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フロムロクジョウ

2012-02-04

1/22の書評の愉悦2に行ってきたよ

豊崎由美さん(トヨザキ社長)の書評講座の出張版、「書評の愉悦2」(http://bookjapanblog.blogspot.com/2012/01/blog-post.html?spref=tw)に行ってきました!

事前にエリック・マコーマック『パラダイス・モーテル』か長嶋有『ぼくは落ち着きがない』を読んで、800-1200字の書評を投稿。それに講評を付けてもらうイベントです。

合計14本の書評が投稿され、トヨザキ社長と杉江松恋さんがスパスパ切っていってくれました。

■なぜ課題本はこの二冊なのか?

・前回の「書評の愉悦」は、ちょっと書くのが簡単な本を選んだ。二回目はちょっと難しいものをと思ってこのチョイス。

・『パラダイス・モーテル』は、本好きの間では有名な本だったけど、長いこと品切れだった。それが2011年に文庫化したので、より多くの人に読んでもらいたいなと思ってのこと。

・トヨザキ社長は『ぼくは落ち着きがない』の書評を色んな人に課題として出している。のべ80人以上が書いてるとか。読み流すとつまんない書評しか書けないので、読む人の力量が見られる作品。

……などなど説明があったあとに、一つ一つの提出物に対してコメント。細かい単語の使い方に対するツッコミから、全体の構成に対するツッコミまで様々。ただ共通しているのは、「読みたくなる書評が良い書評」という見方でした。あと、「〆は大事」。

■『パラダイス・モーテル』について

・もともとあらすじ的に「引き」の強い作品。だから、最初の段落であらすじを紹介するだけで「つかみ」になる。

・ストーリーラインがあるからあらすじが楽。この場合、あらすじを間違えないのがポイント。逆に『ぼくは落ち着きがない』はストーリーラインの説明が難しい。でも、細かいエピソードを魅力的に伝えるのを諦めちゃダメ

・具体的なエピソードを出すともっと読みたくなる話だから、二つは紹介した方がいい。

・つかみを自分で作る場合は、誰でも知っている情報(たとえば「伝言ゲーム」とか)にした方が伝わりやすい。誰も知らないつかみにしてしまうと、誰もつかめない。

・「どういうことかは読んでのお楽しみ」といったような、読者に投げるのはダメな書評書評で書かれていることは書評の中で伝えなければならない。自己完結はダメ。「読んでない目」で読み直すのがいい。

・あらすじは間違えちゃいけないけど、解釈は「正しく」なくてもいい。ただ、作品を面白くなくす、ないし貶めるような解釈は最悪。

■『ぼくは落ち着きがない』について

・タイトルにこだわりすぎてるのはちょっと残念な書評長嶋有さんはあんまりタイトルに大きな意味を持たせない、これは『僕は勉強ができない』などのパロディ的な側面が大きい)

・「これはオタクの小説だ!」という解釈を思いつくのはいいけど、それに酔っちゃいけない

・(他の著作『電化製品列伝』のパスティーシュを見て)意気込みを感じるし、やってることは面白い!ただ、うまいだけに普通の書評を読んでみたい

・(批判している書評を見て)芸がない人は批判書評を書いてはいけない。自分の理解が足りないって可能性をまず考えるべき。また、作者に「こうすればもっとよかった」といったおねだり批評は小説を読んでる意味がない

・(自分の高校のエピソードを踏まえた書評を見て)頭から尻まであらすじがなくても、面白い書評は面白い。これはそのタイプの書評。最後まで結局絶賛しているし、原典(小説)を読ませたくなる力がある。

・『ぼくは落ち着きがない』はどのエピソードを切り取るかで「どれくらい読めてるか」がわかる。ネタバレと紹介の匙加減が難しい。ただエピソードを拾う時に、面白そうに書かないとダメ。列挙してるだけだとつまらなそうに見える。笑いの要素も拾うのが大事。

