読書

千年の黙―異本源氏物語
作者: 森谷明子
出版社/メーカー: 東京創元社
発売日: 2003/10
メディア: 単行本


今日くらいになって、やっと読み途中の『千年の黙 異本源氏物語』が
俄然おもしろくなってきた。いま「かかやく日の宮」・・・
削除されてしまった話があったなんて知らなかった。
でも「桐壺」から「若紫」の間に断絶があったのではないか?
ってのもわかるような気もする。確かに唐突かもしれないもの。

源氏物語』は学生の頃に、授業で読まされたものだった。
自分でも読んでみようかと図書室で見てみたこともあったけれど、読み通すなんて
とても出来なかった。田辺聖子さんの書いた源氏の「若紫」の巻を読んだくらいかな。
森谷さんのこの本で、女性たちが物語に夢中になって、先を読むのを
楽しみにしているという下りをみて、そうか〜そんなに面白いものだったかぁ…
と、認識が新たになったような気がした。
そしてそれほどおもしろい物語を、私もまた読んでみたいような、
読まなきゃもったいないような、そんな気にすらなってしまった。

あと、評論社から小冊子が届いた。
先日、あるところで情報を知って、メールを出してみたのだ。
「オオカミ族の少年」という本の11章分だけを冊子にしたものを無料で
くれるというので申し込んでみたのだ。
いつ来るのかな?と思っていたら、それが今日になって届いたというわけ。
でも小冊子といえども結構立派なものだ。
紙質もよさげ。タダでこんなのがもらえるんなんて!だ。
と思ったら、間に評論社の宛名書きがされた官製はがきが挟み込まれていた。
読んだら感想を、ということなんだろう。
何だかすごい力の入れようではないの。実際の本がでるのは6月だそうだが。
まだ読む前から期待してまいそうだ。