 (創元ブックランド) (sogen bookland)魔使いの過ち 上 (創元ブックランド) (sogen bookland)
魔王の手先から逃れ、力をつけるため、また新たな師匠について教えをこうことになったトム。厳しすぎる師匠アークライトに、水の魔女モーウィーナの襲撃と、緊迫の展開が。以下、下巻に続く…
読了日:05月04日 著者:ジョゼフ・ディレイニー
魔使いの過ち 下 (創元ブックランド) (sogen bookland)魔使いの過ち 下 (創元ブックランド) (sogen bookland)
光と闇、善と悪とは合い入れないもの。その前提が覆される…。トムの師匠グレゴリーの懸念がついに。明かされた事実は真実なのか?それによって、この世界が大きく変わってしまう可能性もあるだろう。人間は善と悪とを合わせ持つ存在なのだ、とする考え方には大いに賛同する。不完全な状態におかれているのが事実であるのに、グレゴリーのように頑なに悪なる存在を否定するのはどうかと思う。次回作が楽しみ、というか早く読みたいものだ。
読了日:05月05日 著者:ジョゼフ・ディレイニー
僕の明日を照らして僕の明日を照らして
虐待なんて重い内容だと思って身構えながら読んだけど、全然そんなことはなかった。確かに、そういう事実はあって当事者たちにとっては重たいことだったんだろう。けど、それを感じさせない、というか前向きに何とか治そうと努力する主人公の性格がよかったのかもしれない。優しいことと、優しくすることは違う、とか印象的な言葉があった。最後、どうなるかちょっとハラハラしたけれど、読後感は爽やか。やっぱり瀬尾まいこはいいもの書くなぁと思った。
読了日:05月05日 著者:瀬尾まいこ
図書館のヒミツ (図書館が大好きになるめざせ!キッズ・ライブラリアン)図書館のヒミツ (図書館が大好きになるめざせ!キッズ・ライブラリアン)
これを読むと、図書館が好きになる!
読了日:05月06日 著者:二村 健
エンジョイ!図書館 (図書館が大好きになるめざせ!キッズ・ライブラリアン)エンジョイ!図書館 (図書館が大好きになるめざせ!キッズ・ライブラリアン)
調べ学習のコツがわかる! まちの図書館にも行ってみよう!
読了日:05月06日 著者:二村 健
ようこそ、ぼくらの図書館へ! (図書館が大好きになるめざせ!キッズ・ライブラリアン)ようこそ、ぼくらの図書館へ! (図書館が大好きになるめざせ!キッズ・ライブラリアン)
ぼくらの図書館をもっともっと楽しい場所にしよう!アイデア満載。
読了日:05月06日 著者:二村 健
いしっころ―谷川俊太郎詩集 (美しい日本の詩歌)いしっころ―谷川俊太郎詩集 (美しい日本の詩歌)
確かに、おもしろい。詩集を読んでおもしろく思うとは思わなかった。言葉遊びあり、心にしんと響く詩あり… 音読したくなる。小学校の国語教科書でおなじみの詩もある。使われるの、わかる。大人の私が読んでもおもしろいもん! 子どもの目線に立った詩だもの。わかるわかる!あれもこれも好き。声に出して読みたい詩ばかりだった。
読了日:05月06日 著者:谷川 俊太郎,中山 智介
エディのやさいばたけエディのやさいばたけ
自分の畑を作ってもいい? エディと妹のリリーとお母さんとで、野菜畑を作ります。素朴な色合いで、育っていく植物の様子を丁寧に描いています。巻末に野菜の育て方が載っており、ガーデニング初心者にも最適。自分の作った野菜を食べるという、食育にも使えそうな絵本です。
読了日:05月07日 著者:サラ・ガーランド
水草の森 プランクトンの絵本 (ちしきのぽけっと 10)水草の森 プランクトンの絵本 (ちしきのぽけっと 10)
ミジンコなど、プランクトンの絵本というのが珍しい。ミクロの世界を、うっとりするほど鮮明で、透き通った美しい絵で描いてみせたというのがいいですね。写真とはまた違った魅力があるように思います。私たちの知らないミクロの世界は思い切りファンタスティック!覗いてみたら、楽しいかも。
読了日:05月07日 著者:今森 洋輔
すみ鬼にげた (福音館創作童話シリーズ)すみ鬼にげた (福音館創作童話シリーズ)
2010年課題図書。高学年で絵本でも、まぁいいじゃないかと。絵も話を盛り上げる材料になっているし。本を読むのに苦手意識を持っている子にはいいかと思う。実際に奈良の唐招提寺に行く機会があったら、すみ鬼を探してみてもおもしろいだろう。作者の想像力から生まれてきたこのお話。イマジネーションの力はすごい!と、結びつけるのもまたいいかもしれない。
読了日:05月07日 著者:岩城範枝
どこでもない場所 (海外秀作絵本)どこでもない場所 (海外秀作絵本)
想像力の羽ばたきのような、だまし絵の世界。見ているだけで楽しい。規則や規定に縛られた心が解き放たれていくよう…。すべての枠を取り払って、楽しむといいでしょう。頭をリフレッシュできそう。
読了日:05月07日 著者:セーラ L.トムソン
現代の詩人〈7〉茨木のり子 (1983年)現代の詩人〈7〉茨木のり子 (1983年)
現代詩人、茨木のり子さんの詩がたくさん読めてよかった。詩の下に解説があったので、具体的にどういうことかとか、茨木さん自身についての理解が深まったように思う。茨木さんの詩は、平易な言葉で、人間に対する興味を描いた作品が多く、難しいことは何もなくすんなり心に入ってくる。戦時中や戦後をうたったものが多くあり、詩の鑑賞のみならず、過去にあって、今は忘れさられた事件など、詩で歌われることで甦ってくることもあるのだなぁ、と思った。茨木さんが美しい日本語について考える文章も掲載されていて、こちらも興味深く読めた。
読了日:05月08日 著者:大岡 信,谷川 俊太郎
リチャード三世 (新潮文庫)リチャード三世 (新潮文庫)
学生時代にシェイクスピアを読んではいたものの、『リチャード三世』は歴史劇ということで、世界史に疎い私のこと、とてものことにはすべて理解できたとは言い難いです。けれど復讐劇ということになればまた違った様相を見せてきます。呪いが呪いを呼ぶ、ハムレットを彷彿させるような劇運びは楽しめました。リチャード三世は残虐な王という側面だけでなく、何か他に魅力があったのだろうか?解説の最後の言及にふと考えこみました。
読了日:05月09日 著者:ウィリアム シェイクスピア
リリース (teens’ best selections)リリース (teens’ best selections)
リリース、それは義務、不当な束縛などから解放すること。