・読んでない人が読むとわからない書評はあんまりよくない書評。拙く見える。

などなど。トヨザキさんの『ニッポンの書評』は読んでいて、指摘されていることはほとんどそれに書いてあることなんだけど、本に載っているのは一応全部プロの書評なので、アマチュアの書評に逐一コメントを付けてもらえると疵がわかりやすいんだなーと面白かったです。

今回の杉江賞は『パラダイス・モーテル』の「カラスに二本釘を刺したら〜」の書評、豊崎賞は『ぼくは落ち着きがない』の「高校時代の白川さん」の書評に贈られました。次回もあるとしたらまた参加したいなー、今度は賞欲しいなーと思ったのでありました。

ちなみに私が書いたのはこれです。

かつて「ブサイクな涼宮ハルヒ」だったぼくたちへ


 涼宮ハルヒがブサイクで、しかもなんの力も持っていないただの勘違い小娘だったら――そう想像したことはないだろうか。

 想像した先にあるのは、『涼宮ハルヒの消失』で描かれるのとはまったく違う世界だ。ハルヒがあらゆる意味で「特別な存在」でなくなった瞬間、SOS団は妙にリアリティのある、かつグロテスクなものへと姿を変える。長門はただの本好き地味少女になるし、みくるは胸がでかくどんくさい先輩に、古泉は演技がかったキザな奴だし、キョンは独り言と一人ツッコミの多い寂しい奴だ。ハルヒはその集団の中では女王様かもしれないし、キョンと恋に落ちるかもしれない。だが、それはあくまでもSOS団の中だけのこと。一度教室の中に入ってしまえば、「凡庸な涼宮ハルヒ」は、外見も立ち居振る舞いも華やかな少年少女に勝つことができない。

 SOS団だけではない。たとえば古典部。たとえば隣人部フィクションでさまざまに語られる、華やかなキャラクターとその集団は、麗しい外見や深い知識、その他もろもろの理由によって周りから浮いている。教室中の人々と違うものを持っているばかりに外れてしまっているか、もしくは自分から外れているのだ。けれど彼らが凡庸な人間であったら、その光景は変わる。ただ「教室から置いていかれた」だけの集団へと。

 長嶋有の『ぼくは落ち着きがない』は、まさにそんな少年少女の集まる「図書部」を描いた物語だ。図書部に所属するキャラクターたちは、教室中の人々からほとんど関心を持たれていない。いじめられているわけでも省かれているわけでもなく、ただなんとなく外れてしまっている。彼らの外見は詳しく描写されないし、彼らを大きく区別できるような特徴があるわけでもない。つまり彼らは、飛びぬけて美人でもないし致命的にブサイクでもない、とりたてて説明を加えることもないくらいの外見だし、人の興味を引くような個性を持っているわけでもない、どこにでもいる地味な高校生だ。

 主人公の望美も例外ではない。望美はそのことをはっきり自覚しつつ、淡々と、そして正確に自分たちを見る。その視線は、かつて「ブサイクな涼宮ハルヒ」であったり、「ブサイクな涼宮ハルヒの取り巻き」だった過去があればあるほど、ぞくりとさせられるだろう。あ、こういう人知ってる。これ、私じゃん。なんて。

 現実にいるのは、ブサイクの涼宮ハルヒばかりだ。高校生活で起こる出来事だって、常にドラマティックになるとは限らない。そうだよ、「青春」なんて、大きな盛り上がりもなく終わるものだったじゃないか。そんな諦念すら読者に抱かせながら、望美はもやもやとした、「見たことのある」日々を綴っていく。

 けれどそんな日常も、ほんの少しだけ強く輝く瞬間がある。それを目にしたとき、かつての「ハルヒ」たちは、自分のどっちつかずだった青春も、そう悪くはなかったんじゃないかな、なんて思うことだろう。


