9.21パワーシフト・シンポジウム無事終了しました

9.21パワーシフトシンポジウムは盛況!

電力小売全面自由化は、新電力会社の公式発表や報道に先駆けた企画であったため関心を呼び、連休の中日にもかかわらず会場は満席、熱気に包まれました。
難しい現実を明るく力強く語る講師と新電力各社の積極的姿勢がすばらしく、印象に残りました。
資料の詳細はこちらをごらんください。↓
http://power-shift.org/info/150921_report/

講師の高橋洋さんによると、
・ドイツの電力会社は消費者保護の観点から情報公開が義務づけられ、電源構成やCO2排出量などを料金明細やウェブサイトに載せている。
・日本で発送電分離で送電会社ができると、FIT(固定価格買取制度)電力を送電会社が買い取るのは、法律で決まっていたので当然そうなる。
・ほかの電力とまざり、消費者が再エネを選べなくなるが、電力自由化(選択肢をふやす)と再エネ普及は別の原理の政策であるからそうなる。
・日本ではすぐには無理だが、ドイツのように非FITをめざすべき。
①非FIT電源の調達  ドイツ方式・高コスト⇒今後の買取価格低下を⾒込む
②地域性の訴求 「○×県産」電力と宣伝(FIT電源でも可)
③他の支援策の獲得  自治体との連携:公営水力・農水省の補助制度利用
④事業としての競争 小売り事業としてコスト削減・熱電併給(コジェネ)やEMS等他事業との相乗効果

つぎにNパワー、生活クラブエナジーエナジーグリーン、うなかみの大地の新電力各社より事業紹介と抱負のお話がありました。
そのあと、講師をまじえて、今後の課題についてディスカッションしました。
全体総括では、講師より参加者の再エネへの高い関心、情熱をぜひ活かしてくださいと激励されました。

各社とも料金など詳細未定でしたが、「東京でも小売をチャレンジしたい」「組合員に働きかけたい」「まだ紙上のプランだが、有力社と業務提携して参入する」と強い意欲をのぞかせました。
ぜひ今後の動向にご注目ください!