医者になることを周囲から期待され内心を隠してきた明良も、家事に没頭し、働く母親と弟を支えてきた兄の和也も、亡夫との思い出の家で生きてきたおばあちゃんも、バスケをやりたくて明良のチームに入ってきた小杉も… みんなが願っていた。そして気がつけば回りにはたくさんの自分を愛してくれる人や仲間がいた。気づくことはこんなにも大切なのか。愛おしいほど、胸が熱くなる青春小説。淡々と描かれる文章のなかに真実が隠されている。
読了日:05月11日 著者:草野 たき
ハーブガーデン (物語の王国 10)ハーブガーデン (物語の王国 10)
最初は見かけだけで憧れたり、好きになったりするんだけど、そのうち自分との距離に気づいて落ち込んだり悲観したりする。草野たきさんは、等身大の子どもの心を描くのがすごくうまいです。そしてそれだけでなくて、周囲の大人たちとの関わりを描くのも。本当の気持ちを言えなくて萎んでいく由美の心、それと同じくらい、お母さんの秘められた思いに胸打たれました。涙が自然と落ちるくらい。いいお話を読みました。ありがとう!
読了日:05月11日 著者:草野たき
リキシャ★ガール (鈴木出版の海外児童文学―この地球を生きる子どもたち)リキシャ★ガール (鈴木出版の海外児童文学―この地球を生きる子どもたち)
22年度課題図書◇小学校高学年向き