掲載紙:ダ・ヴィンチ

もらった指摘は、

ハルヒについて割きすぎ!あと、ハルヒをみんなが読んでるとはかぎらない(ダ・ヴィンチ読者だったら読んでるかもだけど)。いくら売れてるからってみんな読んでると思ったらそれは世間をナメすぎ。

・むしろハルヒを読みたくなっちゃう書評だから、『ぼくは落ち着きがない』についてもっとエピソードを引いて触れるべき

ハルヒと繋げて書ける!こんなふうに読める!みたいな「手柄取り」の意識を感じる。手柄をとるのは諦める

・読者を連れてこようとする意識は感じるので、それは○

というものでした。自分で読み返してみても確かにハルヒに割きすぎだよ…なぜ送る前に気付かない。あと本当は『僕は友達が少ない』につなげて書こうと思ってたけど、ハルヒよりも読者は少ないし、マジ書かなくてよかったと思いました!!!

あと〆が稚拙だという指摘ももらったので、もうちょっと〆をうまくなりたいです。でも〆で大きなことを書かないってのも重要だから、かっこよく決まってて、なおかつ具体性があって、「うまいこといってやったぜ!」みたいな感の見られない〆を書けるようになりたいね…難しいね…。


ニッポンの書評 (光文社新書)
豊崎 由美
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2012年1月の読書メーターまとめ

ナイス数、ほとんどがビブリアについたものなので、スゴイ

読んで一番面白かった小説:パラダイス・モーテル

読んで一番面白かった漫画:(ちょっと悩むけど)ミノタウロスの皿、次点でぼくらのよあけかニッケルデオン

読んで一番面白かった新書:百年前の私たち

石原千秋カッコイイよ石原千秋


2012年1月の読書メーター

読んだ本の数:47冊

読んだページ数:10494ページ

ナイス数:51ナイス

■馬たちよ、それでも光は無垢で

時間と言葉の無くなった世界を、小説家としていかに書き残すか、という、何かに強いられているのではないかと思うくらい息苦しい小説。古川日出男小説家だから、あの日とそのあとのことを小説で書かなければならない。けれどそれでは書き残せないものがあるのではないかと悩みつつ、過去の著作をなんとか映し出して必死に「小説」にしているように見える。古川日出男は、次はどんなものを書くのだろう。

読了日:01月31日 著者:古川 日出男

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16216301

平家物語を知る事典

パラ読み。辞典というより読み物として面白い感じ。

読了日:01月31日 著者:日下 力,出口 久徳,鈴木 彰

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16209358

■異界往還―文学宗教・科学をつなぐもの

パラ読み。西洋東洋日本と横断してるので頭がうまく追いつかず。

読了日:01月31日 著者:赤祖父 哲二

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16205734

三教指帰 (中公クラシックスJ16)

空海24歳、唐に渡る前の作。「儒教道教もダメ、やっぱ仏教っしょ!」、まとめてしまえばそれだけの話なのだが、儒教道教側の意見を最初に登場人物に語らせ、最後に仏教(仮名乞児)が論破するという構図は非常に素晴らしいし、様々な名句を引用しまくりこいつどんだけ頭良かったんだよ…と恐れおののく。

読了日:01月31日 著者:空海,松長 有慶

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16201051

銀河六巡り (ビームコミックス)

好きだけどやっぱり入江亜季フォロワーみたいに見えてしまうなあ。これに限らずフェローズとかアフタヌーン系はよく「○○のフォロワーか…」って思うのが多い気がする。

読了日:01月30日 著者:高橋 拡那

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16182444

ニッケルデオン 赤(IKKI COMIX) (IKKI COMIX)

かぐや姫とかドラえもんとかシャム双生児とかアクティブヤンデレとかクトゥルーとか、性本能と〜から露骨なエロ要素を抜いたような短編集。ちょっと変な道満ワールドが爆発している。ホモからレズまでなんでもあるよ!

読了日:01月30日 著者:道満 晴明

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16181835

■いくさ物語の世界―中世軍記文学を読む (岩波新書)

軍記物を歴史書ではなくあくまで物語として捉え、叙情詩と比較しつつ、人々に向けられた視線、物語の構成をわかりやすくするために加えられた脚色や単純化などを、専門書よりもくだけた形で知ることができる。

読了日:01月30日 著者:日下 力

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16174001

超訳百人一首 うた恋い。2

超訳ということで、記録として残されていない人々の考え方や人間関係などを書きまくっている巻。小野さんちの小町さんの良子さん時代の話と、そのあとの話がとてもよいですね…。

読了日:01月27日 著者:杉田 圭

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16087363

■のはらのはらの (ミリオンコミックス)

BL読むと恋がしたくなるけどまさにこれはそういう漫画で、ものすごく悶えるというか、布団の上で読んでたらもどかしさで転がってしまう…。

読了日:01月27日 著者:雁 須磨

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16084272

超訳百人一首 うた恋い。

百人一首をすごく好きな人には賛否両論かもしれないけれど、すごくよかった…。式子内親王とか式子内親王とかもう悶えましたし、紫式部の話もいい(というかこの解釈初めて見た)。式子内親王…。

読了日:01月27日 著者:杉田 圭

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16083963

■歌合の研究 (1954年)

亭子院歌合についての箇所をパラ読み。

読了日:01月26日 著者:峯岸 義秋

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16082013

■地上はポケットの中の庭 (KCx ITAN)

表題作と「ファトマの第四庭園」が好き。他の話は好きなんだけど、最近こういう傾向の(アフタヌーン系というんだろうか)漫画を見る機会が増えたからか、あともう一癖あるのがいいなーと思ってしまう。おじいちゃんものがもっと読みたい。

読了日:01月25日 著者:田中 相

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16044330

うどんの女 (Feelコミックス)

エロスをエロいまで持っていかない感じのもどかしさ。無粋だとは思うけどこの二人のセックス見たかったな…なにかすごいことが起きてそうだな…

読了日:01月25日 著者:えすとえむ

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16043253

漱石と三人の読者 (講談社現代新書)

顔の見える読者と、なんとなく見える読者と、見えない読者にあてた漱石のしかけ。なんとなく見える読者から顔の見える読者になるためには、当時の知識と教養が必要。三四郎の辺りはもはや推理小説

読了日:01月25日 著者:石原 千秋

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16032617

■百年前の私たち――雑書から見る男と女 (講談社現代新書)

百年前からおそらく現代に至ってまで続いている階級意識女性嫌悪石原千秋はかなりフェミ寄りかつ懐古主義懐疑的なので、これをそのまま全て信じきるわけにはいかないだろうけれど、これらの言説がかなり一般的だったのは間違いない。明治の時代から、男性は消費されるのも既得権益を奪われるのも嫌がっていたのだなあ、と納得させられることが多かった。

読了日:01月24日 著者:石原 千秋

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16025741

GA-芸術科アートデザインクラス (2) (まんがタイムKRコミックス)

読了日:01月23日 著者:きゆづき さとこ

http://book.akahoshitakuya.com/b/4832276751

GA -芸術科アートデザインクラス- (1) (まんがタイムKRコミックス)

読了日:01月23日 著者:きゆづき さとこ

http://book.akahoshitakuya.com/b/4832275933

ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)

大輔の過去の恋と、栞子さんの秘密が明かされる巻。ラスボスっぽい人が出てくる。一話ごとに少しずつ二人の距離が近付いていくんだけど、恋愛要素と話の筋を絡めているのでもろもろ込みで楽しく読める。

読了日:01月22日 著者:三上 延

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15961683

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)

本好き(特にミステリ好き)であれば十人中八人がツボを刺激されるような栞子さんと、一人称でありながらそこまで自己主張しない大輔のキャラクター造形が(たとえラノベ的であろうとも)気持ちよく読める。知っている話であればよりオチが読めるし、知らなくても楽しめるつくり。この本に登場する本のブックガイドとか出そう。