バングラデシュって?リキシャって? あまり馴染みのない国だけど、女の子のナイマの頑張ってる姿は十分共感を呼ぶでしょう。貧しい地域で女性が働くというのがどんなに大変なのか? いろいろなことを考えさせられます。自分の身に引きつけて、考える材料になってくれると思います。
読了日:05月12日 著者:ミタリ パーキンス
点子ちゃん点子ちゃん
22年度課題図書◇小学校中学年向き 点子ちゃんとは、目の見えない、天使のように可愛い女の子だった。目が見えないことが全くマイナスに感じられない、真っ直ぐな性格。そのうえ、帰国子女で、お母さんも亡くしていて、祖父母の家は代々続いた名家で、とてんこ盛りな印象。主人公の一平はおねしょがちょっと心配なだけで性格的にも何も問題なし。明るく爽やかなお姫様?点子ちゃんとの毎日が楽しい。少し物足りない部分もあったが、わかりやすい人物造形にお話の展開と読みやすかった。ただラストの転校生の話は何なんだろうと疑問が残った。
読了日:05月13日 著者:野田 道子
(東書・アクティブキッズ) 10代をよりよく生きる読書案内 海外編 (東書アクティブ・キッズ)(東書・アクティブキッズ) 10代をよりよく生きる読書案内 海外編 (東書アクティブ・キッズ)
この本を読んで、読んでいるようで、読んでないんだなぁ、と思った。9個のテーマに沿って、バラエティーに富んだ作品が選ばれている。また読みたい本が増えて、嬉しい悲鳴あげてるところ。
読了日:05月14日 著者:こやま 峰子
王国の鍵1 アーサーの月曜日―The Keys to The Kingdom王国の鍵1 アーサーの月曜日―The Keys to The Kingdom
現実世界では、喘息持ちで命も危ないような少年が、異世界に入ったら症状が消え…というのはどこかで聞いたような…と思った。その印象はすぐに払拭されたけど。7つに分かれて保管された創造主の遺書を正当な後継者のもとに戻すという設定で、これが最初の一冊。月曜日から順々に巡って日曜日まで?続くんだろうな。まぁまぁ面白かったからいいけど。
読了日:05月18日 著者:ガース・ニクス
王国の鍵2 地の底の火曜日王国の鍵2 地の底の火曜日
1巻から引き続き、ジェットコースターに乗ったようにめまぐるしい展開が次から次へと続き、全く飽きさせなかった。主人公アーサーは順調に?運命を引き受ける、なんていうことはなく、これでもかこれでもかというほど悲惨な目に会いつづける。でもまあ、それもあってこの先を知りたい!という気にもなるのだろうな。地底界のようすも目に浮かぶほど鮮明に描かれていて、ファンタジーとしての魅力的な道具立ても申し分なく、楽しめた。
読了日:05月23日 著者:ガース ニクス
天国旅行天国旅行
心中がテーマの短篇集ということで、暗い内容が続いたけれど、でもやはり、しをんさんの書くものはみな面白い。それぞれ毛色の違う7篇の物語に描かれた様々な愛のかたち。みな救いがあってほしいと、願ってしまう。この中では「森の奥」が希望により近い気がしてよかった。「君は夜」は絡みつくように濃厚な死と腐敗の匂いに嫌気が差しつつもなお読まされてしまう。それもこれも、しをんさんの力、だと思う。短篇集なのに深い。短篇集だからこそ、はっとするほどのものを切り取ってみせるものなのか。“その後”を考えるのもまた一興。
読了日:05月24日 著者:三浦 しをん
光媒の花光媒の花
短編集だけど、だんだん少しずつ繋がっていく構成。はっきりとわかる繋がりもあれば、見えないものも…。最初の方は隠れ鬼のイメージするように暗い印象だったが、話が繋がっていくにつれ、優しいものに変わっていった。ここに出てくる人たちはそれぞれやむにやまれぬ事情で過ちを犯してしまうが、みな本心は優しい人ばかりだったように思う。それぞれ不器用だったり、素直に思いを表せなかったり、あるいは心が繊細だったり、そんなことが原因としてあっての結果だったのだろう。それが最後には、ゆるやかに光に結ばれていった。よかったと思う。
読了日:05月27日 著者:道尾 秀介
ダリウスが飛んだ!ダリウスが飛んだ!
パパが行方不明になり、意地悪なおばさんの家にひきとられたダリウス少年。インガおばさんに酷い扱いを受けてくじけそうになるけど、偶然見つけた古ぼけた自転車を自分で修理しようとして… 次々とまき起こる不幸な出来事にも負けずに頑張るダリウス少年はいいですね! 手を差し伸べてくれる大人たちも。ダイダロスはもちろんだけど、図書館の職員ビカースタフさんがさりげなくよいな、と思いました。

続編があったら、いいな。行方不明のパパを探しに大冒険とか?
読了日:05月27日 著者:ビル・ハーレイ
王国の鍵3 海に沈んだ水曜日王国の鍵3 海に沈んだ水曜日
3巻目。水曜日の冒険は、海洋冒険だんというふうで次から次へと荒波を乗り越えていくがごとき!スリル満点、満足度100%。アーサーもついにここへ来て、肝が座ったのか?前作よりしっかりしてきた。ハウス後継者にふさわしい人物になれた感じ。思わせぶりなラストも心憎い仕掛け。さぁ次はいよいよサーズデイとの対決だ!どうなるのかとても楽しみになってきた。
読了日:05月30日 著者:ガース・ニクス
王国の鍵 4 戦場の木曜日王国の鍵 4 戦場の木曜日
木曜日。アーサーは戦場へー 何が何だかわからないうちに徴兵されて、新兵訓練受けさせられ…一方、骸骨少年の企みを阻止するため地球に戻ったリーフを待ち受けていたのは灰色の染み、グレイスポットと呼ばれる生物兵器の恐怖だった。アーサーは第四の鍵を奪い返せるのか、リーフは…?交互に進行する物語をじりじりしながら読んだ。そして毎度ラストは問答無用で次に引く展開となっている。5巻が待ち遠しい。性格の違うそれぞれのウィルも、次はどんなのがくるのか楽しみだ。あとがきにあった構成の話も面白い。なるほどそんな意味があったのか。
読了日:06月04日 著者:ガース・ニクス
サリーの帰る家サリーの帰る家
古き良き少女小説という風合いで、とてもよかった! 読書の好きなあまり、夢見るサリーと呼ばれていた少女が厳しい現実に立ち向かううちにいろんな出来事にぶつかって、一人前の娘に成長していく、その過程がとてもいい。アイルランドの豊かな自然や風物の描写も…。続編、続々編もあるようなのでぜひ読みたい。サリーは本当に帰るべき家を見つけるのだろうか… 子ども時代から大人へと一歩足を踏み出したサリーの行く末を見てみたい。
読了日:06月05日 著者:エリザベス オハラ
ぼくのブック・ウーマンぼくのブック・ウーマン
2010年国民読書年にちなんだ図書館の絵本。世界にはまだまだ、こんな国があるのだと思った。何の見返りも期待せずに、本のない地域に一冊一冊本を手渡す仕事。これこそ本物の図書館員の仕事だと思った。
読了日:06月05日 著者:ヘザー ヘンソン
図書館ラクダがやってくる―子どもたちに本をとどける世界の活動図書館ラクダがやってくる―子どもたちに本をとどける世界の活動
こちらも同じく。図書館にちなんだ本。世界中の、本を待ち続ける子どもたちに本をとどける活動を国ごとにそれぞれ解説している。子どもたちはみな本が大好き。本を読む表情がとてもいい。日本はこんなに豊かなのに、これほどまでに本を待ち望む人々はいるのだろうか。子どものうちは多少読んでも、大人になっても本を読み続ける人は少数派のような気がする。物は豊かだけれど、心は…? 国民読書年だとか言っても、そこのところがなおざりだったとしたら、何にもならないんじゃないかと思った。
読了日:06月05日 著者:

2009-06-01 5月に読んだ本

[]読書メーター

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5月の読書メーター
読んだ本の数:45冊
読んだページ数:5093ページ

獣の奏者 1 (シリウスコミックス)獣の奏者 1 (シリウスコミックス)
アニメとはまた違って、骨太な感じでいい。王獣をどんなふうに描かれるのか興味津々。闘蛇はかなりよかった。自分のイメージ通りで。これからが楽しみ。
読了日:05月31日 著者:武本 糸会,上橋 菜穂子
勝てる読書 (14歳の世渡り術) (14歳の世渡り術)勝てる読書 (14歳の世渡り術) (14歳の世渡り術)
とても興味深いタイトルが次々上がってますけど、これを14歳に…う〜ん?ってなっちゃいます。逆に読める子いたら、すごい。だいたい文字がびっしり並んでるだけでもう拒否反応、読むわけない!〜な、世界なんですから。少数派相手に、読めよーがんばれーっと言うのも、決して間違いじゃないかもしれないけど。14歳にして、これらの本を読めるような柔らかな頭と心をもってる中学生がいたとしたら…将来的に幸せでしょうね。まぁ知識として、こんなのがあるよと教えてもらえるだけで、世界が広がっていく、のかもしれません。
読了日:05月29日 著者:豊崎 由美
少年少女飛行倶楽部少年少女飛行倶楽部
やぁー久々によいもの読ませていただきました〜 私たちは空が飛べる。きっと飛べる。かならず飛べる。…飛びたい、飛びたい言ってたカミサマ部長の熱意がみんな、とりわけ海月にのりうつって… 感動的なテイク・オフ。とっても美味しい青春物語。ご馳走さまでした!
読了日:05月27日 著者:加納 朋子
メニメニハートメニメニハート
面白かった!単なる入れ替わりじゃなかったのがよかったのかなぁ。なかなか、だった。子どもに受けそう〜! だけど、表紙からいくと男子にはどうかなあーでも馬鹿にしないで、真面目に読んだらいいと思う。
読了日:05月26日 著者:令丈 ヒロ子
2140 ~ピーター・ピンセントの闘い~2140 ~ピーター・ピンセントの闘い~
命とは、どういうことか考えさせられる。衝撃の真実! う〜ん… そうくるか。また続きがあるんだろうなぁ。
読了日:05月26日 著者:ジェマ・マリー
ハンダのびっくりプレゼントハンダのびっくりプレゼント
読了日:05月23日 著者:アイリーン ブラウン
だくちる だくちる―はじめてのうた (日本傑作絵本シリーズ)だくちる だくちる―はじめてのうた (日本傑作絵本シリーズ)
だくちるだくちる、って何かと思いました。不思議と耳につく言葉ですね。リズム感のあるきれいな日本語だと思いました。悠久の太古の地球に思いを馳せてしまうような、そんな名作絵本です。
読了日:05月23日 著者:阪田 寛夫,V. ベレストフ
つきよのキャベツくん (えほんのもり)つきよのキャベツくん (えほんのもり)
長新太さんの絵本は子どもにとって、ふしぎな魅力が詰まった絵本みたいですが、これもそう。うちの次男も気に入ったようす。「トンカツであーる」とつぶやいてました。絵もだけど、文章にもおかしみがあるんですよね。なんだろう、これ・・・って大人は思ってしまうんだろうけど。子どもは素直に受け入れるんですよね。すごいなー。
読了日:05月23日 著者:長 新太
おしゃべりなたまごやき (日本傑作絵本シリーズ)おしゃべりなたまごやき (日本傑作絵本シリーズ)
なんに対しても、誰に対しても、「あ、うん」としか答えない王さまがちょっとしたいたずらをして・・・昔ながらの名作ですね。
読了日:05月23日 著者:長 新太,寺村 輝夫
うちゅうひこうしになりたいなうちゅうひこうしになりたいな
これはまた絵がはっきりしていて、読み聞かせには最適の本だろうな、と思いました。こんなふうにのびのびと夢を思い描いていてほしい、と思わずにいられません。
読了日:05月23日 著者:バイロン・バートン,ふじた ちえ
うえきばちですうえきばちです
これはナンセンス絵本。だけど、すごく楽しい!子どももきっとびっくりしてくれるでしょう。最後でまたどびっくり!だわね。
読了日:05月23日 著者:川端 誠
ともだちからともだちへともだちからともだちへ
これはちょっとじーんとしてしまいました。ともだちって・・・って考えさせてくれる絵本でした。クマネズミに誰が手紙を書いたんだろう、と謎解きのようにしても読めますね。ちょっとヒントが出ていたけれど。いろんな解釈ができるのかも。これを途切れなく読み聞かせできたら、いいだろうなぁ!と思います。
読了日:05月23日 著者:アンソニー フランス
きつねのホイティ (世界傑作絵本シリーズ)きつねのホイティ (世界傑作絵本シリーズ)
スリランカの絵本。これも悪者のきつねが、村の奥さんたちにだまされる、のお話。ホイティの歌がまた楽しい。歌うような節回しで読んでやるといい、のかも。
読了日:05月23日 著者:シビル ウェッタシンハ
ちょっとまって、きつねさん!ちょっとまって、きつねさん!
今日は借りてきました。きつねとうさぎのぼうやのかけあいが楽しい絵本。最後もよいね。たいがい、きつねは昔話のなかでは悪者だけれども・・・。
読了日:05月22日 著者:カトリーン シェーラー
おじいちゃんのごくらくごくらく (ひまわりえほんシリーズ)おじいちゃんのごくらくごくらく (ひまわりえほんシリーズ)
よかったけど、最後がちょっとね・・・うちの次男にも読み聞かせしてやったけど、最後が・・・だからやだ、と言ってました。
読了日:05月22日 著者:西本 鶏介
ありとすいか (名作絵本復刊シリーズ)ありとすいか (名作絵本復刊シリーズ)
夏に読み聞かせしたら、楽しんでくれるだろうな。すいか、食べたくなりますね。
読了日:05月22日 著者:たむら しげる
ウエズレーの国ウエズレーの国
すごいねー、こういうこと考えちゃうってのは。ここまでいかなくても、子どもの心のなかにはそれぞれ自分の国を持っているに違いないな。
読了日:05月22日 著者:ポール・フライシュマン,ケビン・ホークス,千葉 茂樹,Paul Fleischman,Kevin Hauks
どうながのプレッツェル (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)どうながのプレッツェル (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
うちの子が読んで、おかあさんこれ最後と最初がおんなじだ、ここからえいえんにつづいていくんだー!と語っていました。
読了日:05月22日 著者:マーグレット・レイ,H・A・レイ,わたなべ しげお
こぶたは大きいこぶたは大きい
自分以外のことにだんだん興味がわきだしてくる子どもたちには、最適な絵本のような。どんどん世界がひろがっていくのがとてもいいよね。
読了日:05月22日 著者:ダグラス フロリアン
ベーコンわすれちゃだめよ! (ハッチンスの絵本)ベーコンわすれちゃだめよ! (ハッチンスの絵本)
思わず、ぷぷぷーっ!と笑ってしまうような、楽しい間違いの絵本。わすれちゃだめよ!といわれると、わすれてしまうのが人のさがなのかもしれないけど。 子どもの頭の中身がどうなってるのかよくわかるってもんだ。いろんな楽しいことがいっぱいだものね、つられてみちゃうよねー。
読了日:05月22日 著者:パット=ハッチンス
ストライプ―たいへん!しまもようになっちゃったストライプ―たいへん!しまもようになっちゃった
すごいインパクト強かった!どうしてストライプになっちゃったのか、それには理由があって。一見、突飛な印象を受けるけども、なるほど!って感じ。いつか高学年の子に読み聞かせしてあげたい!どういう反応くるか…
読了日:05月21日 著者:デヴィット シャノン
ほらあめだ! (みつけようかがく)ほらあめだ! (みつけようかがく)
丁寧に描かれた科学絵本。後半の雹がどうしてふるのか、についての説明は、思わずへぇ!とうならされた。なるほど!大人にもためになるなる!!
読了日:05月21日 著者:フランクリン・M. ブランリー
しゃっくりがいこつしゃっくりがいこつ
これも楽しい!読み聞かせしたら、受けるだろうなぁ。
読了日:05月21日 著者:マージェリー カイラー
じゅうにんのちいさなミイラっこ―エジプトしきかずのほん (にいるぶっくす)じゅうにんのちいさなミイラっこ―エジプトしきかずのほん (にいるぶっくす)
こういうのは楽しいから大好き!ミイラっこかわいいよ。
読了日:05月21日 著者:フィリップ イエーツ
なにがほしいの、おうじさま?なにがほしいの、おうじさま?
なんとも可愛らしい絵本。
読了日:05月21日 著者:クロード・K. デュボワ
バスラの図書館員―イラクで本当にあった話バスラの図書館員―イラクで本当にあった話
図書館の本を救うために彼女がしたこと。それを思うと目頭がじーんと熱くなってきます。本好きの人のための絵本。
読了日:05月21日 著者:ジャネット・ウィンター
大きな木のような人 (講談社の創作絵本シリーズ)大きな木のような人 (講談社の創作絵本シリーズ)
なんとも素敵な大人絵本! 一枚一枚が丁寧に描かれていて、見入ってしまう。さえらという少女と植物園の学者先生との心のふれあいがあったかくてとても良かった。手元においてじっくり眺めたい本。
読了日:05月21日 著者:いせ ひでこ
そいつの名前はエメラルドそいつの名前はエメラルド
こういう設定… 不思議なお店とかってのは、ほかにもあったなぁ。漫画とか児童書に… うちの次男が夢中で読んでました。夢があっていいよね、子どもが読むのにちょうどよい。
読了日:05月21日 著者:竹下 文子
ヨハネスブルクへの旅ヨハネスブルクへの旅
小学校高学年課題図書 差別することとされることについて考えさせられる本。アパルトヘイトの問題だけにとどまらず、自分たちの住む社会にある問題について考えるには最適な本ではないかと思います。
読了日:05月20日 著者:ビヴァリー ナイドゥー
8分音符のプレリュード (Y.A.Books)8分音符のプレリュード (Y.A.Books)
思春期の女の子の心の揺れ、悩み、葛藤…そんなものがうまく描かれてました。自分にも覚えがある部分には、ちょっとヒヤリとしましたが。