読了日:01月21日 著者:三上 延

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15948423

■パラダイス・モーテル (海外文学セレクション)

からっぽ(もともとそうだったのか、ある日そうなってしまったかはわからないが)の自分を妄想で埋めた人々の物語。こういった「物語」そのものを問い直すような全体の構成やねらいは(今の読者にとっては)新鮮なものではないし、わりとすぐに把握できるけれど、悪趣味すれすれのエピソードに惹きつけられているうちに「読まされて」しまう。

読了日:01月21日 著者:エリック マコーマック

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15927016

■ぼくは落ち着きがない

まさに「落ち着かない」小説。舞台がずっと中学校とばかり思っていたんだけど、それは高校生にしてはあまりに狭い世界の中で生きていることを感じるからで、この違和感は作者の意図したものなんだろうとは思う。思うけど、あまり楽しくは読めなかったなあ。

読了日:01月20日 著者:長嶋 有

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15918833

■ストレニュアス・ライフ (ビームコミックス)

フェローズのアンソロジーで気になった作家さん。24の「仕事」にまつわる短編(2-16pくらい?)を集めたものだけど、どれもファンタジー・SF的な世界が広がっていて良い。ただ、もうちょっと長いのも読んでみたい、という贅沢な感想を抱いてしまいますね

読了日:01月20日 著者:丸山 薫

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15912292

■ニッポンの書評 (光文社新書)

年に400本の原稿を書いている(らしい)トヨザキ社長の書評術。良い書評と悪い書評(あくまでもトヨザキさんの考える、ではあるけど)を紹介しつつ、それだけではなくトヨザキさんも書いてみることで、フェアな立場を貫いている。後半の「トヨザキ流書評の書き方」もすごく参考になる。ただ10-11のアマチュアの書評ブログ・Amazonカスタマーレビューに対する怒りは(もっともではあるけど)ちょっと怒りすぎかなと思う。その点対談の大澤さんがやんわりと取りなしていて面白い。

読了日:01月20日 著者:豊崎 由美

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15911112

■シナリオ版 キサラギ

舞台版と映画版との融合と書いてあるけど、基本的には映画のシナリオほぼそのままなのかな。脚本の古沢さんの後書きと各役者さんたちのメッセージは読めてよかった。

読了日:01月18日 著者:古沢 良太

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15881999

■『こころ』大人になれなかった先生 (理想の教室)

先生の〈父親殺し〉と「私」の〈父親殺し〉に関する本。テクスト論にのっとって、書かれていること/いないことから「こころ」を読み解いている。

読了日:01月18日 著者:石原 千秋

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15863838

■龍盤七朝 DRAGONBUSTER〈01〉 (電撃文庫)

「一応、次の巻でラストまで行くつもり」で三年以上待たせる秋山、鬼畜。屈託のない少女と孤独を抱えた少年という組み合わせは『猫の地球儀』の焔たちを連想させ、そうなると二人には別れしか残らないと思わせられてつらい。

読了日:01月17日 著者:秋山 瑞人

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15861216

■忌館 ホラー作家の棲む家 (講談社文庫)

笹川の解説「メタ趣向を物語世界内のレベルに留めることなく自分自身の現実を取り込み、それどころかその現実に逆流して虚構化さえする試みが、驚くほど徹底的に追求されている」に頷かされる。ホラー描写は「にちゃり」とか「ぞっ」とか擬態語に頼りすぎているところはあるが、怖いことは怖い…。

読了日:01月14日 著者:三津田 信三

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15776772

■作者不詳 ミステリ作家の読む本 (下) (講談社文庫)

「朱雀の化物」は(前例がいくつかあるとはいえ)とても好き。『迷宮草子』のメタにメタを重ねる怒濤の展開は確かに予想がつくのだけど(というか若干ずるくねと思うのだけど)、それでもゾワリとさせられた。この手の問題意識って(『虚構推理』とかでも近いことがあったけど)やっぱり後期クイーン問題から来てるんです?