8分音符のプレリュードってタイトルに集約されてるかな。そうなると、音楽に対してもう少し踏み込んだ内容だったらと期待してしまいますが、そこまでは…二人の少女の内面だけにポイントあてた感じ。読後感は爽やか〜でした。
読了日:05月17日 著者:松本 祐子
晴れた朝それとも雨の夜晴れた朝それとも雨の夜
多感な中学生のウブな恋心〜 初々しいですね。こっちは完全に親の気持ちになって見守る、という感じ。現役中学生に読ませてあげたいな。
読了日:05月17日 著者:泉 啓子
ブリジンガー 炎に誓う絆 下 (ドラゴンライダー 3)ブリジンガー 炎に誓う絆 下 (ドラゴンライダー 3)
いよいよ佳境にさしかかりましたね。

最後のあのシーンは胸が痛みます。エラゴンとサフィラの成長ぶりは嬉しい。ブリジンガー! かっこいいーっ。


読了日:05月16日 著者:クリストファー パオリーニ
くいしんぼ なめれおん (みつばちえほんシリーズ)くいしんぼ なめれおん (みつばちえほんシリーズ)
次男のために借りてきました。ふふっとちょっと笑いながら読んでました。小さな子には人気あるものねぇ!あきやまだだしさん。パワーを感じます。
読了日:05月14日 著者:あきやま ただし
はる・なつ・あき・ふゆ いろいろのいえはる・なつ・あき・ふゆ いろいろのいえ
最後のオチがよかった。赤だの黄色だのの家はちょっと落ち着きないものね… とてもカラフルな絵本で、小さな子どもと色っていろいろあるんだね、これとこれを混ぜればこんな色になるんだ、って発見するのにはいいかも。
読了日:05月14日 著者:ロジャー デュボアザン
ちょっとまって、きつねさん!ちょっとまって、きつねさん!
借りないで図書館で走り読み… こうさぎの気持ちがあたたかくていい。絵はちょっと落ち着いた感じで、味わいがあります。
読了日:05月14日 著者:カトリーン シェーラー
ビロードのうさぎビロードのうさぎ
復刊される前の「ビロードうさぎ」は読んだことあったけど、こちらは初めて読みました。やはり酒井さんの絵はよいですねぇ!味わい深いものがあります。
読了日:05月14日 著者:マージェリィ・W. ビアンコ
ダレン・シャン 1 (小学館ファンタジー文庫)ダレン・シャン 1 (小学館ファンタジー文庫)
子ども二人に読み聞かせて、やっと1巻が終わりました。私自身は単行本で1巻のみ読了済みですが・・・今後、2巻以降も読まされるのかどうか〜戦々恐々としております。
読了日:05月12日 著者:ダレン・シャン
ブリジンガー 炎に誓う絆 上 (ドラゴンライダー 3)ブリジンガー 炎に誓う絆 上 (ドラゴンライダー 3)
ちょい時間がかかりましたが…。これからどうなるのか!? 目が離せませんね。
読了日:05月12日 著者:クリストファー パオリーニ
トランプおじさんとペロンジのなぞトランプおじさんとペロンジのなぞ
たかどのさんの本は大人が読んでも楽しく、面白いですが、子どもたちが読んだらもっともっとお話の世界に夢中になれるんだろうな〜。巻末の動物文字に心なごみました。
読了日:05月08日 著者:たかどの ほうこ
旅ねずみ旅ねずみ
世界を見に行きたいと飛び出したねずみタルーンが最後に気がついたこととは…? いちばん大切なものはあなたの足もとにあるのかもしれません。
読了日:05月07日 著者:松居 スーザン
くまとやまねこくまとやまねこ
たいせつな友だちとの別れ…すべてのものに背を向けて、ひとり閉じこもってしまうくまの気持ちを考えると胸が痛くなります。一見、地味なモノクロの紙面が悲しみを助長させてくれます。ところどころに散った、ピンク色がやけに鮮明。希望の象徴でしょうか…。大人の女性の方に受ける絵本だなぁという印象を強く持ちました。
読了日:05月07日 著者:湯本 香樹実
三匹のおっさん三匹のおっさん
相変わらずうまいです。読ませます。気分だけはまだまだ若い、アラ還世代のおっさんたちを主軸にすえた話だったせいか、人情味あふれる感じが出ていて、ほっこりとします。扱われている問題は、真面目に考えれば重たい問題ばかりなのに、全く湿っぽさを感じない、あっけらかんとした印象です。すべて前向きに考える、ポジティブな思考の賜物でしょうか。須藤真澄さんの絵がぴったり!続編を期待してしまいます。
読了日:05月07日 著者:有川 浩
ポポイ (新潮文庫)ポポイ (新潮文庫)
生首を飼うなんて、どんな話? ホラー?なんて考えてた私の予想を大きく覆してくれました。人間の脳っていうのは未知の領域なんだなぁ、不思議・・・。ずいぶん前に書かれた作品なのに、今読んでも色褪せない魅力がありますね。科学的にありえるかどうかはともかく・・・冷静かつ論理的な筆致で、感嘆ものでした。
読了日:05月05日 著者:倉橋 由美子
ルビーの谷 (ハリネズミの本箱)ルビーの谷 (ハリネズミの本箱)
問題大人たちの間で、すっかりひねくれ者になってしまった孤児院育ちのふたごダラスフロリダ。いろんな失敗をやらかしては罰を受ける二人にはちょっとイライラさせられるけれど、そんな子どもでも回りにいる大人次第でいい方へも悪い方へも、持っていけるのだと思う。これは子どもたちの問題だけじゃなくて、大人たちの問題でもある。ルビーの谷の老夫婦はしっかりとした人たちだったけれど、悪い方の大人たちにこそ頑張って欲しいと思う。
読了日:05月04日 著者:シャロン・クリーチ
赤い鳥を追って (ユースセレクション)赤い鳥を追って (ユースセレクション)
『めぐりめぐる月』姉妹編。大家族の家に生まれた、みそっかすの女の子ジニーがある日見つけたトレイル…開拓者たちのたどった道。トレイルをきれいにすること、それがジニーの心の寄りどころになった。ジニーはもつれたスパゲティのなかで、ミートボールを見つけることができるのか? 大自然の懐に抱かれて、コツコツと作業をするジニーの執着は実るのか… 不安と迷い、そして… 十代の子どもたちの抱えるものを見事に描いていると思いました。
読了日:05月02日 著者:シャロン・クリーチ

読書メーター

2009-05-12

[]読書メーター

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4月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3241ページ

イギリス人はおかしい―日本人ハウスキーパーが見た階級社会の素顔 (文春文庫)イギリス人はおかしい―日本人ハウスキーパーが見た階級社会の素顔 (文春文庫)
毒舌はすごかったけど、言ってることはしごくまとも。なるほど〜と納得しました。何よりイギリスの現実について知ることができてよかった。本が出てからずいぶん経つが、いまどうなっているのか? 知るには著者の本を追いかければよいのかな。今はその気がないのであれですが〜。
読了日:04月27日 著者:高尾 慶子
コララインとボタンの魔女コララインとボタンの魔女
ゲイマンでした。児童書とはいえ、ボタンの魔女とか、扉の向こうの世界とか、不気味な描写で描かれていて、面白かったと思います。黒ネコがなんかいいですね!いかにも、って感じで。
読了日:04月19日 著者:ニール・ゲイマン
めぐりめぐる月 (ユースセレクション)めぐりめぐる月 (ユースセレクション)
「人をとやかくいえるのは、その人のモカシンをはいてふたつの月が過ぎたあと」… この言葉がとっても印象に残りました。アメリカの十代の少女が主人公。だけど、決して浮ついた話じゃなくて、人生を過ごすうえでぜひとも参考にしたいと思えるほど、深い内容のこもった話だった。「空中で魚をつかまえる」とか「悲しみの小鳥が頭上で巣を作る」とか、表現も面白い。

この子のおじいちゃん、おばあちゃんという人物もいい味を出している。アメリカって広いんだなあ、って月並みな感想も持てる。よいめっけものでした。
読了日:04月18日 著者:シャロン・クリーチ
春のオルガン (Books For Children)春のオルガン (Books For Children)
改稿された文庫版と比較しながら読みました。こっちはYA向けかな。表現が直接的って感じ。物語の中核は変わらないと思いますが。小学生から中学生へ、多感な少女の心と体の変化。短い春休みの間に、こんなにも変わっていくんですね。一時期、フラフラして、危機感がつのりましたが。これから何もかも始まる、彼女たちの人生の輝き。そんなものがいっぱいつまったお話でした。猫好きの血も煽ってくれます。あとがきに、実際作者の飼っていた十数匹の猫たちが伝染病で次々死んでいってしまったんだって。猫エイズだったかも、と書かれてました。
読了日:04月14日 著者:湯本 香樹実
春のオルガン (新潮文庫)春のオルガン (新潮文庫)
この季節に読めて良かった。大人になりかけの少女の物語。けっこう改稿されてて、児童書版と引き比べて読みました。こちらのほうが一般向け、ってところ。向こうにあるけど、こちらにはない文章で、あれこんなに削っちゃうんだーとびっくりしました。