読了日:01月14日 著者:三津田 信三

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15772592

フリクリ(上) (星海社文庫)

フリクリの面白さってまあストーリーもだけど映像や声や演出によるところが大きいので、漫画だけだとちょっと物足りない感。

読了日:01月14日 著者:ウエダ ハジメ

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15771771

■作者不詳 ミステリ作家の読む本 (上) (講談社文庫)

基本的に「おいおい」的なものが多いけど、ホラー要素と作中作というフレームでその肩透かし感を補っている。「娯楽としての殺人」はお手本のような(ステレオタイプとも言う)ホラー論・ミステリ論・ノンフィクション論だなーと思っていたら作中の謎解きにそれが生かされててちょっと面白かった。

読了日:01月14日 著者:三津田 信三

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15771590

ぼくらのよあけ(2) (アフタヌーンKC)

目の前ですごくスケールの大きいことが展開していても、子供は自分の世界で起こっている小さなことに翻弄されるし、大人だって思い出に苦しめられる。だけどそれでも前に進んでいく。「宇宙」と「未来」と「友達」をものすごくうまく扱った作品だと思う。面白かった…。

読了日:01月13日 著者:今井 哲也

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15752152

ぼくらのよあけ(1) (アフタヌーンKC)

2038年、日本。あえて人間らしくなく作ったオートボット、空間投影システム、iPhoneSMSUIを突き詰めていったようなメールシステム、Twittermixiがごっちゃになったような「サブ」という子供文化。現代の正統進化みたいな未来絵図(ちょっと正統すぎる感はあるけど)。そこで展開される「団地の小学生」の夏休み。宇宙と人工衛星と宇宙人!燃えない方が嘘ですね

読了日:01月12日 著者:今井 哲也

http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15746236

Awesome Fellows! (ビームコミックス)

森薫入江亜季のハズさなさがスゴイ。他は丸山さんの作品が可愛かった。ハズレも多いけどこの作家三人をたくさん読めただけでかなり満足。

読了日:01月11日 著者:森 薫,入江 亜季,福島 聡,ほか

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■ダメBL

読んだときにウッとなるものもあったので、やはりダメBLオタク攻イケメン受やハイヒール謀略受などグワッとくるものも多くて面白く読めましたが、なによりも大胸筋ぷるぷる攻めがツボに入りました。完全に痴漢だ!!!

読了日:01月09日 著者:

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B.A.D. 2 繭墨はけっして神に祈らない (ファミ通文庫)

一巻と比べて非常にさくさく読めた。文字で戦う異能はとてもカッコイイのだが、いかんせん添えられているイラストがちょっと肩透かし。ほぼ全員が破滅を迎えた前巻とは違い、サブキャラクターとして定着しそうな人物をいくつか出してきていて、今後どう物語に絡むのか楽しみ。ただ雄介はトリックスター的立ち位置が似合うと思うので、今回みたいにほとんど一緒だと少し勿体無い気がする。イイハナシダナーで終わらせずに引くのは二巻の型としてうまいなあという印象が。

読了日:01月09日 著者:綾里 けいし

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シェルブリット I ADEN ARABIE (角川文庫)

一巻の段階では、物語の面白さよりも世界観や世界設定の方に気が取られる。オルスがかなりかなり未熟な人間であるためベルタ・ギース側のキャラクターの方が魅力的に思えるので、どちらに集中して読めばいいのかわからず没入できないところはあるかも。逆に設定萌えの人にはすごく良いのでは。

読了日:01月08日 著者:幾原 邦彦,永野 護

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B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる (ファミ通文庫)

ゴスロリ+唐傘+異能のボクっ娘美少女と巻き込まれ異能を腹に孕む羽目になった男の探偵事務所、という誰しも一度は妄想したことのあるコテコテのお話だけど、やはりこういうのはすごく好きですし二人の関係性もちょうどいい感じ。方向性や雰囲気はDDDを若干連想させるけど、こちらの方がド直球ではあるかも。イラストのkonaさんの言うとおり、男性陣がカワイイ。