どっちにせよ、物語の中核は変わらないけど。表現の問題かな。
読了日:04月14日 著者:湯本 香樹実
野獣の薔薇園 (ファンタスティック・ラブ・シリーズ)野獣の薔薇園 (ファンタスティック・ラブ・シリーズ)
ドナジョー版美女と野獣、堪能しました。前半部分のペルシャの描写が細かくていい。王子の姿が野獣に変わった場面がリアルで、やっぱりこういうふうになるのね…。そして放浪の旅の末に見いだした安住の地で… 獣のなかにある人間の心…。愛する乙女のため自分の身も省みず、尽くし続ける姿、もうなんとも言えません。愛の勝利か、呪いが解ける瞬間の描写の美しさといったら!心震えます。永遠にライオンのままでいい、ベルさえいたら。あれがいいですね。人間に戻らなくても、何も問題ない、むしろ…という思いもありますね。
読了日:04月11日 著者:ドナ・ジョー ナポリ
クレイジー・ジャック (ファンタスティック・ラブ・シリーズ)クレイジー・ジャック (ファンタスティック・ラブ・シリーズ)
やっぱりドナ・ジョー・ナポリはすごかった!ジャックと豆の木もドナ・ジョーにかかるとこんなふうに化けてしまうんですね。それも無理なく、納得できるやり方で。昔話と現実の世界との融合具合がうまくいってる気がします。文章もいい。言葉が巧みで想像力を喚起させるものがありますね。もちろんすなわち訳がいいってことなんだろうけど。心がすっとこの世界に入れるのがよい証拠。ファンタスティック・ラブシリーズ…恋人たちの物語であるとともに家族の物語でもあるんですね。前半部分ではソーニャ・ハートネットを思い出しました。
読了日:04月07日 著者:ドナ・ジョー ナポリ
少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)
前作ほどの衝撃はなかったが、まぁ普通に楽しめた。ところどころ意味がとれない文章があって、そこんところは気になったけど。ラストはきっとくると思ってたが、やっぱりきましたね。ある程度、読める範囲だったけど。あぁやっぱそうか、って感触。毒のある作風だけど、読ませてしまう力はあると思う。次作に期待。
読了日:04月06日 著者:湊 かなえ
ぼくは落ち着きがないぼくは落ち着きがない
図書部というのはなかったけれど、図書委員を何度かやったことはあった。この小説にあるようなことは何も起こらなかったけど、貸し出しカードとか個人カードとかすごく懐かしい。ここに出てくる登場人物たちはとくに読書家ということもなく、だらだらと毎日を過ごしている。これが普通の青春っていうやつかな。頼子さんに何があったのか、とか、一度に六冊本を借りていく某人物は結局どういう人だったのか、とか消化不良も残ったが、まぁそういうのもひっくるめて青春なのかな?カバー裏話、気になるので、裏技を使おうと思う。勤務校に買ってもらお
読了日:04月05日 著者:長嶋 有
あの犬が好きあの犬が好き
詩だけど物語になってる! こんな本は初めてでした。詩なんて女の子のものだよ、書かないよと言ってる男の子が、先生の読んでくれる詩に感動して!出てくる言葉を借りて自分の心を綴っていく。掲示板に貼ってもいいよ、でも名前は書かないで。男の子の心が直接手にとれるように、まっすぐ響いてくる。あの犬が好き。宝物のように、心にそっとしまっておきたい詩です。
読了日:04月04日 著者:シャロン クリーチ
リンゴの丘のベッツィーリンゴの丘のベッツィー
刊行は新しいが、1917年の作品。そんな昔に書かれた話とはとうてい思えない。町で大事に大事に育てられていた少女が突然、田舎の農場に放り込まれて… 最初は見るもの聞くもの初めてで、怖がってばかりいたひ弱な少女が、自然あふれる農場で暮らすうちにいつの間にか大きく成長していく。

その過程が生き生きと描かれていて、好印象を持った。アンやインガルス一家の物語と通じるものがある。古き善き物語が新しい衣を纏って現れた。素晴らしい!
読了日:04月03日 著者:ドロシー・キャンフィールド フィッシャー
夏至祭の女王夏至祭の女王
19世紀イギリスの小さな村に住む少女ケィティーの憧れと悲しみ。階級社会イギリスでは、決して飛び越えられない決まりがある。教育も満足に受けられないで、村でお手伝いの仕事をしている少女と、二階の部屋で世話されている少年マックスとの間には、見えない溝のようなものがあっただろう。にもかかわらず、ケィティーはマックスのため最後までやりとげる。純な少女の心のありようを知ることができる。夏至祭というのもケィティーや村の人々にとっては必要なお祭り。意味あるものだった。

挿し絵のタッチに昔懐かしい香りを感じた。
読了日:04月02日 著者:ウィリアム メイン
ケルト・ファンタジィ―英雄の恋ケルト・ファンタジィ―英雄の恋
ケルトの英雄たちの愛と冒険、それは後の中世アーサー王の時代にまで影響している。悲恋のさまもよく似て…。

天野喜孝の挿し絵が美しく、ケルト世界には似つかわしい。
読了日:04月01日 著者:井村 君江,天野 喜孝

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