読了日:01月08日 著者:綾里 けいし

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君に届け 14 (マーガレットコミックス)

やのちんとくるみちゃんが一番カワイイ、ひねくれていることを自覚していて、まっすぐな人たちに心のどこかで勝てないと思いつつ憧れている彼女たちがすごくカワイイし幸せになってもらいたい

読了日:01月06日 著者:椎名 軽穂

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おひとり様物語(2) (ワイドKC)

一人でいることの楽しさと寂しさを書くのもうまいし、一人でいなくなったあとの話を書くのもうまい。もはや職人技。百合っぽい話がとてもよかった。

読了日:01月06日 著者:谷川 史子

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■兄(アニ)さんと僕 (花とゆめCOMICS)

おバカな弟子をひねくれ気味の愛で描く西さんを眺めるような話。後半真面目な話をやるなら、師匠のすごい落語のシーンを描いてほしかったかも。

読了日:01月06日 著者:西炯子

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■赤の世界 (KCx ITAN)

どれも重い話でかつとてもいい話だと思うのだけど、いまいち深みが足りていない・おとぎ話っぽさを感じてしまう、ただこれは好みの問題だと思います

読了日:01月06日 著者:びっけ

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■恋と軍艦(1) (講談社コミックスなかよし)

少女の淡い恋愛ストーリーで仄めかされる男二人のアヤしい関係というのはどうしてここまで心を揺さぶるのだろう…。

読了日:01月06日 著者:西 炯子

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flat(5) (アヴァルスコミックス)

四巻の展開があまり好きではなく若干もういいかな、と思っていたんだけど、五巻は好みの話だった。でも平介にこれといった変化がなく現状でじゅうぶんじゃん、といったテンションでいくなら、これから物語的に大きく面白くなることはなさそう。男子高校生と子どものほのぼのストーリーとしてだけ読むのがベストな気がする。

読了日:01月06日 著者:青桐ナツ

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ミノタウロスの皿 (小学館文庫藤子・F・不二雄〈異色短編集〉)

面白すぎる。少女漫画萩尾望都半神」がたった16ページとは思えない名作と言われているけれど、ほんの7ページの「T・Mは絶対に」も勝るとも劣らない。あと「劇画・オバQ」は反則ですよ…泣きますよ…。

読了日:01月04日 著者:藤子・F・不二雄

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■ワールズエンドガールフレンド (ガガガ文庫)

最初からわかる仕掛けはどうでもいい(たぶん作者もバレバレと思って書いてると思う)、途中の恋愛小説パートもどうでもいい、プロローグとエピローグだけ読めばいい話。起承転結の転で終わるどこかにあるグッドエンドを探すトゥルーエンドみたいなつくりですがロミオの解説に救われている。エロゲでやったら面白かったかも。純さんのイラストを全く活かせてないのが一番の問題点だと思う。

読了日:01月04日 著者:荒川

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■竜の学校は山の上 九井諒子作品集

勇者の短編は面白くはあるんだけど、あまり新しさは感じないのでそこまで好きではない。でも表題作と「現代神話」はファンタジー要素と現代日本がうまく融合していてすごく好き。「嫁探し」や「進学天使」のラストなどにもグワッとさせられた…。

読了日:01月04日 著者:九井 諒子

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■全世界のデボラ (想像力の文学)

どれも面白いからこそ、あともう一つ何かが欲しい!!と思うもどかしさを感じる。あともう少し書いてはしい部分(「海」とか「野天人」とか)があるのと同時に、ちょっと書きすぎかなと思うような部分もある。出来がいいのは「均衡点」、好きなのは「精を放つ樹木」かな。「駆除する人々」は完全に「進撃の巨人」でした

読了日:01月01日 著者:平山 瑞穂

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▼2012年1月の読書メーターまとめ詳細

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読書メーター

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